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第百十一話 みんなの勝利
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「それ以上動いたら、エリンの命はない!」
「くっ……卑怯な!」
私を人質に取って形勢逆転したカーティス様は、舌なめずりをしながら、不敵に笑う。
こんな状況に陥ったら、諦めると思っていたけど……カーティス様を理解していたようで、全然理解できていなかったみたいだ。
「エリンを人質にとったところで、もう逃げ場はない! 潔く投降しろ!」
「投降? この状況で随分と偉そうな口を利けるな! エリン……いや、聖女が殺されれば、困るのは貴様ら民だろう?」
認めたくないけど、確かに聖女である私がいなくなったら、石化病の薬を作る効率がとても下がってしまうのは確かだ。
それに、優しいオーウェン様が、私が人質に取られている状態で攻め込めないというのも、カーティス様はわかっているんだ。
「あなた達、仮にも王族でしょう? なのに、さらに国民を追い詰めるようなことがどうしてできるの!?」
「そんなの決まっているじゃない。私達が王族で、この国で一番偉いから、何をしても許されるからですわ!」
「その通り。最後に勝つのは僕とバネッサなのさ! 貴様ら、僕達が帰って来た時に極刑にしてやるから、覚悟をしておけ!」
帰ってきても、自分の居場所なんて無いのがわからないのかしら。あまりにも哀れ過ぎて、本当に可哀想になってきた。
だからといって、このまま連れていかれてしまっては、なにをされるかわかったものじゃない。私という人質を取って油断している今が、拘束から逃げるチャンスだ。
でも、どうやってカーティス様の拘束から逃げれば……そうだ!
「っ!!」
「いってぇ!?」
私を人質に取って形勢逆転したと思い込んでいるカーティス様の腕に、思い切り噛みついた。その痛みで、カーティス様の腕の力が一瞬だけ抜けたのを、私は見逃さなかった。
その隙を突いて、するりと腕の中から逃げだし、オーウェン様の元へ全速力で駆け出した。
「カーティス様、大丈夫ですか!?」
「ああ……この国の王である僕に噛みつくなど、随分と生意気になったようだな! 逃げられるのも面倒だ……その足を斬り捨ててくれる!」
「エリン、危ない!」
もう少しで、オーウェン様の元にたどり着ける……なのに、怒り狂ったカーティス様の剣が、私の足に迫ってきていた。
これはもう逃げきれない。またこの人に……アンデルクの王族に幸せになるのを邪魔されるというの? お母さんとの平和な日常だけではなく、オーウェン様との幸せな日常も壊すの?
それだけじゃない。私の幸せだけじゃ飽き足らず、無関係な民の幸せまで奪うの?
……嫌だ……そんなの嫌だ! 私は絶対に民を助けて、オーウェン様と幸せになる! そしてこれからも薬師を続けて、たくさんの人を助けるの! こんなところで、つまずいている時間なんて無いの!
「……させるか!!」
私の足にカーティス様の剣が触れる直前に、私とカーティス様の間にオーウェン様が飛び込むと、ご両親の形見の剣で受け止めた。
咄嗟のことだったというのに、カーティス様の剣を完璧に受けるだなんて、本当にオーウェン様は凄い……!
「俺の愛する人の人生を、これ以上身勝手な人間に壊されてたまるか! エリン、早く行け! 俺は大丈夫だ!」
「は、はい!」
私はオーウェン様のことを信頼している。だから、この場はオーウェン様に任せて、部屋に乗り込んできた人達の中に飛び込んだ。
とりあえず、これで私の身の安全は確保されたと言ってもいいと思う。あとは、オーウェン様がこの戦いに勝ってくれれば……!
