2 / 3
二
しおりを挟む
銀色の雨が私達を包むカーテンのように降り続く日々。
そのカーテンに守られるかのように、普段話されることのなかった秘密を聞いた。
あなたの好きだった人。
過去にここに座っていた人。
信号待ちで停まる車に、雨が線を描く。
車窓に続くその線、まるであなたのその方への想いも静かに続いているかのように。
空の広さは変わらないのに、青空としての存在感が強い日々。
まぶしくて青くて強い日差しに負けてしまう、
このまま、
あなたを好きでいると。
涼しげな車内で、私は胸の内の熱さに苦しみ、一つの決心をした。
「好き」ではない。
そう、私は……。
そのカーテンに守られるかのように、普段話されることのなかった秘密を聞いた。
あなたの好きだった人。
過去にここに座っていた人。
信号待ちで停まる車に、雨が線を描く。
車窓に続くその線、まるであなたのその方への想いも静かに続いているかのように。
空の広さは変わらないのに、青空としての存在感が強い日々。
まぶしくて青くて強い日差しに負けてしまう、
このまま、
あなたを好きでいると。
涼しげな車内で、私は胸の内の熱さに苦しみ、一つの決心をした。
「好き」ではない。
そう、私は……。
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる