あなたにおすすめの小説


ほるぷ
名前も知らない兵士
エッセイ・ノンフィクション
たまに僕は本当に小さくなってしまう。それは、他人と比べたり、自分に自信が無くなってたり、ひどく落ち込むときにおこる。
その日の朝も、重なる綿繊維の波の上に僕は立っていて、まるで違う惑星にいるかのように、壮大な場所でちっぽけになってしまった。
カーキ色の肌掛け布団が鼻背ですれる。それから静けさに気付かれないように両眼を宙空に移した。そういうときは、すぐに起きれなくて、陽射しに当たってきらきらと光る、遠方の人口衛星みたいな微小のホコリを、布団の中から見つめている。やがて、新鮮なコーヒーを淹れようだとか、今日はあの子と会おうだとか、まだ読み終えてない文庫を読もうとか、自分のためにシュークリームを買おうだとか考えて、何とかして元気を取り戻してもらい起きることにしている。
僕は仕事を辞めて、バツイチで、漫画原作志望者で、ようやく掴んだ青年漫画誌の連載の話も消えてしまう。それでも日常は進んでいって……あてもない世界を、傍にいつも暗い道がある人生を、日々進んでいく。
いつになったら抜け出せるのかと、自問自答を繰り返しながら。その積み重ねた日常を築くことが、その人の魂にとって、本当の価値があることを見出す物語。

十一人目の同窓生
羽柴吉高
ホラー
20年ぶりに届いた同窓会の招待状。それは、がんの手術を終えた板橋史良の「みんなに会いたい」という願いから始まった。しかし、当日彼は現れなかった。
その後、私は奇妙な夢を見る。板橋の葬儀、泣き崩れる奥さん、誰もいないはずの同級生の席。
——そして、夢は現実となる。
3年後、再び開かれた同窓会。私は板橋の墓参りを済ませ、会場へ向かった。だが、店の店員は言った。
「お客さん、今二人で入ってきましたよ?」
10人のはずの同窓生。しかし、そこにはもうひとつの席があった……。
夢と現実が交錯し、静かに忍び寄る違和感。
目に見えない何かが、確かにそこにいた。

本音
すずりはさくらの本棚
現代文学
語るとは、さまざまな事をまとめた内容や、雑費となる。雑所得は、雑費となる。働ける体があるのならば、働かなければならない。所得税はは会社に入ると勝手に引かれる。自分で働いて利益を出している個人事業主は、青色申告を用いると良い。それに併せて、労働基準法などを基準にすると良い。日本において、基準法はあるのだが、ブラック企業は、山のようにあった。それが本音だろうか。さてお仕事ですが、平成時代の終わりに差し掛かり、9.11など連発して起こる。アメリカは戦争状態になり、アフガニスタンへと戦争を勃発した。社会という窓は、新聞記事の見出しとなる。令和とは、そうした社会との紛争を平和にしたいという日本人の願いが込められた年号となる。新しいお札が刷られ出したのも、完全になるのに、2025年までかかった気がする。これも本音であろうか。金が欲しければ、働きなさいとは、善く言ったものである。