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可愛い娘の気持ちが1番よ《ガーベラ公爵夫人視点》
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「ハァ」
公爵夫人として、はしたないけれど、ため息がもれますわ。
専属侍女のマリーが、ハーブティーを淹れてくれます。
わたくしの大好きな、ペパーミント。
その爽やかさで、少しスッキリした気持ちになります。
「美味しいわ、マリー」
「あのような者の後片付けなど、王太子殿下にお任せすればよろしかったのです」
「あら?わたくしは筆頭公爵家の公爵夫人。そして、未来の王太子妃の母。あの程度、片付けられないようではね。それに」
「それに?」
「殿下にお任せすれば、間違いなく侯爵家取り潰しの上、あの令嬢は処刑されるわよ」
あの時の様子から見て、間違いないわ。
たとえ、自分が暴君だと言われても、ルミナスちゃんの大切なお茶会を台無しにしたセレズノア侯爵家を許さないでしょう。
「そうなされば良かったのです。奥様がお疲れになられずとも、あのようにお嬢様に暴言を吐かれる令嬢など!」
「そうね。わたくしもそうは思うけど、ルミナスちゃんがそれを望まない気がするのよ」
「お嬢様はお優しい方ですから」
そうね。ルミナスちゃんはとても優しくて、不思議な子。
大人のように見えて、年相応でもある。
高熱の後、目覚めたルミナスちゃんは、以前と雰囲気が変わったわ。
「エレンのことを考えているのだと思うの」
「エレン様はまだ、セレズノア侯爵家に籍があるのでしたね」
「ええ。それにいくら虐待されていたとはいえ、実の姉や両親が断罪され、お家取り潰しになることには、心痛めるのじゃないかしら。それに、ルミナスちゃんもだろうけど、わたくしも旦那様もいずれはエレンに侯爵位を継がせたいと思っているのよ」
今のセレズノア侯爵では、そのうち降爵や褫爵されるわよ。
あの姉に至っては、もっと話にならないわ。
王太子殿下の婚約者は、ルミナスちゃんだと公表されているというのに、未だにあのような言動をしているのですもの。
ルミナスちゃんが望まないなら、王家の申し出なんか完全無視だし、別にこの国にこだわる必要もないわ。
公爵の位なんてどうでもいいし、家族みんなが笑って暮らせるなら、裕福でなくても構わないもの。
もちろん、領地の民を守る義務が、今のわたくしたちにはあるけれど、国王陛下も王太子殿下も、優れた統制者だもの。
コンフェルト公爵家がいなくなっても、ちゃんと民の暮らしを守って下さるわ。
もっとも・・・
殿下は、ルミナスちゃんを離さないでしょうけど。
それに、最近はルミナスちゃんも殿下のことを気にかけているみたいなのよね。
公爵夫人として、はしたないけれど、ため息がもれますわ。
専属侍女のマリーが、ハーブティーを淹れてくれます。
わたくしの大好きな、ペパーミント。
その爽やかさで、少しスッキリした気持ちになります。
「美味しいわ、マリー」
「あのような者の後片付けなど、王太子殿下にお任せすればよろしかったのです」
「あら?わたくしは筆頭公爵家の公爵夫人。そして、未来の王太子妃の母。あの程度、片付けられないようではね。それに」
「それに?」
「殿下にお任せすれば、間違いなく侯爵家取り潰しの上、あの令嬢は処刑されるわよ」
あの時の様子から見て、間違いないわ。
たとえ、自分が暴君だと言われても、ルミナスちゃんの大切なお茶会を台無しにしたセレズノア侯爵家を許さないでしょう。
「そうなされば良かったのです。奥様がお疲れになられずとも、あのようにお嬢様に暴言を吐かれる令嬢など!」
「そうね。わたくしもそうは思うけど、ルミナスちゃんがそれを望まない気がするのよ」
「お嬢様はお優しい方ですから」
そうね。ルミナスちゃんはとても優しくて、不思議な子。
大人のように見えて、年相応でもある。
高熱の後、目覚めたルミナスちゃんは、以前と雰囲気が変わったわ。
「エレンのことを考えているのだと思うの」
「エレン様はまだ、セレズノア侯爵家に籍があるのでしたね」
「ええ。それにいくら虐待されていたとはいえ、実の姉や両親が断罪され、お家取り潰しになることには、心痛めるのじゃないかしら。それに、ルミナスちゃんもだろうけど、わたくしも旦那様もいずれはエレンに侯爵位を継がせたいと思っているのよ」
今のセレズノア侯爵では、そのうち降爵や褫爵されるわよ。
あの姉に至っては、もっと話にならないわ。
王太子殿下の婚約者は、ルミナスちゃんだと公表されているというのに、未だにあのような言動をしているのですもの。
ルミナスちゃんが望まないなら、王家の申し出なんか完全無視だし、別にこの国にこだわる必要もないわ。
公爵の位なんてどうでもいいし、家族みんなが笑って暮らせるなら、裕福でなくても構わないもの。
もちろん、領地の民を守る義務が、今のわたくしたちにはあるけれど、国王陛下も王太子殿下も、優れた統制者だもの。
コンフェルト公爵家がいなくなっても、ちゃんと民の暮らしを守って下さるわ。
もっとも・・・
殿下は、ルミナスちゃんを離さないでしょうけど。
それに、最近はルミナスちゃんも殿下のことを気にかけているみたいなのよね。
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