35 / 42
叩き潰されたいのかしら?
しおりを挟む
「ジェラート様までどうしてそんなことを言うんですか?アレーシアさんのせいですか?アレーシアさんは、婚約者であるジェラート様に近付くなって、私を脅したんです!」
この似非め、まだ言うか。
百歩譲って、私がその発言をしたとしよう。
で、それの何が間違いだと?
自分の婚約者に、馴れ馴れしくする令嬢を注意して、それの何が駄目だと言うの?
ラノベの中で、アレーシアはちょーっとヒロインにキツく当たり過ぎた。
ラノベの中のジェラートはヒロインに恋をして、お馬鹿にもアレーシアとの婚約を解消する前にヒロインと親しくなった。
浮気なのに、不貞なのに、愚かにもアレーシアを責めて断罪した。
アレーシアにも悪かったところはあったけど、悪いのは婚約者がいながら浮気したジェラートと、婚約者のいる男性に馴れ馴れしくしたヒロインだと思う。
「色々と言いたいことはありますけど、その勝手に名前を呼ぶのをまずはやめてくださる?私のことはフロラインと家名で呼んでくださいませ」
「なんでそんなことを言うんですか?私が男爵令嬢だからって馬鹿にしてるんですか?」
「私は貴女の名前すら知りませんし、友人どころか知り合いですらありませんのよ?」
「アレーシア。馬鹿に何を言っても無駄だ。時間の無駄だから、あとはお兄様に任せなさい」
お兄様はそう言ってくれるけど、お兄様もイケメンだから似非ヒロインに惚れられないか心配なのよ。
実際、さっきからチラチラチラチラ見てるし!
「いいえ、お兄様。お兄様の手を煩わせる必要はありませんわ。これ以上、王太子殿下とフロライン公爵家に不敬を働くなら警備を呼びますが、カシアス様、キッシンガム様、よろしいですか?」
「「ッ!あっ、アリー行こう」」
「え?アルフ様?スレッガー様?えっ?ちょっと・・・」
さすがに警備を呼ばれたら、自分たちには不利だと思ったのだろう。
スレッガーとアルフは、アリーと呼んだ似非ヒロインを引っ張ってその場から立ち去って行った。
あの似非め。結局、名乗らず行きやがったわ。
「・・・すまない、フロライン嬢。あいつらが迷惑をかけた」
「殿下に謝っていただくことはありませんわ。ですが、カシアス侯爵家とキッシンガム侯爵家には、注意をされた方が良いと思いますわ。筆頭公爵令嬢である私にすらあの態度なのです。殿下の婚約者候補であるレッチェル伯爵令嬢様とアーデン侯爵令嬢様に何かあれば大変ですわよ」
奴らは次男だし、何なら廃籍されてしまえ!
それとも・・・
伯父様伯母様の再教育を受けさせる?
誰に喧嘩を売ったのか、分からせないとね。
この似非め、まだ言うか。
百歩譲って、私がその発言をしたとしよう。
で、それの何が間違いだと?
自分の婚約者に、馴れ馴れしくする令嬢を注意して、それの何が駄目だと言うの?
ラノベの中で、アレーシアはちょーっとヒロインにキツく当たり過ぎた。
ラノベの中のジェラートはヒロインに恋をして、お馬鹿にもアレーシアとの婚約を解消する前にヒロインと親しくなった。
浮気なのに、不貞なのに、愚かにもアレーシアを責めて断罪した。
アレーシアにも悪かったところはあったけど、悪いのは婚約者がいながら浮気したジェラートと、婚約者のいる男性に馴れ馴れしくしたヒロインだと思う。
「色々と言いたいことはありますけど、その勝手に名前を呼ぶのをまずはやめてくださる?私のことはフロラインと家名で呼んでくださいませ」
「なんでそんなことを言うんですか?私が男爵令嬢だからって馬鹿にしてるんですか?」
「私は貴女の名前すら知りませんし、友人どころか知り合いですらありませんのよ?」
「アレーシア。馬鹿に何を言っても無駄だ。時間の無駄だから、あとはお兄様に任せなさい」
お兄様はそう言ってくれるけど、お兄様もイケメンだから似非ヒロインに惚れられないか心配なのよ。
実際、さっきからチラチラチラチラ見てるし!
