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四 うーに謝らせてくださいっ!
side総真6
しおりを挟む立ち入り禁止とか進入禁止とか言われてしまったから、廊下に出てからドアを閉めた。
「うー、ごめんね?」
「……なんで総真くんが謝るの?」
まだ布団にくるまっているのか、聞こえてきたのはくぐもった声だった。
「俺が条件なんか出しちゃったから、うー無理しちゃったんだよね?」
「………」
「だから、ごめん。もっとうーの負担にならないようにすべきだった」
「……ちがう」
「違う? 何が?」
今日無理を通した理由が、何か別のとこにあるのか?
「私、満点一位なんてとれない……唯浜と答え違った……」
「え、なんで論くんが出てくるの?」
「唯浜、一位取ることもあるから、答え合わせしたの。そしたら一か所だけ、答えが違った……。だから私、約束果たせない……」
「……―――」
今度は黙ってドアを開けた。
音でわかったのか、こんもりとした布団の山が大きく跳ねて、さらに丸くなった。
僕はうーのベッドに脇に膝をついて、布団に顔を寄せた。
「うー、そんなことで悩んでたの?」
「追い打ち!? 私がどんだけ凹んでるか知らないから――」
「俺、うーと一緒にいるためなら、約束も条件もいくらでも作るよ?」
「………」
「………」
僕も黙っていると、
「……どういうこと?」
もぞもぞと布団が動いて、隙間からうーが少しだけ顔をのぞかせた。
「そのまんま。今日はね、うーに、お疲れさまは何がいいかなって思って来たんだ」
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