転生ガチャで悪役令嬢になりました

みおな

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お茶会を開きましょう

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 お茶会の知らせは、お母様にお願いした。

 本当なら主催する私が、招待状を送るんだけど、今回は人数が多すぎることと、さすがに通っていない学園の同級生が誰かまでわからなかったので。

 クリス様は、やっぱり少し不満と不安?なのか、ずっと不機嫌だった。

 いや。
表向きはニコニコしてるんだけど、目の奥が笑ってない。

 だから、お茶会までは自分からクリス様のお膝に座ることにした。
 横向きに座って、クリス様の胸に体を預ける。

 最初は「どうしたの?」って驚いてたけど、黙ってすりすりしたら「猫みたい」って笑ってた。

「いよいよ、明日だね」

「そうですね。ちょっと、ドキドキします」

 招待したのは、同学年である13歳のご令嬢が18人と、平民の女の子12人。

 公爵家のご令嬢が2人、侯爵家が3人、伯爵家が5人。子爵家が4人で男爵家が4人。

 侯爵家以上のご令嬢とは、一応だけど面識がある。

 平民の中には、ヒロインもいる。確か名前はチェリーさんだったかな。

 人数が多いので、立食タイプにした。
簡単につまめるサンドイッチや小さめのケーキを揃える。

 場所は公爵邸の庭園。
時間は2時間。

 最初に開催者として挨拶をしたら、あとは自由。

 高位貴族の方々には個別に挨拶には向かう予定だけど、平民のチェリーさんとは話せないかもしれない。

 問題なければ、2時間で解散になるけど、エレンやクリス様は、エレンの姉であるセレズノア侯爵令嬢が襲撃?してくるんじゃないかと心配してるみたい。

 私のそばにはエレンもレイラもいるから、私はそんなに心配してないんだけど。

 お母様もそばにいるし、大体、貴族令嬢として招待もされてないお茶会に乱入して来たりする人いないと思うんだけど。

「僕も来ようかな」

「え?このお茶会は女性のみですよ?」

「うん。だから邸内で待ってても・・・いい?」

 え?わざわざ来て、参加もできないのに待ってるの?

 そんなに心配?それとも私が他の人たちと交流するのが嫌とか?

「クリス様がよろしいのでしたら、私は構わないですわ」

「じゃあ、待ってる。お茶会が終わったら僕と2人でお茶してくれる?」

「ふふっ。お茶はともかくご一緒します。お散歩とかとかしませんか?」

 さすがに、お茶会のあとにお茶は飲めないかもしれないわ。

 私は主催側だから、のんびりお茶を飲めないかもしれないけど、クリス様だって待っている間にお茶なさるだろうし、お散歩の方が良いわよね。

「明日のドレスは?」

「明るめの青色と、紫色のシフォンを重ねたドレスにしましたわ」

 公爵家でのお茶会とはいえ、私は王太子殿下の婚約者。
 クリス様の色を纏うのは当たり前だわ。



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