「いいえ、お兄様。お兄様の手を煩わせる必要はありませんわ。これ以上、王太子殿下とフロライン公爵家に不敬を働くなら警備を呼びますが、カシアス様、キッシンガム様、よろしいですか?」
「「ッ!あっ、アリー行こう」」
「え?アルフ様?スレッガー様?えっ?ちょっと・・・」
さすがに警備を呼ばれたら、自分たちには不利だと思ったのだろう。
スレッガーとアルフは、アリーと呼んだ似非ヒロインを引っ張ってその場から立ち去って行った。
あの似非め。結局、名乗らず行きやがったわ。
「・・・すまない、フロライン嬢。あいつらが迷惑をかけた」
「殿下に謝っていただくことはありませんわ。ですが、カシアス侯爵家とキッシンガム侯爵家には、注意をされた方が良いと思いますわ。筆頭公爵令嬢である私にすらあの態度なのです。殿下の婚約者候補であるレッチェル伯爵令嬢様とアーデン侯爵令嬢様に何かあれば大変ですわよ」
奴らは次男だし、何なら廃籍されてしまえ!
それとも・・・
伯父様伯母様の再教育を受けさせる?
誰に喧嘩を売ったのか、分からせないとね。
1,860
お気に入りに追加
3,178
あなたにおすすめの小説
私が我慢する必要ありますか?【2024年12月25日より電子書籍配信中です】
青太郎
恋愛
ある日前世の記憶が戻りました。
そして気付いてしまったのです。
私が我慢する必要ありますか?
※ 株式会社MARCOT様より電子書籍化決定!
コミックシーモア様にて12/25より配信されます。
コミックシーモア様限定の短編もありますので興味のある方はぜひお手に取って頂けると嬉しいです。
リンク先
https://www.cmoa.jp/title/1101438094/vol/1/
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
【短編】捨てられた公爵令嬢ですが今さら謝られても「もう遅い」
みねバイヤーン
恋愛
「すまなかった、ヤシュナ。この通りだ、どうか王都に戻って助けてくれないか」
ザイード第一王子が、婚約破棄して捨てた公爵家令嬢ヤシュナに深々と頭を垂れた。
「お断りします。あなた方が私に対して行った数々の仕打ち、決して許すことはありません。今さら謝ったところで、もう遅い。ばーーーーーか」
王家と四大公爵の子女は、王国を守る御神体を毎日清める義務がある。ところが聖女ベルが現れたときから、朝の清めはヤシュナと弟のカルルクのみが行なっている。務めを果たさず、自分を使い潰す気の王家にヤシュナは切れた。王家に対するざまぁの準備は着々と進んでいる。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】貴族の矜持
仲村 嘉高
恋愛
「貴族がそんなに偉いんですか!?」
元平民の男爵令嬢が言った。
「えぇ、偉いですわよ」
公爵令嬢が答える。
「そんなところが嫌なんだ!いつでも上から物を言う!地位しか誇るものが無いからだ!」
公爵令嬢の婚約者の侯爵家三男が言う。
「わかりました。では、その地位がどういうものか身をもって知るが良いですわ」
そんなお話。
HOTで最高5位まで行きました。
初めての経験で、テンション上がりまくりました(*≧∀≦*)
ありがとうございます!
【完結】愛してなどおりませんが
仲村 嘉高
恋愛
生まれた瞬間から、王妃になる事が決まっていたアメリア。
物心がついた頃には、王妃になる為の教育が始まった。
父親も母親も娘ではなく、王妃になる者として接してくる。
実兄だけは妹として可愛がってくれたが、それも皆に隠れてコッソリとだった。
そんなある日、両親が事故で亡くなった同い年の従妹ミアが引き取られた。
「可愛い娘が欲しかったの」
父親も母親も、従妹をただただ可愛いがった。
婚約者である王太子も、婚約者のアメリアよりミアとの時間を持ち始め……?
※HOT最高3位!ありがとうございます!
※『廃嫡王子』と設定が似てますが、別のお話です
※またやっちまった、断罪別ルート。(17話から)
どうしても決められなかった!!
結果は同じです。
(他サイトで公開していたものを、こちらでも公開しました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる