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第3章
11話―心強い仲間が増えました。
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夜が明けた。
体は疲れている筈なのに、すんなり起きれてしまった。
何となく眠りも浅かった気がする。
理由が分かりきっているだけに、考えないようにした。
身支度を整える。
今日出発になる筈だから、拡げていた荷物を片付け鞄へ詰めた。
「えみ様、大丈夫ですか?」
黙々と作業していると後ろから声が掛かる。
その声にはっとして振り返ると、心配そうな顔のワサビちゃんが立っていた。
「昨日から元気がありません。何かあったのですか?」
それ程分かりやすかったのかと反省した。
皆の前では普通にしてなくちゃ。
変な心配も誤解もさせたくない。
笑顔を取り繕う。
「何か疲れが出てきちゃったみたい。ごめんね! でも大丈夫!! 美味しいご飯を食べれば直ぐ元気になるよ」
笑って話すとワサビちゃんも笑顔を見せてくれた。
ソラにはじっと見られていたので、何となくバレているのだろうと思う。
何も言わないでいてくれるのは有り難かった。
皆で食堂へ降りると、レンくんとシャルくんは既に起きていた。
会話の内容から既に朝稽古も終わっていそうだ。
一汗かいたのか、二人とも爽やかなスッキリした顔をしている。
男の子は朝から元気いっぱいですねー。(棒読み)
半目で眺めていると厨房から包丁を振るう音が聞こえてそちらへ向かった。
「えみ! おはよう」
奥を覗くと元気な声が掛かった。
「おはよう、マーレ。体はどう?」
「すっごく元気。あれから調子良くって」
「それなら良かった! 準備、手伝うよ」
他愛のない話をしながら朝食の準備を進める。
そのうちに仕入れに行っていた女将さんも加わり、厨房内にたちまちいい匂いが立ち込めた。
因みにメニューは汁物代わりの素うどんとおにぎりだったので、追加でだし巻き玉子を作り、朝ごはん定番の鮭を焼いた。
朝食を終えると、シャルくんとアルクさん、ルーベルさん、それから騎士団の十名の内、九名がイーリスの教会へ向かった。
転移魔方陣を使って、騎士団のメンバーの入れ換えを行う為だ。
ここまで護衛として働いてくれた九名を王都へ帰還させ、新たに五名が転送されるのだそうだ。
残った一名は自ら残る事を志願したようだ。
よくよく見れば、ワサビちゃんに「どんな男がタイプ」かと聞いていた彼ではありませんか。
名前はラットさん。
なんとめげずにあれからアタックを続けていたらしい。
志願の理由はそれですか? と思ったが、敢えて口にはしなかった。
これは応援すべき…なのかな?
ワサビちゃん、風の精霊なんだけど、まさか知らないってないよね?
今も二人仲良くお話してるけど、取り敢えずそっと見守る事にしようかな…。
ウォルフェンさんとハワード様が今後の予定について話している所へ、お茶とおやつの『パンプディング』を持って行く。
レンくんとワサビちゃん、ラットさんとソラにも配った所で、小さな鞄を持ったマーレがやってきた。
後ろから酷く不安そうな顔をした女将さんもついてくる。
「マーレ…」
ポカンと呆ける私の元へやってくる。
「えみ、手を見せて」
「て?」
先日、地震で転んだ時にできた擦り傷のある左手をすくい取られた。
その左手へかざすようにマーレの右手が添えられる。
その場にいた全員の視線が集まる。
マーレはそれらに構わず目を閉じた。意識を集中しているように。
「再生」
「…!」
マーレの側をふよふよと飛んでいた精霊達が光り出す。
淡く、優しく、暖かな光だ。
そちらに目を奪われていると、マーレに触れられた手に僅かに熱を感じた。
視線を移すと、精霊達が纏っているような白い光が当てられている。
傷口が白く光り、まるで人肌の温度の液体で覆われているかのような錯覚を覚えた。
光が止むと、あった筈の傷が消えていた。
驚いてマーレをガン見する。
「私の能力。この子達の力を借りれば傷を癒す事が出来るの。きっと役に立てると思う」
「それって…」
マーレがハワード様へ一歩近付く。
「一緒に連れて行ってください。剣は振るえないけど、私も力になりたいから」
「いいのか?」
