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第3章
愛される姫君《フィーナ視点》
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わたくしの名前は、フィーナと申します。シャトレーゼ侯爵家の次女として生を受けました。
1歳年上のお姉様はとてもしっかりなさっているのに、わたくしは気が弱く、言いたいことの半分も言えない、情けない娘でした。
それでも、お父様やお母様、お姉様はわたくしのことをとても愛して下さり、いつも守ってくださっていました。
そんなわたくしが8歳になった年に、皇妃様からのお茶会のお誘いがありました。
アルバム皇国には、わたくしより10歳年上の皇太子殿下と、わたくしと同い年の皇女殿下がいらっしゃいます。
お母様やお姉様にお聞きしたところ、皇女殿下のセレスティーナ様は、従兄である皇太子殿下と同じ銀の髪と瞳をされたとてもとても愛らしい姫君だそうです。
しかも、とても聡明で、皇族であるが故に魔力もとても多い方なのだそうです。
このお茶会は、13歳になれば通うことになる学園でのセレスティーナ様のお友達候補としての顔合わせだと、お母様たちがおっしゃっていました。
わたくしが皇女殿下のお友達?
大丈夫でしょうか。
確かに、わたくしは侯爵家の娘ですが、わたくしなどがお側にいてご迷惑をおかけしたら・・・
ですが、皇妃様からのお誘いをお断りすることなどできません。
わたくしのように、楽しいお話もできないような者は、皇女殿下の方からお断りされると思います。
そう思って向かったお茶会は、わたくしが思っているより、何倍も楽しいものでした。
最初に、皇妃様とセレスティーナ様にご挨拶いただいた時は、とても緊張して声が震えましたが、ご挨拶の後は皇妃様は少し離れた位置に移動され、わたくしを含めた5人と、セレスティーナ様だけになりました。
少し気の強そうなフルーニー公爵令嬢のメリッサ様や、大人っぽいローゼンタール公爵令嬢のケイト様、お優しい雰囲気のエトワール侯爵令嬢のアニエス様に、お話上手のアプローズ伯爵令嬢のイリーナ様。
皆様、とても素敵なご令嬢ばかりです。
わたくしは気の利いたことも何も話せず、本当に自分が情けなくなります。
ですが、そんなわたくしに、セレスティーナ様は優しく話しかけて下さいました。
わたくしといると、とても心が安らぐとおっしゃってくださいました。
嬉しくて、帰ってからお母様とお姉様にお茶会のことをお話しながら、泣いてしまいました。
わたくし、頑張ってセレスティーナ様のお友達として相応しくなりたいです。
左手首で輝くアクアマリンのブレスレットに誓いたいと思います。
1歳年上のお姉様はとてもしっかりなさっているのに、わたくしは気が弱く、言いたいことの半分も言えない、情けない娘でした。
それでも、お父様やお母様、お姉様はわたくしのことをとても愛して下さり、いつも守ってくださっていました。
そんなわたくしが8歳になった年に、皇妃様からのお茶会のお誘いがありました。
アルバム皇国には、わたくしより10歳年上の皇太子殿下と、わたくしと同い年の皇女殿下がいらっしゃいます。
お母様やお姉様にお聞きしたところ、皇女殿下のセレスティーナ様は、従兄である皇太子殿下と同じ銀の髪と瞳をされたとてもとても愛らしい姫君だそうです。
しかも、とても聡明で、皇族であるが故に魔力もとても多い方なのだそうです。
このお茶会は、13歳になれば通うことになる学園でのセレスティーナ様のお友達候補としての顔合わせだと、お母様たちがおっしゃっていました。
わたくしが皇女殿下のお友達?
大丈夫でしょうか。
確かに、わたくしは侯爵家の娘ですが、わたくしなどがお側にいてご迷惑をおかけしたら・・・
ですが、皇妃様からのお誘いをお断りすることなどできません。
わたくしのように、楽しいお話もできないような者は、皇女殿下の方からお断りされると思います。
そう思って向かったお茶会は、わたくしが思っているより、何倍も楽しいものでした。
最初に、皇妃様とセレスティーナ様にご挨拶いただいた時は、とても緊張して声が震えましたが、ご挨拶の後は皇妃様は少し離れた位置に移動され、わたくしを含めた5人と、セレスティーナ様だけになりました。
少し気の強そうなフルーニー公爵令嬢のメリッサ様や、大人っぽいローゼンタール公爵令嬢のケイト様、お優しい雰囲気のエトワール侯爵令嬢のアニエス様に、お話上手のアプローズ伯爵令嬢のイリーナ様。
皆様、とても素敵なご令嬢ばかりです。
わたくしは気の利いたことも何も話せず、本当に自分が情けなくなります。
ですが、そんなわたくしに、セレスティーナ様は優しく話しかけて下さいました。
わたくしといると、とても心が安らぐとおっしゃってくださいました。
嬉しくて、帰ってからお母様とお姉様にお茶会のことをお話しながら、泣いてしまいました。
わたくし、頑張ってセレスティーナ様のお友達として相応しくなりたいです。
左手首で輝くアクアマリンのブレスレットに誓いたいと思います。
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