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第2章
制裁《アレクシス視点》
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セレスティーナの部屋から、北の塔への道が見えるのは知っていた。
知っていたが、北の塔を使用することなどなかったから、すっかり頭から抜け落ちていた。
塔の入口は見えないが、あの道の先には北の塔しかない。
見かけた騎士というのは、おそらく朝食を運んでいたのだと思うが。
セレスティーナには、ブラシール王国の王族がどうなったのか話したくない。
いずれは北の塔の役割も離さなければならないが、それはもっと先、必要になった時で充分だ。
ブラシール王国の王族と役職持ちは、宰相と騎士団長以外は全てすげ替えた。
国王は、ブラシール王国内で処刑された。新たな国王には宰相が立った。本人は嫌がっていたが、騎士団長かどちらかでないと認めないと伝えていたので、諦めたようだ。
代わりの宰相は、新たな国王が推挙することを認めた。伯爵家の若い人材を登用したようだ。
王太子と王女は、北の塔から出ることは叶わない。出る時は亡骸になった時だ。
新たな国王からは、ブラシール王国として詫びの手紙と品が届いた。
そのまま自分の立場を勘違いするようなことがなければ、アルバム皇国とはいい関係を築けるだろう。
北の塔の様子は、魔法で見ることができる。
あの2人は、食事を運ぶたびに抜け出そうとしているみたいだが、入口で魔法に弾かれ喚き散らしていた。
鬱陶しいので、ブラシール王国に送り返そうかと検討中だ。
アルバム皇国では処刑できないが、ブラシール王国内でやってもらう分には構わない。
叔父上と相談して、ブラシール王国国王と話してもらうか。
あんなのを置いてることで、セレスティーナの心が傷つくことになってはいけない。
それに僕は、あんなのが生きていようと死んでいようと、どちらでも構わない。
2度と我々に関わらないでいて欲しいだけだ。
ただ、ああいう輩は同じ過ちを何度も繰り返すから、北の塔へ入れただけなのだ。
「叔父上。セレの部屋から北の塔への道が見えるでしょう。セレが北の塔へ向かう騎士を見たと言っていました。セレに要らぬ心配をさせたくない。あの2人はブラシールに送り返しませんか?」
「セレスティーナが?そうか、そうだな。ブラシールの国王と話してみよう」
「叔母上。移送の時は、セレと一緒にいてもらえますか?」
「もちろんよ。それなら、先日のご令嬢たちをお招きして、お茶会でもしましょうか。庭園からだと、北の塔も王宮の入口も見えないから」
うん、それならセレも不審に思わないだろう。
知っていたが、北の塔を使用することなどなかったから、すっかり頭から抜け落ちていた。
塔の入口は見えないが、あの道の先には北の塔しかない。
見かけた騎士というのは、おそらく朝食を運んでいたのだと思うが。
セレスティーナには、ブラシール王国の王族がどうなったのか話したくない。
いずれは北の塔の役割も離さなければならないが、それはもっと先、必要になった時で充分だ。
ブラシール王国の王族と役職持ちは、宰相と騎士団長以外は全てすげ替えた。
国王は、ブラシール王国内で処刑された。新たな国王には宰相が立った。本人は嫌がっていたが、騎士団長かどちらかでないと認めないと伝えていたので、諦めたようだ。
代わりの宰相は、新たな国王が推挙することを認めた。伯爵家の若い人材を登用したようだ。
王太子と王女は、北の塔から出ることは叶わない。出る時は亡骸になった時だ。
新たな国王からは、ブラシール王国として詫びの手紙と品が届いた。
そのまま自分の立場を勘違いするようなことがなければ、アルバム皇国とはいい関係を築けるだろう。
北の塔の様子は、魔法で見ることができる。
あの2人は、食事を運ぶたびに抜け出そうとしているみたいだが、入口で魔法に弾かれ喚き散らしていた。
鬱陶しいので、ブラシール王国に送り返そうかと検討中だ。
アルバム皇国では処刑できないが、ブラシール王国内でやってもらう分には構わない。
叔父上と相談して、ブラシール王国国王と話してもらうか。
あんなのを置いてることで、セレスティーナの心が傷つくことになってはいけない。
それに僕は、あんなのが生きていようと死んでいようと、どちらでも構わない。
2度と我々に関わらないでいて欲しいだけだ。
ただ、ああいう輩は同じ過ちを何度も繰り返すから、北の塔へ入れただけなのだ。
「叔父上。セレの部屋から北の塔への道が見えるでしょう。セレが北の塔へ向かう騎士を見たと言っていました。セレに要らぬ心配をさせたくない。あの2人はブラシールに送り返しませんか?」
「セレスティーナが?そうか、そうだな。ブラシールの国王と話してみよう」
「叔母上。移送の時は、セレと一緒にいてもらえますか?」
「もちろんよ。それなら、先日のご令嬢たちをお招きして、お茶会でもしましょうか。庭園からだと、北の塔も王宮の入口も見えないから」
うん、それならセレも不審に思わないだろう。
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