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第二十四話 老いた聖女と母さん
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まだ幼い母さんが、そんなことをしていたなんて全く知らなかった。母さんって、あまり昔のことを話してくれなかったから……。
「儂にはそれが衝撃で、同時に何て愚かな娘だと思ったわい。じゃが……一切穢れの無い慈愛に満ちた目が、儂にはとても眩しく見えた。だからじゃろうか……儂は自然とエレノアに話しかけていた。人間は愚かで醜い生き物なのに、どうして治すんだとな」
どこか懐かしそうに話すラピア様のことを、ホウキから貰ったお茶を飲みながら真剣に聞き続ける。
正直、この話を聞くのは今回の趣旨とは大きく外れてしまうのは確かだ。でも……私は母さんの話を聞きたい。
「すると、エレノアはこう答えた。どんな考えがあったとしても、治った人はみんな喜び、目を輝かせる。それがとても嬉しいし、自分の力で一人でも多くの人が、怪我に苦しまないで幸せになれる。こんな素晴らしい力を使わない手はない……とな」
「……母さん……」
母さんの隣でよく手伝っていたからわかる。母さんは治療にいつも一生懸命で……クタクタになっていても、治って喜ぶ患者さんを見ると、いつも心の底から喜んでいたわ。
患者さんに寄り添い、一緒に喜べる優しい母さんだったからこそ……仕えていた人を助けられなかったのが、自分を死に追い込むほどショックだったんだ……。
「儂はその言葉を聞いて、まるで雷に打たれたかのような衝撃を受けた。それと同時に、なんて面白い人間だと思い。しばらくの間エレノアと一緒に行動し、回復魔法を教えておったのじゃ」
「そうだったのですね。本当にエレノア殿は、素晴らしい聖女だったのだと、よくわかりました」
「うむ。元々持っていた才能に加えて、聖女に向いている考え方のおかげで、エレノアは素晴らしい聖女になった。それを見届けた儂は、エレノアと別れてこの森に住むようになったのじゃよ」
ここまで良い話のはずだったのに、ラピア様は深々と溜息を漏らしながら、持っていた葉巻をホウキに投げる。投げられたホウキは、サッサッと掃いて葉巻を片付けていた。
「エレノアと一緒に行動をして、まだ人間も捨てたものじゃないと思った。しかし、儂の噂を聞いて治療を頼みに来る、身勝手で醜い連中がよく来るようになってな。専属聖女になって家の繁栄に協力しろだ、父親が死なれては当主にされてしまうのが嫌だから治してとか、回復魔法を覚えて有名になって爵位を得たいとか……バカバカしくて聞いておられんかったわ」
あぁ……なんていうか、私が見た貴族達を思うと、そういう理由でラピア様を利用しようとするのは、容易に想像できる……。
「エレノアのような思想を持つ人間は、やはり極少数だというのが改めてわかり、全てを追い払うようにしたのじゃが……まあそれは話す必要は無いじゃろう。さて、昔話はこの程度にして……儂に教えを乞いに来たのじゃったな」
「はいっ!」
「この小僧を治したいということじゃが……理由を聞かせてもらおう。くだらない理由だったら、いくらエレノアの娘でも、問答無用で追い出すからの」
ギロリっと私を睨むラピア様の目に一瞬怯んだけど、怯える必要なんて無いわよね。私がどうして助けたいと思ったのか、その理由と気持ちを真っ直ぐ伝えればいいだけだもの。
そう自分に言い聞かせてから、私は今までのことや治し経緯を、ラピア様に丁寧に説明をした。
「……まったく、こんな老いぼれよりも先に逝くとは、馬鹿者め」
「…………」
「とにかく、小娘の言い分はわかった。とりあえず一旦外に出ておれ」
「えっ?」
「教える前に、小僧に治る見込みがあるか診てやるのじゃよ」
「あ、ありがとうございます!!」
「ああ、男の半裸が見たいのなら、欲情しないと約束すればここに居ても良いぞ」
「~~~~っ!? し、失礼します!!」
まるでイタズラした時の子供みたいに笑うラピア様に言われた私は、体中を真っ赤にさせながら、小屋から逃げるように飛び出した。
もう、何を言うのかと思ったら、あんなからかうようなことを言うなんて! もっと怖い人かと思ってたけど、全然そんなことないじゃないの!
「それにしても……ラピア様がまさか母さんの知り合いで、一緒にいた時期があったなんて……」
手持ち無沙汰になった私は、小屋の壁を背にして座り込みながら、誰に言うでもなくぼんやりと呟く。
母さんは、私に昔のことをほとんど話してくれなかった。なんでかなって思ってたけど、ウィルフレッド様に出会ってからの出来事や、ラピア様から聞いた話で、何となく言わなかった理由が想像できる。
「きっと、母さんは私に汚い世界の話をしたくなかったんだ……」
今まで見てきた貴族達の振る舞いや、ラピア様の過去の話から考えて、きっと母さんも沢山の人に利用されそうになったに違いない。そんな嫌な過去を、私に話す必要は無いと判断したんだと思う。
なんていうか……母さんらしいなって思っちゃった。
「あ、いました! エレナさん、寒くないですか?」
「ラピア様のホウキ……ええ、大丈夫です。向こうの経過はどうですか?」
「順調ですよ! さほど時間が経たないうちに終わると思います! それまで、僕がお話し相手になりますよ!」
ホウキは自信たっぷりな感じでそう言うと、その場でピョンッと小さく跳ねた。
話し相手と言われても、ホウキを相手に話すのなんて初めてだから、何を話せばいいのかわからない。そもそも……どうしてホウキが自分で動き、喋るのかしら?