ハワード様の眼差しを真っ直ぐ受け止める。
「はい! お願いします」
その瞳に迷いは見られなかった。
広場で教会組と落ち合う。
騎士団のメンバーが変わっていた。無事に転移出来たようだ。前回は第三師団からだったが、今回は第二師団、つまりルーベルさんの部下のようだ。
マーレがパーティーへ加わった事を話すと、一気に歓迎ムードが広がった。
宿屋の前で此方へ心配そうな表情を向けている女将さんの元へマーレと近付く。
「お母さん、行ってくるね」
「…ええ。気をつけてね」
「お世話になりました。心配するなは無理でしょうが、マーレの事は私達が責任を持って守ります」
「えみさん…」
「俺が指一本触れさせない」
その声に振り返ると、シャルくんが立っていた。
此方へ歩いて来ると、隣に並び女将さんを見つめる。
「約束します」
真剣な眼差しに、女将さんは一度目を伏せ目元を拭った。
そして直ぐに顔を上げると、シャルくんへ深々と頭を下げた。
「娘を、どうぞよろしくお願いします」
「はい」
母子の抱き合う姿を見守る。
女将さんの気持ちを思うと胸が苦しい。
どうしようもないのだろうか。
戦う他にないのだろうかと、他に方法は無いのだろうかと考えてしまう。
ずっとこれを繰り返していくのだろうか。
シャルくんのような勇者を生み、この母子のように別れを強いて行くのだろうか。
誰かを犠牲にして、魔王を倒さなければならないのだろうか。
そんなの悲しいだけなのに。
ただ、ぐるぐると無い頭を絞った所で、答えなんて出る筈も無かった。
ウォルフェンさんと女将さんと別れ、馬を引く。
次の目的地は「シムラクルム」。砂漠に囲まれたオアシスにある街だ。
此方も魔物の群れの襲撃を受けたと報告のあった街だった。
山を越える為、また長旅になる。
新たな仲間を加え、勇者一行は宿屋の街イーリスを後にした。
体は疲れている筈なのに、すんなり起きれてしまった。
何となく眠りも浅かった気がする。
理由が分かりきっているだけに、考えないようにした。
身支度を整える。
今日出発になる筈だから、拡げていた荷物を片付け鞄へ詰めた。
「えみ様、大丈夫ですか?」
黙々と作業していると後ろから声が掛かる。
その声にはっとして振り返ると、心配そうな顔のワサビちゃんが立っていた。
「昨日から元気がありません。何かあったのですか?」
それ程分かりやすかったのかと反省した。
皆の前では普通にしてなくちゃ。
変な心配も誤解もさせたくない。
笑顔を取り繕う。
「何か疲れが出てきちゃったみたい。ごめんね! でも大丈夫!! 美味しいご飯を食べれば直ぐ元気になるよ」
笑って話すとワサビちゃんも笑顔を見せてくれた。
ソラにはじっと見られていたので、何となくバレているのだろうと思う。
何も言わないでいてくれるのは有り難かった。
皆で食堂へ降りると、レンくんとシャルくんは既に起きていた。
会話の内容から既に朝稽古も終わっていそうだ。
一汗かいたのか、二人とも爽やかなスッキリした顔をしている。
男の子は朝から元気いっぱいですねー。(棒読み)
半目で眺めていると厨房から包丁を振るう音が聞こえてそちらへ向かった。
「えみ! おはよう」
奥を覗くと元気な声が掛かった。
「おはよう、マーレ。体はどう?」
「すっごく元気。あれから調子良くって」
「それなら良かった! 準備、手伝うよ」
他愛のない話をしながら朝食の準備を進める。
そのうちに仕入れに行っていた女将さんも加わり、厨房内にたちまちいい匂いが立ち込めた。
因みにメニューは汁物代わりの素うどんとおにぎりだったので、追加でだし巻き玉子を作り、朝ごはん定番の鮭を焼いた。
朝食を終えると、シャルくんとアルクさん、ルーベルさん、それから騎士団の十名の内、九名がイーリスの教会へ向かった。
転移魔方陣を使って、騎士団のメンバーの入れ換えを行う為だ。
ここまで護衛として働いてくれた九名を王都へ帰還させ、新たに五名が転送されるのだそうだ。
残った一名は自ら残る事を志願したようだ。
よくよく見れば、ワサビちゃんに「どんな男がタイプ」かと聞いていた彼ではありませんか。
名前はラットさん。
なんとめげずにあれからアタックを続けていたらしい。
志願の理由はそれですか? と思ったが、敢えて口にはしなかった。
これは応援すべき…なのかな?
