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二 総真くん総真くん総真く(∞
side羽咲7
しおりを挟む話しながらではあんまり頭に入らないから、一度中断して顔をあげる。
「なんだそれ。俺、司の下になったことないんだから、俺に勝たなきゃ一位とれないだろ」
………ふむ。
顔の前で手を振る。
「そんなんでもないよ。私は満点一位とりたいだけだから、唯浜が同率一位でもなんも問題ない」
私が答えると、唯浜は胡乱な瞳をした。
「……なんで満点一位とらなきゃなの?」
「総真くんと約束したから」
「……また碓氷総真かよ」
「なにか言った?」
唯浜の口から総真くんの名前が聞こえたような……。
「いや顔こえよ」
「総真くんになんかする気なら私の屍を越えていけ」
「いや屍にしねえよ。……っつーか、俺も評判と顔は知ってるけど、あんな冷たそうな奴のどこがいいの?」
………ふっ。
「見た目だけで総真くんを冷たいとかいう人は、総真くん検定初級にも満たないよ」
「いや受けたくねえよ総真くん検定」
「ちなみに私は総真くん検定をカンストしている」
「怖ぇよ。何回受けてんだよ」
さて。そろそろ再開しようかな。
「……おい。早速無視かよ」
「? 唯浜も勉強しに来たんでしょ? 集中しようよ」
「……少し話に付き合う気とかないの?」
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