「えっと、あなた達ホウキは何者なのかしら?」
「ご主人様の使い魔ですよ?」
「それはさっき聞きましたけど……私の知っているホウキは、自分で動いたり、喋ったりしないので……」
「ああ、なるほど! 外の世界だとそうなんですね! 僕達はご主人様の魔法で作られた、魔法生命体なんですよ! お歳を召して色々と大変になったご主人様を支えるのが、主な仕事です!」
普通の生き物じゃないのはわかっていたけど、まさか魔法で作られた生命体とは想定外だったわ。ラピア様の魔法の実力は、私が思っていた以上に高いのね。
「えっと、どうかしましたか? 私のことをジッと見つめて……るんですよね?」
「あ、はい。目が無いからわかりにくいですよね! あなたがあのエレノアさんって人の娘さんなんだな~って思ってました!」
「私のことを知ってるんですか?」
「エレノアさんからのお手紙で、娘がいるのは知ってたんです!」
ホウキは楽しそうに跳ねながら、衝撃的なことを教えてくれた。
さっきの話では、昔に別れてからそれっきりみたいな感じだったのに、手紙で連絡を取っていたの!?
「あれ、もしかしてエレナさんは、お手紙のことを知らなかったんですか?」
「ええ……初耳です」
「ありゃ、そうだったんですね。実は――」
「小娘、終わったからさっさと戻っておいで!」
「思ったより早かったですね~さすがご主人様! さあ、戻りましょうか~!」
もっと話を聞きたかったけど、それは後で出来ることよね。今は早く戻って、ウィルフレッド様の容体を確認しないと!
「ふん、声をかけたら五秒以内に戻ってこんかい馬鹿者」
「ごめんなさい。それで……どうでしたか?」
真剣な表情でラピア様を見つめると、少しだけウィルフレッド様の方に向く。すると、ウィルフレッド様は何かを許可するように、小さく頷いてみせた。
「この怪我を治すのは、絶望的じゃろうな」
「儂にはそれが衝撃で、同時に何て愚かな娘だと思ったわい。じゃが……一切穢れの無い慈愛に満ちた目が、儂にはとても眩しく見えた。だからじゃろうか……儂は自然とエレノアに話しかけていた。人間は愚かで醜い生き物なのに、どうして治すんだとな」
どこか懐かしそうに話すラピア様のことを、ホウキから貰ったお茶を飲みながら真剣に聞き続ける。
正直、この話を聞くのは今回の趣旨とは大きく外れてしまうのは確かだ。でも……私は母さんの話を聞きたい。
「すると、エレノアはこう答えた。どんな考えがあったとしても、治った人はみんな喜び、目を輝かせる。それがとても嬉しいし、自分の力で一人でも多くの人が、怪我に苦しまないで幸せになれる。こんな素晴らしい力を使わない手はない……とな」
「……母さん……」
母さんの隣でよく手伝っていたからわかる。母さんは治療にいつも一生懸命で……クタクタになっていても、治って喜ぶ患者さんを見ると、いつも心の底から喜んでいたわ。
患者さんに寄り添い、一緒に喜べる優しい母さんだったからこそ……仕えていた人を助けられなかったのが、自分を死に追い込むほどショックだったんだ……。
「儂はその言葉を聞いて、まるで雷に打たれたかのような衝撃を受けた。それと同時に、なんて面白い人間だと思い。しばらくの間エレノアと一緒に行動し、回復魔法を教えておったのじゃ」
「そうだったのですね。本当にエレノア殿は、素晴らしい聖女だったのだと、よくわかりました」
「うむ。元々持っていた才能に加えて、聖女に向いている考え方のおかげで、エレノアは素晴らしい聖女になった。それを見届けた儂は、エレノアと別れてこの森に住むようになったのじゃよ」
ここまで良い話のはずだったのに、ラピア様は深々と溜息を漏らしながら、持っていた葉巻をホウキに投げる。投げられたホウキは、サッサッと掃いて葉巻を片付けていた。
「エレノアと一緒に行動をして、まだ人間も捨てたものじゃないと思った。しかし、儂の噂を聞いて治療を頼みに来る、身勝手で醜い連中がよく来るようになってな。専属聖女になって家の繁栄に協力しろだ、父親が死なれては当主にされてしまうのが嫌だから治してとか、回復魔法を覚えて有名になって爵位を得たいとか……バカバカしくて聞いておられんかったわ」
あぁ……なんていうか、私が見た貴族達を思うと、そういう理由でラピア様を利用しようとするのは、容易に想像できる……。
「エレノアのような思想を持つ人間は、やはり極少数だというのが改めてわかり、全てを追い払うようにしたのじゃが……まあそれは話す必要は無いじゃろう。さて、昔話はこの程度にして……儂に教えを乞いに来たのじゃったな」