「ヴァリア家が騎士の家系ということは知っているが、僕は幼い頃から、剣の稽古をしてきた! 貴様などに遅れを取るはずがない!」
私を助けるために、ギリギリのところで剣を受けたところから始まった影響で、最初はオーウェン様が押されていたが、剣がぶつかり合う金属音が三回は鳴った頃には、状況は変わってきた。
カーティス様の剣を受けたり、かわしたりしていたはずのオーウェン様が、今ではカーティス様の急所を目掛けて、確実に剣を振るようになっていた。一方のカーティス様は、必死な形相で守りに徹することしか出来なくなっていた。
「バカな、僕の剣が通用しないだと!?」
「確かにあなたの剣は、素人ではない。だが……俺は、国を守った偉大なる騎士である、父と母の剣術を叩きこまれている! 恵まれた城でぬくぬくと生活していたあなたの剣などに、受けきれるものではない!」
何度も何度も剣がぶつかり合い、ついにカーティス様の剣が弾き飛ばされた。
獲物が無くなってしまえば、もう勝機はない。これで決着がついた……そう思っていたのに、オーウェン様はカーティス様の前に立つと、剣を振り上げた。
ま、まさか……カーティス様を殺すつもり!? それだけはダメよ! いくら相手が最低な人間とはいえ、やって良いことと悪いことがあるもの!
「僕はこの国の王だ! この国の頂点に君臨する神だぞ!? その僕に刃を向けるとはなにごとだ!?」
「王? 神? 冗談はやめてもらいたい。あなたはエリンとアンデルクの民に不幸を招く、ただの害虫だ」
「ひぃ!? や、やめろ!! おいバネッサ! 早く僕を助けてくれ!」
必死にバネッサに助けを求めるものの、バネッサはその場で震えるだけで、助けに行こうとする素振りを見せなかった。
「ダメです、オーウェン様!!」
「終わりだ!」
「ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!」
なんとか止めようとしたけど、すでに遅かった。カーティス様は断末魔を叫びながら、その場で倒れてしまった。
確かにカーティス様は最低な人間だったけど……だからといってこんなことって……。
「エリン、大丈夫だ。よく見るといいよ」
「えっ……?」
オーウェン様に促されて、恐る恐る倒れているカーティス様を見ると、白目をむきながら、泡を吹いて倒れていた。何とも情けない姿だが、一つだけ予想外なことがあった。
それは……どこからもカーティス様の血が流れていないことだ。
「寸止めをしたから、彼にケガはない。彼を斬ったら、それこそ彼と同類になってしまう。それでは、父と母に託された剣と騎士道が泣いてしまうからね。それに……俺の感情を彼にぶつけて、エリンの心を傷つけたくない」
「オーウェン様……!」
無事に私の元に戻ってきて、優しく微笑むオーウェン様に、強く抱きついた。
どんな時でもカッコよくて崇高で、私のことを気遣ってくれるその姿が、私にはとても眩しく見える。
本当にあの日、森でこの人に出会えたことは、私の人生で一番幸福だったと、改めて思わされたわ。
「カーティス様!? ちょっと、ふざけんじゃないわよ! 私に何の不自由もない暮らしをくれるんじゃなかったの!? あなたが倒れたら、私は誰に養ってもらえばいいのよ! 誰が私にお金をくれるのよ!?」
「バネッサ、あなた……夫が倒れているのに、大丈夫の一言もないんですか?」
「黙りなさい! あなたのような女がいなければ、こんなことにはならなかったのに……この疫病神!」
いくら混乱しているからとはいっても、疫病神はさすがにないんじゃないかしら。だってそれ、私じゃなくてバネッサ自身の方が合っているんだもの。
「まさに似た者同士ということだな。失礼、俺はエリンを安全な部屋まで連れて行くので、あとはお任せします」
「はっ!」
「離しなさい! 私はこれからも裕福で幸せに暮らすの! あんな底辺の生活になんて、戻ってたまるもんですか! 離せぇぇぇぇ!!」
