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第3章
10話―イーリスに新しい名物が誕生しました。
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強力粉をアルカン領へ流通させたい
そう言った時、目の前のおじ様方は一様に硬直し、驚き反芻し、理解出来なかったのか、「…は?」と再度説明を求めてきた。
離れた席で此方を見守るアルクさんとレンくんは、近くで寝そべるソラと共に静観している。
「うどん麺を作るときに使う『強力粉』を、アルカン領に卸して欲しいんです」
もう一度同じ話を繰り返す。
聞き間違いで無かった事を確認すると、信じられないとばかりに驚愕している。
「そんな事で宜しいのですか…?」
『手数料寄越せ』とか何とか言われるものだと思っていたのだろうか。
私にとっては、そんな事の方が大切なのです!!
「是非お願いします!!」
熱意が伝わってくれたようで、戸惑いながらも交渉の席を設けて貰えることになった。
アルクさんには伝えてあった事なので、交渉に加わって貰う事になるだろう。
そこへ、厨房からワサビちゃんが二つの器を持ってやって来た。
それを私の向かいに座るおじ様の前に置く。
「まずは食べ比べてみてください」
そう声を掛けると、戸惑いながらも口をつけてくれた。麺を食べて貰い、つゆとおあげも味わって貰う。
食べて更に困惑したように複雑な表情をしている。
「どちらもとても美味しいですが…これが…?」
「ひとつは私のポーチから出した物を使って作ったものです。そしてもう片方は…」
厨房へ戻ったワサビちゃんが、大きなザルに材料を乗せて戻ってくる。
「こちらを使いました」
おじ様方がざわついている。
まぁそうでしょうね。
何せ使ったのは果実である。
『きつねうどん』を名物にしてもらうにあたって、頭を悩ませたのは『つゆ』と『あげ』だった。
麺は元々素晴らしい物が存在していた為に何の問題もない。
めんつゆが存在しないイーリスで、似たクオリティの物を作る為にどうするべきか。
ワサビちゃんと出した答えは『果汁』だった。
『めんつゆ』はそもそも、醤油、みりん、酒、出汁があれば作る事が出来る。ならば、それら調味料の代わりになるものがあればいいと言う結論に至ったのだ。
酒はある。それで問題ない。
醤油をウタンの実、みりんをウブの実の果汁で代用してみた。
植物博士のワサビちゃんにそれらが近しい味になると教わったからだ。
勿論ふたつともイーリスで手に入れられる果物だ。
出汁に関しては魚を使う。
正確には煮干擬きだが。
イーリスの隣町が海に面しており、幸いな事に漁業が発展していたのだ。
そこで獲れて、尚且つ商品にならない魚が家畜の餌用に乾物にされ、イーリスにも卸されていた。
騎士達のアイドルと化していたワサビちゃんがそんな情報を手に入れてくれて、まんまと出汁の元が見つかったのだ。
今後は家畜用だけでは無く、きつねうどん用にも加工される事だろう。
『おあげ』に関しては、こちらも果実が使えそうだと言う事が判明した。
リュガの実を使う。種が少なく、カットするとはんぺんのような果実が顔を出す。
それを刻んで叩き、形成して揚げてみた。出した答えは「いける」だった。
それらを試行錯誤して配合し、めんつゆで作った物にも劣らない一品が出来上がったのだ。
ワサビちゃんと共にまとめたレシピを差し出す。
後は自分たちの良いように工夫して貰えればそれでいい。
イーリスの復興の助けになってくれたら尚嬉しい。
そんな事を思いながら、早速果実の栽培、乾物の仕入れ、等と話をするおじ様方をワサビちゃんと眺めた。
