乙女ゲームの正しい進め方

みおな

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 皆さん、こんにちは。
淑女教育に疲れているアイリスです。

 はぁ。
自分から言ったこととはいえ、昔の貴族ってこんなことしてたのね~という気持ち。

 カーテシーなんて、マジであり得ない。
背筋をピンと伸ばしたまま、片足を斜め後ろの内側に引き、もう片足の膝を軽く曲げるとか。

 私は王女だから、自国の貴族にカーテシーをすることはない。
 あれは目上の人に対する挨拶だからね。

 でも、他国の国王陛下とかにはするわけで、習わないわけにはいかなかった。

 食事のマナーはほぼほぼ合格点をもらったのと、ダンスは慣れが必要だから継続的にするということで、来週から座学が始まる。

 あ。
この世界も一週間は七日だった。

 エルム兄様はもう十二歳だから、来年には学園に通う。

 この学園というのが、この国の貴族が全員通うってもので、王族も例外じゃないらしい。

 学園を卒業できないと、貴族と認められないとか何とか。

 学園では成績順にクラス分けされるらしくて、王族が下位クラスってのも示しがつかないから、前もって教育されるらしい。

 王族が特別なわけじゃなく、高位貴族は大体そうなんだって。

 そりゃそうだ。
いずれ国王陛下になる人間や、その補佐にあたる人間がアンポンタンじゃ駄目だよね。

 で、王女だけど私も例外じゃなかった。
勉強内容は、前世と似たようなものみたい。

 国の歴史や、他国の言語や歴史、領地経営学とかね。
 あとは、魔法!
さすが異世界。あったよ、魔法。

 魔力ってのは、貴族でも平民でもみんな大なり小なり持っているんだって。

 でも、訓練しないと魔法は使えない。
いや。生活魔法?というか手を洗う程度の水を出すとかはできるらしいけど、そういうことも詳しく勉強することになる。

 そこんとこは、めちゃくちゃ楽しみ。
まぁ、ラノベで読んだような魔法チートとかはなさそうだけど。

 魔法があるということは魔物がいるのかな、と思ったら、やっぱりいたよ、魔物。

 ただ、いる場所?が限られてるみたいで、王都付近にはいないみたい。

 魔法の勉強は、十歳になって魔力の鑑定を受けてからになるんだって。

 誰でも生活魔法は使えるらしいけど、それぞれ得意魔法?の種類があるみたいで、それの鑑定をするのは、魔力が安定する十歳にならないと駄目らしい。

 ちなみにエルム兄様は土魔法が得意なんだって。

 土魔法って、農家の人にはすっごい良い魔法らしい。
 農地を耕して、土に良い栄養を与えられるとか。
 エルム兄様がお母様の育てた薔薇の土も耕したみたい。

 お父様は風魔法で、お母様は水魔法。
アイリスはなんなんだろう。楽しみ。







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