気絶するカーティス様と暴れまわるバネッサは、私達の味方に付いてくれた兵士に連れていかれた。
……これでも私は、まだ友人をしていた頃のバネッサから、自分の境遇を聞いたことがある。とても貧しい暮らしをしていて、毎日一食の食事すらままらない生活だったと言っていた。
そして、裏切られたあの日。裕福になりたくてカーティス様に近づいたんだと、本人が言っていたのを、鮮明に覚えている。
でも、少しはカーティス様への愛情があると思っていたのに……そんなのは、婚約者を奪われた私の願望でしかなかったということね……。
「くっ……卑怯な!」
私を人質に取って形勢逆転したカーティス様は、舌なめずりをしながら、不敵に笑う。
こんな状況に陥ったら、諦めると思っていたけど……カーティス様を理解していたようで、全然理解できていなかったみたいだ。
「エリンを人質にとったところで、もう逃げ場はない! 潔く投降しろ!」
「投降? この状況で随分と偉そうな口を利けるな! エリン……いや、聖女が殺されれば、困るのは貴様ら民だろう?」
認めたくないけど、確かに聖女である私がいなくなったら、石化病の薬を作る効率がとても下がってしまうのは確かだ。
それに、優しいオーウェン様が、私が人質に取られている状態で攻め込めないというのも、カーティス様はわかっているんだ。
「あなた達、仮にも王族でしょう? なのに、さらに国民を追い詰めるようなことがどうしてできるの!?」
「そんなの決まっているじゃない。私達が王族で、この国で一番偉いから、何をしても許されるからですわ!」
「その通り。最後に勝つのは僕とバネッサなのさ! 貴様ら、僕達が帰って来た時に極刑にしてやるから、覚悟をしておけ!」
帰ってきても、自分の居場所なんて無いのがわからないのかしら。あまりにも哀れ過ぎて、本当に可哀想になってきた。
だからといって、このまま連れていかれてしまっては、なにをされるかわかったものじゃない。私という人質を取って油断している今が、拘束から逃げるチャンスだ。
でも、どうやってカーティス様の拘束から逃げれば……そうだ!
「っ!!」
「いってぇ!?」
私を人質に取って形勢逆転したと思い込んでいるカーティス様の腕に、思い切り噛みついた。その痛みで、カーティス様の腕の力が一瞬だけ抜けたのを、私は見逃さなかった。
その隙を突いて、するりと腕の中から逃げだし、オーウェン様の元へ全速力で駆け出した。
「カーティス様、大丈夫ですか!?」
「ああ……この国の王である僕に噛みつくなど、随分と生意気になったようだな! 逃げられるのも面倒だ……その足を斬り捨ててくれる!」
「エリン、危ない!」
もう少しで、オーウェン様の元にたどり着ける……なのに、怒り狂ったカーティス様の剣が、私の足に迫ってきていた。
これはもう逃げきれない。またこの人に……アンデルクの王族に幸せになるのを邪魔されるというの? お母さんとの平和な日常だけではなく、オーウェン様との幸せな日常も壊すの?
それだけじゃない。私の幸せだけじゃ飽き足らず、無関係な民の幸せまで奪うの?
……嫌だ……そんなの嫌だ! 私は絶対に民を助けて、オーウェン様と幸せになる! そしてこれからも薬師を続けて、たくさんの人を助けるの! こんなところで、つまずいている時間なんて無いの!
「……させるか!!」
私の足にカーティス様の剣が触れる直前に、私とカーティス様の間にオーウェン様が飛び込むと、ご両親の形見の剣で受け止めた。
咄嗟のことだったというのに、カーティス様の剣を完璧に受けるだなんて、本当にオーウェン様は凄い……!
「俺の愛する人の人生を、これ以上身勝手な人間に壊されてたまるか! エリン、早く行け! 俺は大丈夫だ!」
「は、はい!」
私はオーウェン様のことを信頼している。だから、この場はオーウェン様に任せて、部屋に乗り込んできた人達の中に飛び込んだ。
とりあえず、これで私の身の安全は確保されたと言ってもいいと思う。あとは、オーウェン様がこの戦いに勝ってくれれば……!
