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第一章 ルークの婚約者編
殿下の初訪問
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今日はルーク殿下が我が邸へ訪問された。朝から出迎えの準備でメイド達に着飾られ、少し緊張した面持ちで到着を待っていた。不安要素のモニラも朝から浮足立っていて、出迎え準備をしている間はわたしの部屋へとちょこちょこと出入りしていた。もうすぐ殿下の到着時間という頃になり更にソワソワし出したモニラは、殿下が来られてからは今の所顔を出しには来ていない。
「元気そうだね、良かった」
「はい、ルーク殿下もお元気そうでなによりです」
挨拶を交わし私室のソファーセットに向かい合って座る。あぁ、やはりこうしてお姿を改めて見ると胸がドキドキとしてしまう。元々わたしは殿下との婚約が決まり、殿下と何度もお会いしている内にそのお人柄や立ち振る舞いも含めてあっという間に彼に惹かれてしまったのだった。殿下の為なら、と王太子妃教育も必死に頑張ってこなした。そんな過去から始まったわたしの恋は最初の内は特に問題もなかったのだ。そう、モニラが駄々をこねだす迄は。
「今日はね、これを君に渡そうと思って持って来たんだ」
そう言って小さな箱をテーブルの上に置いた。見覚えのあるその箱にわたしは息を呑んだ。
「開けてみて」
「は、はい」
促されてそっと箱を手に取る。その中身を知っているわたしは自分の手が震えそうになっていた。殿下の視線を感じながらようやく箱を開くと、中には小さな銀製のデザインリングがアクセサリー台座にはめ込まれていた。
「殿下……」
不安げに殿下の方を見るとゆっくりと立ち上がり、向かいのソファーからこちら側へとやって来た。そしてわたしの傍に跪いてわたしの顔を見上げた。
「これは王族が自分の伴侶に贈る指輪だよ。この指輪に変わらぬ愛を誓って伴侶となる相手の指にはめて貰うと、その二人は幸せになれるって古くからの言い伝えがあるんだ」
そう言って箱から指輪を取り、わたしの前にかざす。
「婚約したばかりで重いと言われるかもしれないけど、私を信じて欲しくて持ってきた」
「ですが殿下、これは婚姻の時に頂く物では……?」
本来なら結婚式の時に殿下から頂く指輪だ。実は以前のわたしも貰ったには貰ったが、わたしが貰ったのはイミテーションの指輪だった。わたしには愛は無いからと殿下に言われ、本物はわたし達の結婚式よりも前に既にモニラが指にはめていた。
「相手を愛してさえいれば婚姻前でも、いつ渡しても構わないんだ。これは私が作った物だしね」
王族は自分が愛する相手を見つけた時にこの指輪を魔法で作る事が出来る。逆を言えば愛する相手が居ない場合は作る事が出来ない。そんな話を以前、殿下から聞いた事があった。
「こ、こんな大切な物を頂く訳にはまいりませんっ」
「どうして? 私の気持ちが信じられない?」
「い、いえ……それはっ……」
指輪が作れたと言う事は、今の殿下はわたしの事を本当に想って下さっているという事なのだろう。だけど、それはきっと気の迷いに違いない。モニラと出会って仲良くなってしまえばきっと心変わりされるに決まっている。今迄がずっとそうだったのだから……。
「モデリーン」
名前を呼ばれ黄金色の瞳で熱く見つめられた。
「っ……」
頬も耳も顔の全てが熱くなっていくのが分かる。ずっと愛していた人に真っ直ぐに見つめられて、こんな風に彼からの愛を感じる事が来るなんてあり得ないと思っていた。それが例え一時の気の迷いだとしても身体全身が喜びで震えそうになる。
「指にはめさせて? ね、モデリーン」
膝の上に乗せていたわたしの左手を殿下は自分の方へと引き寄せ、指先にちゅっと口付けを落とした。伏せた長いまつ毛がこれまた美しくて見惚れてしまう。
――なっ、なんなの!? なんでまだ十歳だというのにこんなに色気がある訳!?
