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7 St.
side想4
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「わ、私、小一の頃から想が、すき、で……一年生のとき、初めて、チョコ、作ったの」
「……うん」
「お母さんに手伝ってもらって、その、溶かしたチョコをカップに入れて冷やしただけだったんだけど、想に……あげるんだ、って……」
うそ……本当に、その頃から……。
「で、でも……学校に持って行ったら、……こわく、なっちゃって……」
「……うん」
「そ、想が、一番仲いいから、とか、友達だから、とか、渡す口実はたくさん考えてたんだけど、想を見たら、……すきって、言いたくなっちゃって……」
「………」
「なんとなく、だけど……そう言えば、何かが変わっちゃう気がして、……怖気づいた、んだね、……結局、渡せなくて持って帰った……」
「………」
美結が、トレーから包みを一つ、手に取った。
「これ……そのときと同じもの、作ったんだけど……」
「それって――」
包みではなく、美結の腕をつかむ。
「小一の美結のチョコも、俺にくれるってこと?」
僕が問うと、美結は唇を噛んで軽く頭を上下させた。
なにそれ――
「なにそれ。可愛すぎ」
ぎゅっと美結を抱きしめる。
「お、重くない?」
「全然?」
「だって……十個も受け取れって言ってるんだよ……?」
「え? 全部ほしいけど」
「……うん」
「お母さんに手伝ってもらって、その、溶かしたチョコをカップに入れて冷やしただけだったんだけど、想に……あげるんだ、って……」
うそ……本当に、その頃から……。
「で、でも……学校に持って行ったら、……こわく、なっちゃって……」
「……うん」
「そ、想が、一番仲いいから、とか、友達だから、とか、渡す口実はたくさん考えてたんだけど、想を見たら、……すきって、言いたくなっちゃって……」
「………」
「なんとなく、だけど……そう言えば、何かが変わっちゃう気がして、……怖気づいた、んだね、……結局、渡せなくて持って帰った……」
「………」
美結が、トレーから包みを一つ、手に取った。
「これ……そのときと同じもの、作ったんだけど……」
「それって――」
包みではなく、美結の腕をつかむ。
「小一の美結のチョコも、俺にくれるってこと?」
僕が問うと、美結は唇を噛んで軽く頭を上下させた。
なにそれ――
「なにそれ。可愛すぎ」
ぎゅっと美結を抱きしめる。
「お、重くない?」
「全然?」
「だって……十個も受け取れって言ってるんだよ……?」
「え? 全部ほしいけど」
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