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関わらないで欲しいわ
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「リビエラ嬢。今度、一緒にお茶でもどうだい?」
あれから、フィヨルド侯爵令息にちょくちょくというかマメに話しかけられる。
ものすごく嫌というか、私に関わらないで欲しい。
「いえ、結構ですわ」
「つれないなぁ。そんなことを言わずに・・・」
「ジュエル様、お待たせいたしましたわ。あら?フィヨルド侯爵令息?何かご用?」
「い、いや、リビエラ嬢、またね」
ルージュ様が来てくださったことで、フィヨルド侯爵令息はそそくさと立ち去ってくれた。
勝手に名前を呼ばない常識は持ってるのに、婚約者がいながら他の令嬢に声をかける非常識さにうんざりする。
そう。
侯爵家のご子息である彼には、ちゃんと婚約者がいる。
ちなみに、あのリエナイ男爵令嬢ではなく、伯爵家のご令嬢らしい。
本当に、非常識ね。
婚約者がいながら、他のご令嬢と二人きりで出かけるなんて。
別に、フィヨルド侯爵令息が婚約破棄されようとどうでも良いけど、私は無関係なんだから巻き込まないで欲しいわ。
「ハァ」
「大丈夫?ジュエル様。フィヨルド侯爵令息はしつこいけど、強いものには巻かれるタイプだから、ダニエル様に一言言ってもらいましょうか?」
思わずため息を吐いてしまったら、ルージュ様が気を遣ってくださる。
ルージュ様に仲良くしてもらえて嬉しいけど、王太子殿下が関わると大事になってしまうんじゃ・・・
フィヨルド侯爵令息、婚約者がいるのよね?
婚約者のご令嬢のことを考えると、あんまり大事にしたくないのよね。
「いえ、大丈夫です。フィヨルド侯爵令息様には婚約者がいらっしゃるのですよね?ルージュ様は親しくされているのですか?」
「カサンドラ伯爵家のケーティ様ね。親しく・・・というか彼女、わたくしのことが嫌いなのよ」
「は?」
今、嫌いって聞こえたけど、聞き間違いよね?
いえ。人だから好きになれない人がいることは理解できるわ。
私も、あのドーナツ屋の出来事とこないだのことで、リエナイ男爵令嬢のことはどちらかというと嫌いだし、フィヨルド侯爵令息のことも好きにはなれない。
でも、それを王太子殿下の婚約者に知られてるって、どうなの?
「彼女ね・・・リエナイ男爵令嬢とよく似てるのよ。人の話を効かないし。ウィングバード様にまとわりついていて、その時にわたくしが注意したものだから、そのことを恨んでるのだと思うわ」
「それは・・・」
それはなんというか、ご愁傷様?という感じだわ。
でも、公爵令嬢のルージュ様が注意したことで逆恨みするなら、伯爵令嬢の私にも絡んできそう。
私、マクラーレン王国には心穏やかに過ごすために来たはずなのに、どうしてこうなっちゃうのかしら。
あれから、フィヨルド侯爵令息にちょくちょくというかマメに話しかけられる。
ものすごく嫌というか、私に関わらないで欲しい。
「いえ、結構ですわ」
「つれないなぁ。そんなことを言わずに・・・」
「ジュエル様、お待たせいたしましたわ。あら?フィヨルド侯爵令息?何かご用?」
「い、いや、リビエラ嬢、またね」
ルージュ様が来てくださったことで、フィヨルド侯爵令息はそそくさと立ち去ってくれた。
勝手に名前を呼ばない常識は持ってるのに、婚約者がいながら他の令嬢に声をかける非常識さにうんざりする。
そう。
侯爵家のご子息である彼には、ちゃんと婚約者がいる。
ちなみに、あのリエナイ男爵令嬢ではなく、伯爵家のご令嬢らしい。
本当に、非常識ね。
婚約者がいながら、他のご令嬢と二人きりで出かけるなんて。
別に、フィヨルド侯爵令息が婚約破棄されようとどうでも良いけど、私は無関係なんだから巻き込まないで欲しいわ。
「ハァ」
「大丈夫?ジュエル様。フィヨルド侯爵令息はしつこいけど、強いものには巻かれるタイプだから、ダニエル様に一言言ってもらいましょうか?」
思わずため息を吐いてしまったら、ルージュ様が気を遣ってくださる。
ルージュ様に仲良くしてもらえて嬉しいけど、王太子殿下が関わると大事になってしまうんじゃ・・・
フィヨルド侯爵令息、婚約者がいるのよね?
婚約者のご令嬢のことを考えると、あんまり大事にしたくないのよね。
「いえ、大丈夫です。フィヨルド侯爵令息様には婚約者がいらっしゃるのですよね?ルージュ様は親しくされているのですか?」
「カサンドラ伯爵家のケーティ様ね。親しく・・・というか彼女、わたくしのことが嫌いなのよ」
「は?」
今、嫌いって聞こえたけど、聞き間違いよね?
いえ。人だから好きになれない人がいることは理解できるわ。
私も、あのドーナツ屋の出来事とこないだのことで、リエナイ男爵令嬢のことはどちらかというと嫌いだし、フィヨルド侯爵令息のことも好きにはなれない。
でも、それを王太子殿下の婚約者に知られてるって、どうなの?
「彼女ね・・・リエナイ男爵令嬢とよく似てるのよ。人の話を効かないし。ウィングバード様にまとわりついていて、その時にわたくしが注意したものだから、そのことを恨んでるのだと思うわ」
「それは・・・」
それはなんというか、ご愁傷様?という感じだわ。
でも、公爵令嬢のルージュ様が注意したことで逆恨みするなら、伯爵令嬢の私にも絡んできそう。
私、マクラーレン王国には心穏やかに過ごすために来たはずなのに、どうしてこうなっちゃうのかしら。
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