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婚約者になりたいです
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3歳でゲームの知識を理解してから10年、出来る限りのことはしてきた。
そのせいか、妹ルティシアはすっかりシスコンになり、攻略対象の王子をライバルごときに敵視している。
あれ?私、そんなこと望んでないんだけど?
ゲーム内で、あんなに恋焦がれた王子に、私は全くと言っていいほど、興味がなかった。
まぁ、それも当たり前で、私はゲーム内のレティシアではない。最推しはシオン王子だし、なんていうか、レインハルト王子って頭の中がお花畑なんだもん。
どれだけ拒否っても、レインハルト王子はしつこかった。もうホント、心の中罵詈雑言です。
あの日、王太后様の爆弾投下の後、見つめたシオン王子の瞳の中に、煽情を見つけた。
絶対、相手にしてもらえないだろうと思って諦めてた、そんな彼が、私を欲しいと思ってる?
そう感じた瞬間、私は王太后様に答えていた。
「私、シオン王子の婚約者になりたいです」
あとで考えると、蒼白ものだった。
7歳も年下の令嬢が、親を通してお願いするのではなく、本人目の前に、王家に直接お願いするなど。
だって、舞い上がってしまったんだもん。もしかしたら、彼の恋人になれるかもしれないって。
でも、よく考えたら、シオン王子は王太子で、ゆくゆくは即位される方。公爵家令嬢とはいえ、7歳も年下の自分では王妃候補には向かないって気付いた。
だけど、私の言葉を聞いた王太后様は、ホント嬉しそうににっこりと微笑んでくれた。
「嬉しいわ、レティシア。シオンをよろしくね」
そう言って、私の手を取ってくれた。
そのあと、離宮を辞するまで、私は恥ずかしくて、シオン王子の顔を見ることが出来なかった。
だから、気づかなかった。
シオン王子が熱い瞳で私を見つめていたことに。
そのせいか、妹ルティシアはすっかりシスコンになり、攻略対象の王子をライバルごときに敵視している。
あれ?私、そんなこと望んでないんだけど?
ゲーム内で、あんなに恋焦がれた王子に、私は全くと言っていいほど、興味がなかった。
まぁ、それも当たり前で、私はゲーム内のレティシアではない。最推しはシオン王子だし、なんていうか、レインハルト王子って頭の中がお花畑なんだもん。
どれだけ拒否っても、レインハルト王子はしつこかった。もうホント、心の中罵詈雑言です。
あの日、王太后様の爆弾投下の後、見つめたシオン王子の瞳の中に、煽情を見つけた。
絶対、相手にしてもらえないだろうと思って諦めてた、そんな彼が、私を欲しいと思ってる?
そう感じた瞬間、私は王太后様に答えていた。
「私、シオン王子の婚約者になりたいです」
あとで考えると、蒼白ものだった。
7歳も年下の令嬢が、親を通してお願いするのではなく、本人目の前に、王家に直接お願いするなど。
だって、舞い上がってしまったんだもん。もしかしたら、彼の恋人になれるかもしれないって。
でも、よく考えたら、シオン王子は王太子で、ゆくゆくは即位される方。公爵家令嬢とはいえ、7歳も年下の自分では王妃候補には向かないって気付いた。
だけど、私の言葉を聞いた王太后様は、ホント嬉しそうににっこりと微笑んでくれた。
「嬉しいわ、レティシア。シオンをよろしくね」
そう言って、私の手を取ってくれた。
そのあと、離宮を辞するまで、私は恥ずかしくて、シオン王子の顔を見ることが出来なかった。
だから、気づかなかった。
シオン王子が熱い瞳で私を見つめていたことに。
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