別室では、目を覚ましたマーレと女将、シャガールとハワード、ルーベルがテーブルを挟んで座っていた。
改めてハワードから二人に説明がなされ、調査部隊の本当の目的が告げられる。
「マーレの力を貸して欲しい」
この国の皇太子から直に言われて、マーレは困惑し、女将は固く拳を握りしめて俯いている。
「母上の不安なお気持ちは理解出来る。だから強制ではないし、断ったからといって、罰があるわけでもない。この街の復興に影響もない」
それらを聞いて女将の表情が少し緩んだ。多少なりとも頭を過った事だからだ。
「ただ、我々は圧倒的に戦力が少ない。ひとりでも多く、精霊を使役出来る人間が欲しい。協力して貰えるなら有り難い」
ハワードの話に、女将は不安を色濃くした眼差しを向けた。
「それは、マーレに魔族と戦えと…そういう事ですか?」
女将の視線を三人は正面から受け止める。その通りの為、否定はしない。
「そうです」
応えたのはシャガールだ。
信じられないとばかりに女将はゆるゆると首を振った。
「そんな……マーレはまだ十五歳です! ただの宿屋の娘なんですよ? 騎士団の皆さんとは違います! 魔族とだなんて……そんな恐ろしい事……」
「そうですね…その通りです」
悲痛な女将の訴えにルーベルは頷いた。
「ですが、歳で言えばここにいるシャガール殿も同じです。彼も故郷の父の元を離れ、先頭に立って戦ってくれている。えみさんも、戦闘能力で言えば一般人レベルです。それでも我々と共に戦ってくれている。誰かがやらなければならないなら、少しでもひとつでも秀でた人間が欲しいのです」
「明日、我々はここを立ちます。もしも少しでも思う所があるのなら声を掛けて欲しい」
ハワードがマーレを見つめる。
彼女はその視線を反らさずに受け止めた。
「共に行けることを願う」
そう言って三人は席を立つ。扉から出ていく時に、シャガールと目が合った。
穏やかにマーレを見つめるその瞳には迷いや不安は一切無かった。
「お母さん、聞いて――」
母子と話をしていた三人が合流する。
そのタイミングでおじ様方の話し合いも一段落したようで、解散となった。
食堂にはいつものメンバーが残された。
「マーレはどうですか?」
勧誘が上手くいったかどうか訊ねてみる。
三人の反応はいまいちだ。
無理も無い。
内容が内容だし、何せ時間が少なすぎる。
即答出来るような内容でないだけに、もう少し考える時間が欲しいところだろう。
しかし、悠長にしてる時間もないのだ。
この瞬間にもどこかの村や街が襲われているかもしれないし、魔王が完全に復活してしまうかもしれないのだから。
全ての襲撃を防ぐ事は出来ないし、今魔王が復活しても、直ぐに乗り込める訳ではないのだが…。
「取り敢えず、お昼にしましょう! 腹が減っては戦は出来ませんからね!!」
厨房は好きに使っていいと許可を貰っているので、遠慮なく使わせてもらう。
折角質の良い強力粉があるので、久しぶりにパンのメニューにしようか。
ワサビちゃんとレンくん、シャルくんとあれこれ話していると、さっきのおじ様がひとり戻って来た。
呼ばれて何だろうかと行ってみれば、早速粉卸しの人と、交渉の場を作ってくれたと言うではありませんか!!
なんという事でしょう!
そしてなんという仕事の早い事でしょう!
素敵です!!
善は急げなので、アルクさんにお願いして、一緒に行ってもらう事にする。
手土産に昨晩作っておいたふわふわパンを持って行った。
そのせいなのか、きつねうどん効果なのか、交渉は難なく進み、遂に念願叶って、アルカン領に強力粉が流通する運びとなった。
もう嬉しくて、歓びの余り、帰りはスキップしちゃうところだった。
後ろからアルクさんの視線を感じたのでしませんでしたが。
そういえば、今二人きりだ。
お話するチャンスなのでは!?