「ヴァリア家が騎士の家系ということは知っているが、僕は幼い頃から、剣の稽古をしてきた! 貴様などに遅れを取るはずがない!」
私を助けるために、ギリギリのところで剣を受けたところから始まった影響で、最初はオーウェン様が押されていたが、剣がぶつかり合う金属音が三回は鳴った頃には、状況は変わってきた。
カーティス様の剣を受けたり、かわしたりしていたはずのオーウェン様が、今ではカーティス様の急所を目掛けて、確実に剣を振るようになっていた。一方のカーティス様は、必死な形相で守りに徹することしか出来なくなっていた。
「バカな、僕の剣が通用しないだと!?」
「確かにあなたの剣は、素人ではない。だが……俺は、国を守った偉大なる騎士である、父と母の剣術を叩きこまれている! 恵まれた城でぬくぬくと生活していたあなたの剣などに、受けきれるものではない!」
何度も何度も剣がぶつかり合い、ついにカーティス様の剣が弾き飛ばされた。
獲物が無くなってしまえば、もう勝機はない。これで決着がついた……そう思っていたのに、オーウェン様はカーティス様の前に立つと、剣を振り上げた。
ま、まさか……カーティス様を殺すつもり!? それだけはダメよ! いくら相手が最低な人間とはいえ、やって良いことと悪いことがあるもの!
「僕はこの国の王だ! この国の頂点に君臨する神だぞ!? その僕に刃を向けるとはなにごとだ!?」
「王? 神? 冗談はやめてもらいたい。あなたはエリンとアンデルクの民に不幸を招く、ただの害虫だ」
「ひぃ!? や、やめろ!! おいバネッサ! 早く僕を助けてくれ!」
必死にバネッサに助けを求めるものの、バネッサはその場で震えるだけで、助けに行こうとする素振りを見せなかった。
「ダメです、オーウェン様!!」
「終わりだ!」
「ぎゃぁぁぁぁあああ!!!!」
なんとか止めようとしたけど、すでに遅かった。カーティス様は断末魔を叫びながら、その場で倒れてしまった。
確かにカーティス様は最低な人間だったけど……だからといってこんなことって……。
「エリン、大丈夫だ。よく見るといいよ」
「えっ……?」
オーウェン様に促されて、恐る恐る倒れているカーティス様を見ると、白目をむきながら、泡を吹いて倒れていた。何とも情けない姿だが、一つだけ予想外なことがあった。
それは……どこからもカーティス様の血が流れていないことだ。
「寸止めをしたから、彼にケガはない。彼を斬ったら、それこそ彼と同類になってしまう。それでは、父と母に託された剣と騎士道が泣いてしまうからね。それに……俺の感情を彼にぶつけて、エリンの心を傷つけたくない」
「オーウェン様……!」
無事に私の元に戻ってきて、優しく微笑むオーウェン様に、強く抱きついた。
どんな時でもカッコよくて崇高で、私のことを気遣ってくれるその姿が、私にはとても眩しく見える。
本当にあの日、森でこの人に出会えたことは、私の人生で一番幸福だったと、改めて思わされたわ。
「カーティス様!? ちょっと、ふざけんじゃないわよ! 私に何の不自由もない暮らしをくれるんじゃなかったの!? あなたが倒れたら、私は誰に養ってもらえばいいのよ! 誰が私にお金をくれるのよ!?」
「バネッサ、あなた……夫が倒れているのに、大丈夫の一言もないんですか?」
「黙りなさい! あなたのような女がいなければ、こんなことにはならなかったのに……この疫病神!」
いくら混乱しているからとはいっても、疫病神はさすがにないんじゃないかしら。だってそれ、私じゃなくてバネッサ自身の方が合っているんだもの。
「まさに似た者同士ということだな。失礼、俺はエリンを安全な部屋まで連れて行くので、あとはお任せします」
「はっ!」
「離しなさい! 私はこれからも裕福で幸せに暮らすの! あんな底辺の生活になんて、戻ってたまるもんですか! 離せぇぇぇぇ!!」
気絶するカーティス様と暴れまわるバネッサは、私達の味方に付いてくれた兵士に連れていかれた。
……これでも私は、まだ友人をしていた頃のバネッサから、自分の境遇を聞いたことがある。とても貧しい暮らしをしていて、毎日一食の食事すらままらない生活だったと言っていた。
そして、裏切られたあの日。裕福になりたくてカーティス様に近づいたんだと、本人が言っていたのを、鮮明に覚えている。
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