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二 総真くん総真くん総真く(∞

side総真3

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家に居づらいとか、居場所がないというわけではないけど、ただ純粋に、兄の後ろをついて歩く妹のように僕を慕ってくれるうーが傍にいてくれると、すごくほっとする。

うーの傍では気を張らなくていいし、孤独も感じない。

うーが妹の由羽が、すごく羨ましい。

……想たちの話を聞くとどうやらそれはうーが生まれた頃からのようで、僕は司家に遊びに行くと、よく赤ちゃんのうーを持って帰ろうとしていたらしい。

何やってんだ三歳児。さすがに想と美結に止められていたみたいだけど。

「ねえ、俺がうーを離さなかった、ってなんか理由あったの?」

話を向けると、想はきょとんとして美結は何度か瞬いた。

「うーが赤ちゃんのころ」

そう補足すると、二人とも「あー」とそのときを思い出したみたいだ。

「司と羽咲が病院から家に戻ってきて三人で逢いに行ったら、総真が羽咲の傍にくっついて離れなくなったんだよな」

「しまいにはうーちゃんを攫おうとするから、咲雪ちゃんと雪村くんがびっくりしてたねー。なんとか総真にうーちゃん離すように言うと、泣きながら返してた」

「………」

え。僕、うーのこと誘拐しようとしてたの……? 持って帰ろうとしてたってそういう意味……?

「あれはびっくりしたなー」

僕もびっくりしてるよ。

僕は美結にも問う。

「美結は?」

「想の息子なら何しても驚けない」

真顔で答える母親。

………僕というポジション、どうなってんだろう。いや、想か?

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