そう思っていたら、「えみ」とお声が掛かりました。
緊張して振り返ると、目に入ったのは少しばかり怖い顔をしたアルクさん。
「婚約……解消しようか」
「え……?」
それはあまりにも突然で、何を言われたのか理解することが出来なかった。
そう言った時、目の前のおじ様方は一様に硬直し、驚き反芻し、理解出来なかったのか、「…は?」と再度説明を求めてきた。
離れた席で此方を見守るアルクさんとレンくんは、近くで寝そべるソラと共に静観している。
「うどん麺を作るときに使う『強力粉』を、アルカン領に卸して欲しいんです」
もう一度同じ話を繰り返す。
聞き間違いで無かった事を確認すると、信じられないとばかりに驚愕している。
「そんな事で宜しいのですか…?」
『手数料寄越せ』とか何とか言われるものだと思っていたのだろうか。
私にとっては、そんな事の方が大切なのです!!
「是非お願いします!!」
熱意が伝わってくれたようで、戸惑いながらも交渉の席を設けて貰えることになった。
アルクさんには伝えてあった事なので、交渉に加わって貰う事になるだろう。
そこへ、厨房からワサビちゃんが二つの器を持ってやって来た。
それを私の向かいに座るおじ様の前に置く。
「まずは食べ比べてみてください」
そう声を掛けると、戸惑いながらも口をつけてくれた。麺を食べて貰い、つゆとおあげも味わって貰う。
食べて更に困惑したように複雑な表情をしている。
「どちらもとても美味しいですが…これが…?」
「ひとつは私のポーチから出した物を使って作ったものです。そしてもう片方は…」
厨房へ戻ったワサビちゃんが、大きなザルに材料を乗せて戻ってくる。
「こちらを使いました」
おじ様方がざわついている。
まぁそうでしょうね。
何せ使ったのは果実である。
『きつねうどん』を名物にしてもらうにあたって、頭を悩ませたのは『つゆ』と『あげ』だった。
麺は元々素晴らしい物が存在していた為に何の問題もない。
めんつゆが存在しないイーリスで、似たクオリティの物を作る為にどうするべきか。
ワサビちゃんと出した答えは『果汁』だった。
『めんつゆ』はそもそも、醤油、みりん、酒、出汁があれば作る事が出来る。ならば、それら調味料の代わりになるものがあればいいと言う結論に至ったのだ。
酒はある。それで問題ない。
醤油をウタンの実、みりんをウブの実の果汁で代用してみた。
植物博士のワサビちゃんにそれらが近しい味になると教わったからだ。
勿論ふたつともイーリスで手に入れられる果物だ。
出汁に関しては魚を使う。
正確には煮干擬きだが。
イーリスの隣町が海に面しており、幸いな事に漁業が発展していたのだ。
そこで獲れて、尚且つ商品にならない魚が家畜の餌用に乾物にされ、イーリスにも卸されていた。
騎士達のアイドルと化していたワサビちゃんがそんな情報を手に入れてくれて、まんまと出汁の元が見つかったのだ。
今後は家畜用だけでは無く、きつねうどん用にも加工される事だろう。
『おあげ』に関しては、こちらも果実が使えそうだと言う事が判明した。
リュガの実を使う。種が少なく、カットするとはんぺんのような果実が顔を出す。
それを刻んで叩き、形成して揚げてみた。出した答えは「いける」だった。
それらを試行錯誤して配合し、めんつゆで作った物にも劣らない一品が出来上がったのだ。
ワサビちゃんと共にまとめたレシピを差し出す。
後は自分たちの良いように工夫して貰えればそれでいい。
イーリスの復興の助けになってくれたら尚嬉しい。
そんな事を思いながら、早速果実の栽培、乾物の仕入れ、等と話をするおじ様方をワサビちゃんと眺めた。
別室では、目を覚ましたマーレと女将、シャガールとハワード、ルーベルがテーブルを挟んで座っていた。
改めてハワードから二人に説明がなされ、調査部隊の本当の目的が告げられる。
