39 / 40
結果と・・・予想外の求愛
しおりを挟む
結論として、リオルド王子は処刑や国外追放は免れたけど、王家から廃籍され母親である王妃様の親戚に預けられることになった。
王妃様は公爵家の出だけど、妹様が辺境伯に嫁がれていて、旦那様である辺境伯が鍛え直してやると息巻いていらっしゃるのだとか。
まぁ成人前だし、エリィさんの嘘に踊らされていたとはいえヴァイオレット様に被害もなかったので、妥当な案ではないかと思う。
廃籍しておかないと、後々にリオルド王子を担ぎ上げようとする輩が現れたり、子供が生まれた時に王家の血筋ということで跡目争いが起きるから、仕方ないと思う。
自分の言動の愚かさを、辺境伯領で痛感するのも元王子としての務めではないだろうか。
教皇子息であるフェリクス・ラヴァル公爵子息は、公爵家から廃籍されこれまた公爵夫人の遠縁である子爵家の養子となった。
そこでも態度が改まらなかったら、養子縁組は解消され、平民になるしかないのだそう。
二人とも手痛い授業料になったけど、本来の小説だと、ヒロインに傾倒した攻略対象のせいでヴァイオレット様は命を落とすわけだし、生きてるだけでありがたいと思ってもらおう。
エリィさんは、罰として厳しいと噂の修道院に送られることになった。
そこでは、自由もないし監視もつく。
国王陛下や教皇閣下いわく、本当の聖女になるくらい身も心も清めてこい、ということらしい。
まぁ、さすがに聖女が作った治療薬を盗んだのはまずかったと思う。
聖女って言わなきゃ王子たちと結ばれないと思ったんだろうけど、魅了魔法でも使えるならともかく、薬の盗難はバレるでしょ。
ティラー様は、やっとお役御免でラティエラ様をエスコート出来て、めっちゃご機嫌だった。
うん。良かった、良かった。
ラティエラ様はティラー様のこと好きだって言ってたから、婚約解消にならなくて本当に良かった。
で、クライブ・ハベリア公爵令息と、ハベリア宰相様だけど・・・
何故私は、氷の貴公子様に両手を握られてるのかしら?
「あの・・・」
「好きです。僕と結婚して下さい!」
「・・・は?」
土下座する勢いで、いやこんなとこで土下座しないで。
土下座で求婚って、何の罰ゲームなの?
いや、やめて。まだここパーティー会場なんだから。
私が土下座させてるみたいじゃない!
「あらあら、クライブ様ってば」
「なかなかに熱烈だな」
おーい。ヴァイオレット様にマディソン公爵!
呑気に感想言い合ってないで、助けてよ。
「あ、あのっ、とにかく立って下さい」
「結婚してくれるだろうか?」
「とーにーかーくー、立ってからです!」
王妃様は公爵家の出だけど、妹様が辺境伯に嫁がれていて、旦那様である辺境伯が鍛え直してやると息巻いていらっしゃるのだとか。
まぁ成人前だし、エリィさんの嘘に踊らされていたとはいえヴァイオレット様に被害もなかったので、妥当な案ではないかと思う。
廃籍しておかないと、後々にリオルド王子を担ぎ上げようとする輩が現れたり、子供が生まれた時に王家の血筋ということで跡目争いが起きるから、仕方ないと思う。
自分の言動の愚かさを、辺境伯領で痛感するのも元王子としての務めではないだろうか。
教皇子息であるフェリクス・ラヴァル公爵子息は、公爵家から廃籍されこれまた公爵夫人の遠縁である子爵家の養子となった。
そこでも態度が改まらなかったら、養子縁組は解消され、平民になるしかないのだそう。
二人とも手痛い授業料になったけど、本来の小説だと、ヒロインに傾倒した攻略対象のせいでヴァイオレット様は命を落とすわけだし、生きてるだけでありがたいと思ってもらおう。
エリィさんは、罰として厳しいと噂の修道院に送られることになった。
そこでは、自由もないし監視もつく。
国王陛下や教皇閣下いわく、本当の聖女になるくらい身も心も清めてこい、ということらしい。
まぁ、さすがに聖女が作った治療薬を盗んだのはまずかったと思う。
聖女って言わなきゃ王子たちと結ばれないと思ったんだろうけど、魅了魔法でも使えるならともかく、薬の盗難はバレるでしょ。
ティラー様は、やっとお役御免でラティエラ様をエスコート出来て、めっちゃご機嫌だった。
うん。良かった、良かった。
ラティエラ様はティラー様のこと好きだって言ってたから、婚約解消にならなくて本当に良かった。
で、クライブ・ハベリア公爵令息と、ハベリア宰相様だけど・・・
何故私は、氷の貴公子様に両手を握られてるのかしら?
「あの・・・」
「好きです。僕と結婚して下さい!」
「・・・は?」
土下座する勢いで、いやこんなとこで土下座しないで。
土下座で求婚って、何の罰ゲームなの?
いや、やめて。まだここパーティー会場なんだから。
私が土下座させてるみたいじゃない!
「あらあら、クライブ様ってば」
「なかなかに熱烈だな」
おーい。ヴァイオレット様にマディソン公爵!
