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第二十九話 育った環境
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私達はアンヌ様に案内されて、教会のとある部屋へと連れて行ってもらった。
そこには、ルーク君とあまり変わらないくらいの小さな女の子が、力なくベッドに横たわっていた。
この子もルーク君達と同じだわ……きっと栄養失調で倒れてしまったのね。間に合ってよかったわ。
「調子が悪いのはこの子です。最近では、動く元気もないみたいで……」
「そうなんですね」
「この子は治るんですか? また元気になれるんですか?」
「はい。必ず私が治してみせます」
アンヌ様や子供達にいらない心配をかけないように、強く頷いて見せる……が、正直必ず治せるとは言えない。
普通のケガや病気なら、私の聖女の力を宿した薬で治せるかもしれないけど、この子の病気は栄養失調……根本から改善しないと、また同じことになってしまう。
「お聞きしたいんですけど、最近は皆様は何を食べましたか?」
「今朝はパンと豆だけのスープ、昼はヨーグルト、夜は小魚とサラダです」
「……アンヌ様、それは何かの冗談ですか?」
「冗談じゃありませんよ。昔はもう少し色々食べられたんですけど、最近は質素なものばかりです。お金が無いですし、贅沢はしてはいけないと教えられているので」
……なるほど、そんなものしか食べられないのなら、栄養失調になるのは当然に決まっている。どうしてこんな物しか与えられていないのだろう?
いや、その疑問は後で解消しよう。今は一刻も早く、この子に薬を与えないと、命に関わるわ。
「エリン、どうすれば彼女は治る?」
「薬茶を飲ませて、少しでも栄養を摂ってもらおうと思います」
「それはダメです!」
「えっ? アンヌ様、どうして止めるんですか?」
「教会で出るご飯は、精霊様のお恵みで、それに感謝を忘れないように、それ以外のものは食べてはいけないというのが、シスターの教えなのです」
とても真面目な顔で凄いことを言ってのけるアンヌ様に、私は目を丸くさせてしまった。
百歩譲って、お恵み以外の物を口にしないのはいいとして、その結果栄養失調で倒れているのでは、何の意味もないわ。
「それ、好きな物が食べられないってことだよね!? 意味わかんない!」
「……人には色々な事情があるものだ。ちなみにだが、そのお恵みとやらは、毎日さっき言っていたような物なのですか?」
「はい。毎日同じではありませんが、似たような物ですね」
……やっぱりおかしいわ。オーウェン様のお話では、教会には国からの支援があるはず。なのに、こんな廃墟になった町から引っ越しもせず、日々の食べ物も質素で、それ以外の物は食べてはいけないなんて……。
「教えが大事なのはわかりますが、今は命に関わることです」
「…………」
このまま問答を続けていても仕方がない。そう判断した私は、少し強引に話を進めることにした。
「薬茶を作るのに、台所をお借りしてもいいですか?」
「今はシスターがご飯を準備してるから難しいです。うちの台所は小さいので……」
「それなら、外で焚火をして作ろうと思うので、小さいお鍋と水だけいただけますか? 薪もあると嬉しいのですが」
「……それなら準備出来ます。外で待っててもらえますか?」
まだ少し迷いがありつつも、とりあえずは納得してくれたアンヌ様に任せた私は、オーウェン様とココちゃんと一緒に教会の外に出た。
外は完全に太陽が沈み、月と数えきれないほどの星達が、空の主役になっていた。
「う~……わたし、やっぱりよくわからないよ。おいしいものを食べられないなんて、きっと凄くつらいよね?」
「それはあくまで、俺達の考え方だ。幼い頃からそういう教えの元で育てば、それが当たり前になるんだ」
「……よくわかんないよ」
「ココにも、いつかわかる日が来るさ」
オーウェン様の言っていることは間違っていない。私も真実を知る前は、薬の勉強をするのも、山の様な量の薬を作るのも、当然と思っていたからね。それくらい、環境というのは大事だ。
それでも、栄養失調で死にかけるくらいまで徹底するのも、こんな危ない場所に住み続けるのも、おかしいと思うけど。
「お待たせしました。これで大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
「なら良かったです。そうだ、薬のことをシスターにお話したら、今回だけは特別に精霊様も許してくれるといってました」
「……そうですか」
特別、か……いくら教えがあるからといっても、命が関わるくらいになって、ようやく特別な許しが出るなんてね……。
「それじゃ、うちはシスターのお手伝いをしないといけないので……薬、よろしくお願いします」
「任せてください」
無事にアンヌ様から鍋と水、そして火打石と少量の薪を貰えた私は、教会から少しだけ離れた場所で薬を作り始める。
焚火なんてしたことが無いから、火をつけるのに手こずるかと思ったけど、オーウェン様が手際よく火をつけてくれたわ。
「オーウェン様って、本当に何でもできるんですね」
