上 下
15 / 108
7歳

14ページ目:魔王だとか神だとか

しおりを挟む
 私の魔力値が異常であること。
レベルが異常に高いこと。
 そのあたりは、たとえ家族相手でも秘密である。

 私のことを溺愛してくれている家族が、そんなことで私を異端視するとは思えないけど、逆を言えば、彼らに今までと違う目で見られたら、私の心が凹む。めっちゃ、凹む。

 なので、秘密だ。
黙っていることは、別に悪ではない。うん。そういうことにしておこう。

 しかし、レベルってどこまで上がるんだろう。
 魔石を集めるために魔物を散々倒したら、気付いたらレベルが599になっていた。

 ああ。ちなみに魔物は、理性とかなくて人を襲うので、倒すことは悪いことではない。

 命ある者だから、無闇に倒すことが正しいといえないと言う人もいるけど、私はそんな出来た人間ではないから、必要なら倒す。

 ただ、必要もないのに楽しみで殺すほど、私は殺戮マニアではないので、今は魔物を倒していない。

 あ。でも、お父様やお母様、アル兄様やエミリーの分の魔法具も作りたい。
お守りだと言って渡せば、受け取ってくれるだろう。

 防御の魔法具の作り方も、本に載っていたはず。
 私には必要ないものだと思ったから、よく見てなかったけど。

 私よりロイ叔父様の方がレベルが高ければ、認識障害の魔法は見抜かれてしまうけど、その場合は諦めるしかないと思う。

 レベルが500を超えてから、無魔法の関連なのか、何なのかわからないが、人のレベルや使える魔法の属性が、色?と数字で見えるようになった。

 なにコレ。
RPGゲームのステータスバー?
 おかしくない?そんなのが見えるって。
私って、分類、人だよね?神とか魔王だとか言わないよね?

 それはともかく、お父様は風属性魔法で、レベルは199。お母様は水属性魔法で、レベルは180。
 そして、アル兄様は炎属性でレベルが150だった。

 私の年齢だと、どのくらいが普通なのかわからなかったけど、その点でこのステータスバーが役に立った。

 王宮には子供はいないから、比較のしようがない。
 だけど、街に降りればたくさんの子供たちがいる。

 転移魔法とステルス魔法を併用して、たくさんの子供たちのステータスを確認していく。

 結果ー
私は自分のレベルを35に偽装した。
 シエルと同年代の子供たちのレベルは、平均で20~30くらいだった。
 そして、大人で100くらい。
ということは、アル兄様はもちろん、お父様たちも高レベルということだ。

 そのお父様たちの子供なんだから、平均より少し高いくらいの方が違和感がない。

 ちなみに、レベルは学校に通うようになるとポンと跳ね上がる。
 制御の方法や使い方を学ぶせいだろう。

 私は、教会やロイ叔父様に良いように使われるつもりはない。
 私の力はあくまでも、私の大切な人たちを守るためにあるものだ。

 ということでいいんだよね?私を転生させた神様?






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~

日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。 もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。 そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。 誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか? そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。

結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

恋愛系
恋愛
屋敷が大っ嫌いだったミア。 そして、屋敷から出ると決め 計画を実行したら 皮肉にも失敗しそうになっていた。 そんな時彼に出会い。 王国の陛下を捨てて、村で元気に暮らす!

没落した元名門貴族の令嬢は、馬鹿にしてきた人たちを見返すため王子の騎士を目指します!

日之影ソラ
ファンタジー
 かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。 しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。  ブレイブ家の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。  そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。 こちらの作品の連載版です。 https://ncode.syosetu.com/n8177jc/

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

【完結(続編)ほかに相手がいるのに】

もえこ
恋愛
恋愛小説大賞に参加中、投票いただけると嬉しいです。 遂に、杉崎への気持ちを完全に自覚した葉月。 理性に抗えずに杉崎と再び身体を重ねた葉月は、出張先から帰るまさにその日に、遠距離恋愛中である恋人の拓海が自身の自宅まで来ている事を知り、動揺する…。 拓海は空港まで迎えにくるというが… 男女間の性描写があるため、苦手な方は読むのをお控えください。 こちらは、既に公開・完結済みの「ほかに相手がいるのに」の続編となります。 よろしければそちらを先にご覧ください。

「僕は病弱なので面倒な政務は全部やってね」と言う婚約者にビンタくらわした私が聖女です

リオール
恋愛
これは聖女が阿呆な婚約者(王太子)との婚約を解消して、惚れた大魔法使い(見た目若いイケメン…年齢は桁が違う)と結ばれるために奮闘する話。 でも周囲は認めてくれないし、婚約者はどこまでも阿呆だし、好きな人は塩対応だし、婚約者はやっぱり阿呆だし(二度言う) はたして聖女は自身の望みを叶えられるのだろうか? それとも聖女として辛い道を選ぶのか? ※筆者注※ 基本、コメディな雰囲気なので、苦手な方はご注意ください。 (たまにシリアスが入ります) 勢いで書き始めて、駆け足で終わってます(汗

婚約者が隣国の王子殿下に夢中なので潔く身を引いたら病弱王女の婚約者に選ばれました。

ユウ
ファンタジー
辺境伯爵家の次男シオンは八歳の頃から伯爵令嬢のサンドラと婚約していた。 我儘で少し夢見がちのサンドラは隣国の皇太子殿下に憧れていた。 その為事あるごとに… 「ライルハルト様だったらもっと美しいのに」 「どうして貴方はライルハルト様じゃないの」 隣国の皇太子殿下と比べて罵倒した。 そんな中隣国からライルハルトが留学に来たことで関係は悪化した。 そして社交界では二人が恋仲で悲恋だと噂をされ爪はじきに合うシオンは二人を思って身を引き、騎士団を辞めて国を出ようとするが王命により病弱な第二王女殿下の婚約を望まれる。 生まれつき体が弱く他国に嫁ぐこともできないハズレ姫と呼ばれるリディア王女を献身的に支え続ける中王はシオンを婿養子に望む。 一方サンドラは皇太子殿下に近づくも既に婚約者がいる事に気づき、シオンと復縁を望むのだが… HOT一位となりました! 皆様ありがとうございます!

【完結】異国へ嫁いだ王女は政略結婚の為、嫌がらせされていると思い込んだが、いつの間にか幸せを掴みました。

まりぃべる
恋愛
オティーリエ王女は幼い頃は誰とでも分け隔てなく接していた心優しい少女だった。しかし八歳から始まった淑女教育や政略結婚の駒とされる為に様々な事を学ばされた為にいつの間にか高慢で負けず嫌いな性格に育ってしまった。常に王女らしくあれと講師の先生からも厳しく教育され、他人に弱みを見せてはいけないと言われ続けていたらいつの間にか居丈高で強気な性格となってしまう。 そんな王女が、とうとう政略結婚の駒となり、長年確執のあった国へと嫁がされる事となる。 王女は〝王女らしい〟性格である為、異国では誰にも頼らず懸命に生活していこうとする。が、負けず嫌いの性格やお節介な性格で、いつの間にか幸せを掴むお話。 ☆現実世界でも似たような言い回し、人名、地名、などがありますがまりぃべるの緩い世界観ですので関係ありません。そのように理解して読んでいただけると幸いです。 ☆ヨーロッパ風の世界をイメージしてますが、現実世界とは異なります。 ☆最後まで書き終えましたので随時更新します。全27話です。 ☆緩い世界ですが、楽しんでいただけると幸いです。

処理中です...