「はいっ!」
「この小僧を治したいということじゃが……理由を聞かせてもらおう。くだらない理由だったら、いくらエレノアの娘でも、問答無用で追い出すからの」
ギロリっと私を睨むラピア様の目に一瞬怯んだけど、怯える必要なんて無いわよね。私がどうして助けたいと思ったのか、その理由と気持ちを真っ直ぐ伝えればいいだけだもの。
そう自分に言い聞かせてから、私は今までのことや治し経緯を、ラピア様に丁寧に説明をした。
「……まったく、こんな老いぼれよりも先に逝くとは、馬鹿者め」
「…………」
「とにかく、小娘の言い分はわかった。とりあえず一旦外に出ておれ」
「えっ?」
「教える前に、小僧に治る見込みがあるか診てやるのじゃよ」
「あ、ありがとうございます!!」
「ああ、男の半裸が見たいのなら、欲情しないと約束すればここに居ても良いぞ」
「~~~~っ!? し、失礼します!!」
まるでイタズラした時の子供みたいに笑うラピア様に言われた私は、体中を真っ赤にさせながら、小屋から逃げるように飛び出した。
もう、何を言うのかと思ったら、あんなからかうようなことを言うなんて! もっと怖い人かと思ってたけど、全然そんなことないじゃないの!
「それにしても……ラピア様がまさか母さんの知り合いで、一緒にいた時期があったなんて……」
手持ち無沙汰になった私は、小屋の壁を背にして座り込みながら、誰に言うでもなくぼんやりと呟く。
母さんは、私に昔のことをほとんど話してくれなかった。なんでかなって思ってたけど、ウィルフレッド様に出会ってからの出来事や、ラピア様から聞いた話で、何となく言わなかった理由が想像できる。
「きっと、母さんは私に汚い世界の話をしたくなかったんだ……」
今まで見てきた貴族達の振る舞いや、ラピア様の過去の話から考えて、きっと母さんも沢山の人に利用されそうになったに違いない。そんな嫌な過去を、私に話す必要は無いと判断したんだと思う。
なんていうか……母さんらしいなって思っちゃった。
「あ、いました! エレナさん、寒くないですか?」
「ラピア様のホウキ……ええ、大丈夫です。向こうの経過はどうですか?」
「順調ですよ! さほど時間が経たないうちに終わると思います! それまで、僕がお話し相手になりますよ!」
ホウキは自信たっぷりな感じでそう言うと、その場でピョンッと小さく跳ねた。
話し相手と言われても、ホウキを相手に話すのなんて初めてだから、何を話せばいいのかわからない。そもそも……どうしてホウキが自分で動き、喋るのかしら?
「えっと、あなた達ホウキは何者なのかしら?」
「ご主人様の使い魔ですよ?」
「それはさっき聞きましたけど……私の知っているホウキは、自分で動いたり、喋ったりしないので……」
「ああ、なるほど! 外の世界だとそうなんですね! 僕達はご主人様の魔法で作られた、魔法生命体なんですよ! お歳を召して色々と大変になったご主人様を支えるのが、主な仕事です!」
普通の生き物じゃないのはわかっていたけど、まさか魔法で作られた生命体とは想定外だったわ。ラピア様の魔法の実力は、私が思っていた以上に高いのね。
「えっと、どうかしましたか? 私のことをジッと見つめて……るんですよね?」
「あ、はい。目が無いからわかりにくいですよね! あなたがあのエレノアさんって人の娘さんなんだな~って思ってました!」
「私のことを知ってるんですか?」
「エレノアさんからのお手紙で、娘がいるのは知ってたんです!」
ホウキは楽しそうに跳ねながら、衝撃的なことを教えてくれた。
さっきの話では、昔に別れてからそれっきりみたいな感じだったのに、手紙で連絡を取っていたの!?
「あれ、もしかしてエレナさんは、お手紙のことを知らなかったんですか?」
「ええ……初耳です」
「ありゃ、そうだったんですね。実は――」
「小娘、終わったからさっさと戻っておいで!」
「思ったより早かったですね~さすがご主人様! さあ、戻りましょうか~!」
もっと話を聞きたかったけど、それは後で出来ることよね。今は早く戻って、ウィルフレッド様の容体を確認しないと!
「ふん、声をかけたら五秒以内に戻ってこんかい馬鹿者」
「ごめんなさい。それで……どうでしたか?」
真剣な表情でラピア様を見つめると、少しだけウィルフレッド様の方に向く。すると、ウィルフレッド様は何かを許可するように、小さく頷いてみせた。
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