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悪役令嬢一択って
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転生ガチャ。
うーん。転生先をガチャで決めるって。何かありがたみが薄れるというか。
そう思いながらもガチャを回した。中には、色とりどりのカプセルが入っている。
こういうのって、神様が考えるのかな。
で、カプセルに入れるの?思い浮かべると、なんだかシュールだわ。
「えーと・・・乙女ゲーム《金と銀のレガリア》の悪役令嬢レティシア?」
『あら?どうする?引き直す?』
何が悲しくて、乙女ゲームの断罪される人間に転生しなきゃならないの?
促されるままにガチャを再び回す。
「乙女ゲーム《魔術王国の花の乙女》の悪役令嬢リアナ・アイリーン・・・」
「乙女ゲーム《最後の恋をあなたと》の悪役令嬢アリス・ビスクランド」
「乙女ゲーム《秘密の恋》の悪役令嬢ヴィヴィ・ヴァレリア」
「乙女ゲーム《青の箱庭》の悪役令嬢アニエス・リリウム」
回せど回せど、出てくるのは悪役令嬢ばかり。
もしかしてこのガチャ、悪役令嬢オンリーなの?
「・・・このガチャは悪役令嬢しか入ってないんですか?」
思わずジト目になるのは、やむ得ないと思う。
『そんなわけないわよ。かといって、アタシは回せないし。困ったわね。あなた、よっぽどひきがいいのね』
「どうして死ぬはずじゃなかったからって転生するのに、断罪コースの悪役令嬢一択なんですか?新たな嫌がらせですか?」
『だから違うって言ってるでしょ。でも、本当に困ったわね。もう1回回す?』
「どうせまた悪役令嬢だと思いますけど」
本当に悪役令嬢以外の選択肢があるというのなら、私はきっと断罪されるために生まれ変わるということなのだろう。
私、前世でそんなに悪いことしたかなぁ。同じ死ぬのなら、このまま死なせてくれる方が辛い思いしなくて、いいんじゃないのかな。
『ほらほら、暗いこと考えてないで回して』
「・・・・・・乙女ゲーム《虹色の聖女と黒炎の魔女》の悪役令嬢ルミナス?」
『・・・・・・』
「・・・もう、いいです。コレで」
これ以上ガチャ回して、延々と悪役令嬢が出てきたら、ショック死する気がする。
すでに、精神がガリガリと削られてるもの。
乙女ゲーム《虹色の聖女と黒炎の魔女》というのは、タイトルだけはスマホで見たことがある。
結構、有名なゲームらしくて、確かアニメにもなったはずだ。
『えーと、まだ回してもいいのよ?』
「最後のカプセルまで悪役令嬢だったらどうするんですか?全部、悪役令嬢だった場合、責任取ってくれるんですか?」
『おかしいわねぇ。前に転生した子は勇者になったし、その前の子はお姫様だったのに。ね、本当にいいの?』
私はこくりと頷いた。
もう、サッサと断罪されて終わらせてやる。
うーん。転生先をガチャで決めるって。何かありがたみが薄れるというか。
そう思いながらもガチャを回した。中には、色とりどりのカプセルが入っている。
こういうのって、神様が考えるのかな。
で、カプセルに入れるの?思い浮かべると、なんだかシュールだわ。
「えーと・・・乙女ゲーム《金と銀のレガリア》の悪役令嬢レティシア?」
『あら?どうする?引き直す?』
何が悲しくて、乙女ゲームの断罪される人間に転生しなきゃならないの?
促されるままにガチャを再び回す。
「乙女ゲーム《魔術王国の花の乙女》の悪役令嬢リアナ・アイリーン・・・」
「乙女ゲーム《最後の恋をあなたと》の悪役令嬢アリス・ビスクランド」
「乙女ゲーム《秘密の恋》の悪役令嬢ヴィヴィ・ヴァレリア」
「乙女ゲーム《青の箱庭》の悪役令嬢アニエス・リリウム」
回せど回せど、出てくるのは悪役令嬢ばかり。
もしかしてこのガチャ、悪役令嬢オンリーなの?
「・・・このガチャは悪役令嬢しか入ってないんですか?」
思わずジト目になるのは、やむ得ないと思う。
『そんなわけないわよ。かといって、アタシは回せないし。困ったわね。あなた、よっぽどひきがいいのね』
「どうして死ぬはずじゃなかったからって転生するのに、断罪コースの悪役令嬢一択なんですか?新たな嫌がらせですか?」
『だから違うって言ってるでしょ。でも、本当に困ったわね。もう1回回す?』
「どうせまた悪役令嬢だと思いますけど」
本当に悪役令嬢以外の選択肢があるというのなら、私はきっと断罪されるために生まれ変わるということなのだろう。
私、前世でそんなに悪いことしたかなぁ。同じ死ぬのなら、このまま死なせてくれる方が辛い思いしなくて、いいんじゃないのかな。
『ほらほら、暗いこと考えてないで回して』
「・・・・・・乙女ゲーム《虹色の聖女と黒炎の魔女》の悪役令嬢ルミナス?」
『・・・・・・』
「・・・もう、いいです。コレで」
これ以上ガチャ回して、延々と悪役令嬢が出てきたら、ショック死する気がする。
すでに、精神がガリガリと削られてるもの。
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結構、有名なゲームらしくて、確かアニメにもなったはずだ。
『えーと、まだ回してもいいのよ?』
「最後のカプセルまで悪役令嬢だったらどうするんですか?全部、悪役令嬢だった場合、責任取ってくれるんですか?」
『おかしいわねぇ。前に転生した子は勇者になったし、その前の子はお姫様だったのに。ね、本当にいいの?』
私はこくりと頷いた。
もう、サッサと断罪されて終わらせてやる。
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