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三 考えてなかった……!
side羽咲7
しおりを挟む「あー、図書館。勉強しに」
「なんと奇遇な」
「ん? 司たちもなのか?」
「うん。総真くんと待ち合わせなんだー」
ボキィッ!
「唯浜!? ペ、ペンケースから聞こえちゃいけない音がしたよ!?」
絶対何か粉砕されたよね!?
「ユイ。羽咲ちゃんは総真くんに盲目なんだから、言葉足りなはダメだよ」
「……何気に毒吐かないで、藤沢」
「みみみ水都ちゃん⁉!? もっと心配しようよっ。唯浜のシャーペンとか定規がご存命かとか、あ、あと唯浜の手の生存確認とか!」
「勝手に俺の手を殺すな。えーと……驚かせたなら悪かった……な?」
曖昧な唯浜の言葉に、ううん、と返す。
「驚いたけど……それより心配するって。本当に大丈夫? ペンケースの中身」
「俺の手を心配してくれてたんじゃねえの?」
一気に平坦な目になった唯浜。
「生きてるみたいだから大丈夫かなー、と」
勝手に殺すな、って言ってたし。
「……俺も行く」
「へ? ……総真くんに喧嘩売る気?」
「一度間近で見てみたいだけ」
と、何故か唯浜が一緒になった。
唯浜、この前総真くんに難癖つけていたから、てっきり悪態をつくために会おうとしているのかと思ったんだけど……。
そういえば総真くんから、図書館の前で待っていて、って言われていたんだよね。
席とっておかなくていいのかな? ……なんて思っていたら、スマホにメッセージが届いた。
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