呑気に感想言い合ってないで、助けてよ。
「あ、あのっ、とにかく立って下さい」
「結婚してくれるだろうか?」
「とーにーかーくー、立ってからです!」
36
お気に入りに追加
312
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので王子様を憎むけど息子が可愛すぎて何がいけない?
tartan321
恋愛
「君との婚約を破棄する!!!!」
「ええ、どうぞ。そのかわり、私の大切な子供は引き取りますので……」
子供を溺愛する母親令嬢の物語です。明日に完結します。
悪役令嬢ですが、どうやらずっと好きだったみたいです
朝顔
恋愛
リナリアは前世の記憶を思い出して、頭を悩ませた。
この世界が自分の遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気がついたのだ。
そして、自分はどうやら主人公をいじめて、嫉妬に狂って殺そうとまでする悪役令嬢に転生してしまった。
せっかく生まれ変わった人生で断罪されるなんて絶対嫌。
どうにかして攻略対象である王子から逃げたいけど、なぜだか懐つかれてしまって……。
悪役令嬢の王道?の話を書いてみたくてチャレンジしました。
ざまぁはなく、溺愛甘々なお話です。
なろうにも同時投稿
どうやら私は乙女ゲームの聖女に転生した・・・らしい
白雪の雫
恋愛
「マリーローズ!ガニメデス王国が認めた聖女であるライムミントに対して罵詈雑言を浴びせただけではなく、命まで奪おうとしたそうだな!お前のような女を妃に迎える訳にはいかないし、王妃になるなど民は納得せぬだろう!マリーローズ、お前との婚約を破棄する!」
女の脳裡に過るのは婚約者に対して断言した金髪碧眼の男性及び緑とか青とかの髪のイケメン達に守られる一人の美少女。
「この場面って確か王太子による婚約者の断罪から王太子妃誕生へと続くシーン・・・だっけ?」
どうやら私は【聖なる恋】という18禁な乙女ゲームの世界に転生した聖女・・・らしい。
らしい。と思うのはヒロインのライムミントがオッドアイの超美少女だった事だけは覚えているが、ゲームの内容を余り覚えていないからだ。
「ゲームのタイトルは【聖なる恋】だけどさ・・・・・・要するにこのゲームのストーリーを一言で言い表すとしたら、ヒロインが婚約者のいる男に言い寄る→でもって赤とか緑とかがヒロインを暴行したとか言いがかりをつけて婚約者を断罪する→ヒロインは攻略対象者達に囲まれて逆ハーを作るんだよね~」
色々思うところはあるが転生しちゃったものは仕方ない。
幸いな事に今の自分はまだ五歳にもなっていない子供。
見た目は楚々とした美少女なヒロイン、中身はオタクで柔道や空手などの有段者なバツイチシンママがビッチエンドを回避するため、またゴリマッチョな旦那を捕まえるべく動いていく。
試験勉強の息抜きで書いたダイジェストみたいな話なのでガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義です。
ヒロインと悪役令嬢sideがあります。
ゲームの序盤に殺されるモブに転生してしまった
白雲八鈴
恋愛
「お前の様な奴が俺に近づくな!身の程を知れ!」
な····なんて、推しが尊いのでしょう。ぐふっ。わが人生に悔いなし!
ここは乙女ゲームの世界。学園の七不思議を興味をもった主人公が7人の男子生徒と共に学園の七不思議を調べていたところに学園内で次々と事件が起こっていくのです。
ある女生徒が何者かに襲われることで、本格的に話が始まるゲーム【ラビリンスは人の夢を喰らう】の世界なのです。
その事件の開始の合図かのように襲われる一番目の犠牲者というのが、なんとこの私なのです。
内容的にはホラーゲームなのですが、それよりも私の推しがいる世界で推しを陰ながら愛でることを堪能したいと思います!
*ホラーゲームとありますが、全くホラー要素はありません。
*モブ主人のよくあるお話です。さらりと読んでいただけたらと思っております。
*作者の目は節穴のため、誤字脱字は存在します。
*小説家になろう様にも投稿しております。
浮気は私の方でした
mios
恋愛
子爵令嬢のアリアは、大好きな恋人に浮気され、失意のどん底にいた。
婚約前であったことを喜ぶべき?
悲しみからようやく立ち直ったと思ったら、ある書状が侯爵家より届いて……
浮気相手は、私の方?
突如舞い込んだ慰謝料請求に慄いていると、相手の侯爵令嬢から連絡があり……
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
サロン勤めで拘束時間は長く、休みもなかなか取れずに働きに働いた結果。
貯金残高はビックリするほど貯まってたけど、使う時間もないまま転生してた。
そして通勤の電車の中で暇つぶしに、ちょろーっとだけ遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したっぽい?
あんまり内容覚えてないけど…
悪役令嬢がムチムチしてたのだけは許せなかった!
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドを堪能してくださいませ?
********************
初投稿です。
転生侍女シリーズ第一弾。
短編全4話で、投稿予約済みです。
悪役令嬢の取り巻き令嬢(モブ)だけど実は影で暗躍してたなんて意外でしょ?
無味無臭(不定期更新)
恋愛
無能な悪役令嬢に変わってシナリオ通り進めていたがある日悪役令嬢にハブられたルル。
「いいんですか?その態度」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる