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第3章
大切な友人です
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最近、メリッサ様がお疲れの様子です。
何かあったのかとお聞きしても、大丈夫だとおっしゃられるのです。
仕方ないので、ケイト様たちにこっそりお聞きしたところ、どうやら婚約者のテレンス様が他のご令嬢と懇意にされているようなのです。
テレンス様といえば公爵家のご子息。そのような立場の方が、婚約者のいるご自分の立場をご理解していないなんて・・・
・・・いえ。そういえば過去にいましたわ。ご自分の立場をご理解していない方が。
確かテレンス様は、私がメリッサ様たちとお会いしたお茶会に招かれていたご子息ですわよね。
ということは、その時点では問題のある方ではなかったということでしょう。
問題有りの方をお母様がお招びになるわけありませんから。
皇室の力を使えば、詳細は分かるでしょうし、対処もできると思いますが、勝手にそんなことをしてメリッサ様にご迷惑にならないかしら?
私はどうもこういうことに疎いところがあるのです。
家族が溺愛してくれるせいかと考えましたが、よくよく考えてみると、グレイスの時も物事を額面通りにしか受け取れないところがありました。
ここは、ケイト様たちにご相談した方が良さそうです。
勝手に何かしてしまって、メリッサ様に嫌われたくありません。
「ケイト様。あの・・・メリッサ様のことなんですけど・・・」
メリッサ様が席を外されたうちに皆様に切り出します。
この場では詳しくお話することはできません。すぐにメリッサ様はお戻りになられますし。
「今日の帰りに、ティールームで。借りておきますわ」
「メリッサ様が怪しまれないでしょうか?」
「確か今日は家庭教師が見えられる日ですから大丈夫ですわ」
皆様とお約束をしてから、何気ない顔で、メリッサ様をお迎えしました。
ティールームには、高位貴族なら教師の方にお願いすれば貸し切ることが出来る部屋があります。
ケイト様のお兄様は、この学園で理事長をされているのです。
実はアル兄様の同級生の方で、公爵家をお継ぎになられる方なのですけど、アル兄様が私のことを心配して頼まれたみたいなのです。
本当に、アル兄様は過保護すぎますわ。ケイト様のお兄様に申し訳ないです。
ケイト様にそう伝えましたら、公爵様はまだまだお若く家督をお譲りになるつもりはないから、いい経験だとお笑いになられました。
放課後は、テレンス様とメリッサ様のことについて皆様とお話しなくてはなりません。
帰りが遅れるとアル兄様が心配しますから、護衛の方に連絡しておいてもらわなくてはいけませんね。
大切な友人のためですもの。アル兄様もご理解くださいますでしょう。
何かあったのかとお聞きしても、大丈夫だとおっしゃられるのです。
仕方ないので、ケイト様たちにこっそりお聞きしたところ、どうやら婚約者のテレンス様が他のご令嬢と懇意にされているようなのです。
テレンス様といえば公爵家のご子息。そのような立場の方が、婚約者のいるご自分の立場をご理解していないなんて・・・
・・・いえ。そういえば過去にいましたわ。ご自分の立場をご理解していない方が。
確かテレンス様は、私がメリッサ様たちとお会いしたお茶会に招かれていたご子息ですわよね。
ということは、その時点では問題のある方ではなかったということでしょう。
問題有りの方をお母様がお招びになるわけありませんから。
皇室の力を使えば、詳細は分かるでしょうし、対処もできると思いますが、勝手にそんなことをしてメリッサ様にご迷惑にならないかしら?
私はどうもこういうことに疎いところがあるのです。
家族が溺愛してくれるせいかと考えましたが、よくよく考えてみると、グレイスの時も物事を額面通りにしか受け取れないところがありました。
ここは、ケイト様たちにご相談した方が良さそうです。
勝手に何かしてしまって、メリッサ様に嫌われたくありません。
「ケイト様。あの・・・メリッサ様のことなんですけど・・・」
メリッサ様が席を外されたうちに皆様に切り出します。
この場では詳しくお話することはできません。すぐにメリッサ様はお戻りになられますし。
「今日の帰りに、ティールームで。借りておきますわ」
「メリッサ様が怪しまれないでしょうか?」
「確か今日は家庭教師が見えられる日ですから大丈夫ですわ」
皆様とお約束をしてから、何気ない顔で、メリッサ様をお迎えしました。
ティールームには、高位貴族なら教師の方にお願いすれば貸し切ることが出来る部屋があります。
ケイト様のお兄様は、この学園で理事長をされているのです。
実はアル兄様の同級生の方で、公爵家をお継ぎになられる方なのですけど、アル兄様が私のことを心配して頼まれたみたいなのです。
本当に、アル兄様は過保護すぎますわ。ケイト様のお兄様に申し訳ないです。
ケイト様にそう伝えましたら、公爵様はまだまだお若く家督をお譲りになるつもりはないから、いい経験だとお笑いになられました。
放課後は、テレンス様とメリッサ様のことについて皆様とお話しなくてはなりません。
帰りが遅れるとアル兄様が心配しますから、護衛の方に連絡しておいてもらわなくてはいけませんね。
大切な友人のためですもの。アル兄様もご理解くださいますでしょう。
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