「マーレの力を貸して欲しい」
この国の皇太子から直に言われて、マーレは困惑し、女将は固く拳を握りしめて俯いている。
「母上の不安なお気持ちは理解出来る。だから強制ではないし、断ったからといって、罰があるわけでもない。この街の復興に影響もない」
それらを聞いて女将の表情が少し緩んだ。多少なりとも頭を過った事だからだ。
「ただ、我々は圧倒的に戦力が少ない。ひとりでも多く、精霊を使役出来る人間が欲しい。協力して貰えるなら有り難い」
ハワードの話に、女将は不安を色濃くした眼差しを向けた。
「それは、マーレに魔族と戦えと…そういう事ですか?」
女将の視線を三人は正面から受け止める。その通りの為、否定はしない。
「そうです」
応えたのはシャガールだ。
信じられないとばかりに女将はゆるゆると首を振った。
「そんな……マーレはまだ十五歳です! ただの宿屋の娘なんですよ? 騎士団の皆さんとは違います! 魔族とだなんて……そんな恐ろしい事……」
「そうですね…その通りです」
悲痛な女将の訴えにルーベルは頷いた。
「ですが、歳で言えばここにいるシャガール殿も同じです。彼も故郷の父の元を離れ、先頭に立って戦ってくれている。えみさんも、戦闘能力で言えば一般人レベルです。それでも我々と共に戦ってくれている。誰かがやらなければならないなら、少しでもひとつでも秀でた人間が欲しいのです」
「明日、我々はここを立ちます。もしも少しでも思う所があるのなら声を掛けて欲しい」
ハワードがマーレを見つめる。
彼女はその視線を反らさずに受け止めた。
「共に行けることを願う」
そう言って三人は席を立つ。扉から出ていく時に、シャガールと目が合った。
穏やかにマーレを見つめるその瞳には迷いや不安は一切無かった。
「お母さん、聞いて――」
母子と話をしていた三人が合流する。
そのタイミングでおじ様方の話し合いも一段落したようで、解散となった。
食堂にはいつものメンバーが残された。
「マーレはどうですか?」
勧誘が上手くいったかどうか訊ねてみる。
三人の反応はいまいちだ。
無理も無い。
内容が内容だし、何せ時間が少なすぎる。
即答出来るような内容でないだけに、もう少し考える時間が欲しいところだろう。
しかし、悠長にしてる時間もないのだ。
この瞬間にもどこかの村や街が襲われているかもしれないし、魔王が完全に復活してしまうかもしれないのだから。
全ての襲撃を防ぐ事は出来ないし、今魔王が復活しても、直ぐに乗り込める訳ではないのだが…。
「取り敢えず、お昼にしましょう! 腹が減っては戦は出来ませんからね!!」
厨房は好きに使っていいと許可を貰っているので、遠慮なく使わせてもらう。
折角質の良い強力粉があるので、久しぶりにパンのメニューにしようか。
ワサビちゃんとレンくん、シャルくんとあれこれ話していると、さっきのおじ様がひとり戻って来た。
呼ばれて何だろうかと行ってみれば、早速粉卸しの人と、交渉の場を作ってくれたと言うではありませんか!!
なんという事でしょう!
そしてなんという仕事の早い事でしょう!
素敵です!!
善は急げなので、アルクさんにお願いして、一緒に行ってもらう事にする。
手土産に昨晩作っておいたふわふわパンを持って行った。
そのせいなのか、きつねうどん効果なのか、交渉は難なく進み、遂に念願叶って、アルカン領に強力粉が流通する運びとなった。
もう嬉しくて、歓びの余り、帰りはスキップしちゃうところだった。
後ろからアルクさんの視線を感じたのでしませんでしたが。
そういえば、今二人きりだ。
お話するチャンスなのでは!?
そう思っていたら、「えみ」とお声が掛かりました。
緊張して振り返ると、目に入ったのは少しばかり怖い顔をしたアルクさん。
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