「▽〇※■×~っ!!??」
顔から湯気を噴き出して真っ赤になったまま何もまともな言葉を発せないわたし。それを了承と取った殿下は、わたしの薬指にスルッと指輪をはめてみせた。ブカブカだった指輪は淡い光を放ちながら縮んで、まだ小さくて細いわたしの指にピッタリとおさまった。
「うん、よく似合ってる」
満足そうに微笑みかけてくる殿下をわたしは眩しくて直視出来ずにいた。胸のドキドキも止まらないが、殿下の事が好きすぎて泣きそうになる。このまま時間が止まってしまえば良いのに。そうしたら悲しい未来はやって来ないのに。
「あ……りが、とう……ござい、ます」
殿下への想いが溢れてしまい、とうとう涙が堪えきれなくなってしまう。愛されなくてもずっと好きだった。イミテーションの指輪が憎らしくて……でも殿下から貰った指輪だったから、それでも大切にしていた。ずっと欲しかった憧れの本物の指輪がはめられている左手をぎゅっと抱きしめた。
「こんなわたくしの為に本当にありがとう御座います」
ポロポロと涙を零すわたしを殿下は優しい手でポンポンと頭を撫でてくれた。そしてポケットからハンカチを出して、わたしの涙をそっと拭ってくれる。
――こんな幸せな時間、わたしは知らない。
「大切に致します……」
「うん」
わたしの隣りへと腰掛けた殿下と見つめ合い、互いに微笑み合う。どうしよう、幸せすぎる。
――コンコン!
「おねーさまぁ、入って宜しいかしら?」
不意に部屋の扉がノックと同時に開かれ、モニラがひょいと顔を覗かせた。可愛らしいワンピースを着たモニラがこちらの返事を待たずに部屋の中へと入って来た。驚いてギョッとするハウンドが慌てて対応する。
「モニラお嬢様、勝手に入られては困ります。殿下がおられるのですよ」
「だから来たんじゃない、あっ、殿下~! お久しぶりです、妹のモニラですぅ」
周りが止めるのも構わず勝手に殿下へと声を掛けるモニラ。
「で、殿下。妹が失礼な真似をして申し訳ありません、すぐに下がらせますので」
わたしもモニラを止める為にソファーから立ち上がった。
「元気そうだね、良かった」
「はい、ルーク殿下もお元気そうでなによりです」
挨拶を交わし私室のソファーセットに向かい合って座る。あぁ、やはりこうしてお姿を改めて見ると胸がドキドキとしてしまう。元々わたしは殿下との婚約が決まり、殿下と何度もお会いしている内にそのお人柄や立ち振る舞いも含めてあっという間に彼に惹かれてしまったのだった。殿下の為なら、と王太子妃教育も必死に頑張ってこなした。そんな過去から始まったわたしの恋は最初の内は特に問題もなかったのだ。そう、モニラが駄々をこねだす迄は。
「今日はね、これを君に渡そうと思って持って来たんだ」
そう言って小さな箱をテーブルの上に置いた。見覚えのあるその箱にわたしは息を呑んだ。
「開けてみて」
「は、はい」
促されてそっと箱を手に取る。その中身を知っているわたしは自分の手が震えそうになっていた。殿下の視線を感じながらようやく箱を開くと、中には小さな銀製のデザインリングがアクセサリー台座にはめ込まれていた。
「殿下……」
不安げに殿下の方を見るとゆっくりと立ち上がり、向かいのソファーからこちら側へとやって来た。そしてわたしの傍に跪いてわたしの顔を見上げた。
「これは王族が自分の伴侶に贈る指輪だよ。この指輪に変わらぬ愛を誓って伴侶となる相手の指にはめて貰うと、その二人は幸せになれるって古くからの言い伝えがあるんだ」
そう言って箱から指輪を取り、わたしの前にかざす。
「婚約したばかりで重いと言われるかもしれないけど、私を信じて欲しくて持ってきた」
「ですが殿下、これは婚姻の時に頂く物では……?」
