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6 ライバルはキミだけ
side想14
しおりを挟む「想、次俺をお前らの痴話喧嘩に巻き込んだら、入学する前に里宇のことバラすからな……!」
「申し訳ありませんでした!」
僕は即座に頭を下げた。
「え、想ってまだなんか秘密あるの? 俺らの知らないこと?」
小唄が興味深々の様子で訊いて来る。
……バカ弟はここを第一志望にしているから、たぶん入ってくるだろう。あの格好で……。
なんだろう、里宇が女顔だったことが総ての原因なんだろうか……。
「四月になったら自動的にバレるよ……」
僕は遠い目をして言う。
「えー、まだ先じゃん。さっきの詫びに教えろ!」
引かない小唄。
「俺も気になるなー。想のヒミツ。尚哉と塚原は知ってるんだ?」
東輝まで乗って来た。
「想の秘密って言うか、碓氷家のヒミツだよね……」
美結が僕を見上げながら言う。うん……。……うーん。
「……わかった。二人には色々迷惑かけてるし、先に教える」
「なになに?」
「今日、うちに来て」
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