ワサビちゃん、風の精霊なんだけど、まさか知らないってないよね?
今も二人仲良くお話してるけど、取り敢えずそっと見守る事にしようかな…。
ウォルフェンさんとハワード様が今後の予定について話している所へ、お茶とおやつの『パンプディング』を持って行く。
レンくんとワサビちゃん、ラットさんとソラにも配った所で、小さな鞄を持ったマーレがやってきた。
後ろから酷く不安そうな顔をした女将さんもついてくる。
「マーレ…」
ポカンと呆ける私の元へやってくる。
「えみ、手を見せて」
「て?」
先日、地震で転んだ時にできた擦り傷のある左手をすくい取られた。
その左手へかざすようにマーレの右手が添えられる。
その場にいた全員の視線が集まる。
マーレはそれらに構わず目を閉じた。意識を集中しているように。
「再生」
「…!」
マーレの側をふよふよと飛んでいた精霊達が光り出す。
淡く、優しく、暖かな光だ。
そちらに目を奪われていると、マーレに触れられた手に僅かに熱を感じた。
視線を移すと、精霊達が纏っているような白い光が当てられている。
傷口が白く光り、まるで人肌の温度の液体で覆われているかのような錯覚を覚えた。
光が止むと、あった筈の傷が消えていた。
驚いてマーレをガン見する。
「私の能力。この子達の力を借りれば傷を癒す事が出来るの。きっと役に立てると思う」
「それって…」
マーレがハワード様へ一歩近付く。
「一緒に連れて行ってください。剣は振るえないけど、私も力になりたいから」
「いいのか?」
ハワード様の眼差しを真っ直ぐ受け止める。
「はい! お願いします」
その瞳に迷いは見られなかった。
広場で教会組と落ち合う。
騎士団のメンバーが変わっていた。無事に転移出来たようだ。前回は第三師団からだったが、今回は第二師団、つまりルーベルさんの部下のようだ。
マーレがパーティーへ加わった事を話すと、一気に歓迎ムードが広がった。
宿屋の前で此方へ心配そうな表情を向けている女将さんの元へマーレと近付く。
「お母さん、行ってくるね」
「…ええ。気をつけてね」
「お世話になりました。心配するなは無理でしょうが、マーレの事は私達が責任を持って守ります」
「えみさん…」
「俺が指一本触れさせない」
その声に振り返ると、シャルくんが立っていた。
此方へ歩いて来ると、隣に並び女将さんを見つめる。
「約束します」
真剣な眼差しに、女将さんは一度目を伏せ目元を拭った。
そして直ぐに顔を上げると、シャルくんへ深々と頭を下げた。
「娘を、どうぞよろしくお願いします」
「はい」
母子の抱き合う姿を見守る。
女将さんの気持ちを思うと胸が苦しい。
どうしようもないのだろうか。
戦う他にないのだろうかと、他に方法は無いのだろうかと考えてしまう。
ずっとこれを繰り返していくのだろうか。
シャルくんのような勇者を生み、この母子のように別れを強いて行くのだろうか。
誰かを犠牲にして、魔王を倒さなければならないのだろうか。
そんなの悲しいだけなのに。
ただ、ぐるぐると無い頭を絞った所で、答えなんて出る筈も無かった。
ウォルフェンさんと女将さんと別れ、馬を引く。
次の目的地は「シムラクルム」。砂漠に囲まれたオアシスにある街だ。
此方も魔物の群れの襲撃を受けたと報告のあった街だった。
山を越える為、また長旅になる。
新たな仲間を加え、勇者一行は宿屋の街イーリスを後にした。
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