本来なら結婚式の時に殿下から頂く指輪だ。実は以前のわたしも貰ったには貰ったが、わたしが貰ったのはイミテーションの指輪だった。わたしには愛は無いからと殿下に言われ、本物はわたし達の結婚式よりも前に既にモニラが指にはめていた。
「相手を愛してさえいれば婚姻前でも、いつ渡しても構わないんだ。これは私が作った物だしね」
王族は自分が愛する相手を見つけた時にこの指輪を魔法で作る事が出来る。逆を言えば愛する相手が居ない場合は作る事が出来ない。そんな話を以前、殿下から聞いた事があった。
「こ、こんな大切な物を頂く訳にはまいりませんっ」
「どうして? 私の気持ちが信じられない?」
「い、いえ……それはっ……」
指輪が作れたと言う事は、今の殿下はわたしの事を本当に想って下さっているという事なのだろう。だけど、それはきっと気の迷いに違いない。モニラと出会って仲良くなってしまえばきっと心変わりされるに決まっている。今迄がずっとそうだったのだから……。
「モデリーン」
名前を呼ばれ黄金色の瞳で熱く見つめられた。
「っ……」
頬も耳も顔の全てが熱くなっていくのが分かる。ずっと愛していた人に真っ直ぐに見つめられて、こんな風に彼からの愛を感じる事が来るなんてあり得ないと思っていた。それが例え一時の気の迷いだとしても身体全身が喜びで震えそうになる。
「指にはめさせて? ね、モデリーン」
膝の上に乗せていたわたしの左手を殿下は自分の方へと引き寄せ、指先にちゅっと口付けを落とした。伏せた長いまつ毛がこれまた美しくて見惚れてしまう。
――なっ、なんなの!? なんでまだ十歳だというのにこんなに色気がある訳!?
「▽〇※■×~っ!!??」
顔から湯気を噴き出して真っ赤になったまま何もまともな言葉を発せないわたし。それを了承と取った殿下は、わたしの薬指にスルッと指輪をはめてみせた。ブカブカだった指輪は淡い光を放ちながら縮んで、まだ小さくて細いわたしの指にピッタリとおさまった。
「うん、よく似合ってる」
満足そうに微笑みかけてくる殿下をわたしは眩しくて直視出来ずにいた。胸のドキドキも止まらないが、殿下の事が好きすぎて泣きそうになる。このまま時間が止まってしまえば良いのに。そうしたら悲しい未来はやって来ないのに。
「あ……りが、とう……ござい、ます」
殿下への想いが溢れてしまい、とうとう涙が堪えきれなくなってしまう。愛されなくてもずっと好きだった。イミテーションの指輪が憎らしくて……でも殿下から貰った指輪だったから、それでも大切にしていた。ずっと欲しかった憧れの本物の指輪がはめられている左手をぎゅっと抱きしめた。
「こんなわたくしの為に本当にありがとう御座います」
ポロポロと涙を零すわたしを殿下は優しい手でポンポンと頭を撫でてくれた。そしてポケットからハンカチを出して、わたしの涙をそっと拭ってくれる。
――こんな幸せな時間、わたしは知らない。
「大切に致します……」
「うん」
わたしの隣りへと腰掛けた殿下と見つめ合い、互いに微笑み合う。どうしよう、幸せすぎる。
――コンコン!
「おねーさまぁ、入って宜しいかしら?」
不意に部屋の扉がノックと同時に開かれ、モニラがひょいと顔を覗かせた。可愛らしいワンピースを着たモニラがこちらの返事を待たずに部屋の中へと入って来た。驚いてギョッとするハウンドが慌てて対応する。
「モニラお嬢様、勝手に入られては困ります。殿下がおられるのですよ」
「だから来たんじゃない、あっ、殿下~! お久しぶりです、妹のモニラですぅ」
周りが止めるのも構わず勝手に殿下へと声を掛けるモニラ。
「で、殿下。妹が失礼な真似をして申し訳ありません、すぐに下がらせますので」
わたしもモニラを止める為にソファーから立ち上がった。
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