「何でもというわけではないさ。今回は、騎士見習いの時に野営の勉強をしていたからに過ぎない」
もう、そんな謙遜なんてする必要は無いのに……本当に凄いことなんだから、胸を張るべきだと思うわ。
「ふぁ~……」
「ココちゃん、眠いの?」
「うん……ボーっと焚火を見てたら、眠くなってきちゃった……」
「休憩を挟んでいたとはいえ、ここまでずっと歩いてきたからな。ほら」
「ふにゅ……」
変な声を漏らしながら、ココちゃんはオーウェン様に膝枕をしてもらうと、すぐに寝息を立て始めた。よほど疲れていたのね……。
「そうだ、オーウェン様。ちょっとお話があるんですけど」
「奇遇だな、俺も話がある。それも、きっとエリンと同じ内容だと思う」
「では、オーウェン様からどうぞ」
少しだけ考え込むように一息を入れてから、オーウェン様は私にとっては想定内のことを口にした。
「あのシスター、少しおかしくないか?」
そこには、ルーク君とあまり変わらないくらいの小さな女の子が、力なくベッドに横たわっていた。
この子もルーク君達と同じだわ……きっと栄養失調で倒れてしまったのね。間に合ってよかったわ。
「調子が悪いのはこの子です。最近では、動く元気もないみたいで……」
「そうなんですね」
「この子は治るんですか? また元気になれるんですか?」
「はい。必ず私が治してみせます」
アンヌ様や子供達にいらない心配をかけないように、強く頷いて見せる……が、正直必ず治せるとは言えない。
普通のケガや病気なら、私の聖女の力を宿した薬で治せるかもしれないけど、この子の病気は栄養失調……根本から改善しないと、また同じことになってしまう。
「お聞きしたいんですけど、最近は皆様は何を食べましたか?」
「今朝はパンと豆だけのスープ、昼はヨーグルト、夜は小魚とサラダです」
「……アンヌ様、それは何かの冗談ですか?」
「冗談じゃありませんよ。昔はもう少し色々食べられたんですけど、最近は質素なものばかりです。お金が無いですし、贅沢はしてはいけないと教えられているので」
……なるほど、そんなものしか食べられないのなら、栄養失調になるのは当然に決まっている。どうしてこんな物しか与えられていないのだろう?
いや、その疑問は後で解消しよう。今は一刻も早く、この子に薬を与えないと、命に関わるわ。
「エリン、どうすれば彼女は治る?」
「薬茶を飲ませて、少しでも栄養を摂ってもらおうと思います」
「それはダメです!」
「えっ? アンヌ様、どうして止めるんですか?」
「教会で出るご飯は、精霊様のお恵みで、それに感謝を忘れないように、それ以外のものは食べてはいけないというのが、シスターの教えなのです」
とても真面目な顔で凄いことを言ってのけるアンヌ様に、私は目を丸くさせてしまった。
百歩譲って、お恵み以外の物を口にしないのはいいとして、その結果栄養失調で倒れているのでは、何の意味もないわ。
「それ、好きな物が食べられないってことだよね!? 意味わかんない!」
「……人には色々な事情があるものだ。ちなみにだが、そのお恵みとやらは、毎日さっき言っていたような物なのですか?」
「はい。毎日同じではありませんが、似たような物ですね」
……やっぱりおかしいわ。オーウェン様のお話では、教会には国からの支援があるはず。なのに、こんな廃墟になった町から引っ越しもせず、日々の食べ物も質素で、それ以外の物は食べてはいけないなんて……。
「教えが大事なのはわかりますが、今は命に関わることです」
「…………」
このまま問答を続けていても仕方がない。そう判断した私は、少し強引に話を進めることにした。
「薬茶を作るのに、台所をお借りしてもいいですか?」
「今はシスターがご飯を準備してるから難しいです。うちの台所は小さいので……」
「それなら、外で焚火をして作ろうと思うので、小さいお鍋と水だけいただけますか? 薪もあると嬉しいのですが」
「……それなら準備出来ます。外で待っててもらえますか?」
まだ少し迷いがありつつも、とりあえずは納得してくれたアンヌ様に任せた私は、オーウェン様とココちゃんと一緒に教会の外に出た。
外は完全に太陽が沈み、月と数えきれないほどの星達が、空の主役になっていた。
「う~……わたし、やっぱりよくわからないよ。おいしいものを食べられないなんて、きっと凄くつらいよね?」
「それはあくまで、俺達の考え方だ。幼い頃からそういう教えの元で育てば、それが当たり前になるんだ」
「……よくわかんないよ」
「ココにも、いつかわかる日が来るさ」
オーウェン様の言っていることは間違っていない。私も真実を知る前は、薬の勉強をするのも、山の様な量の薬を作るのも、当然と思っていたからね。それくらい、環境というのは大事だ。
それでも、栄養失調で死にかけるくらいまで徹底するのも、こんな危ない場所に住み続けるのも、おかしいと思うけど。
「お待たせしました。これで大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
「なら良かったです。そうだ、薬のことをシスターにお話したら、今回だけは特別に精霊様も許してくれるといってました」
「……そうですか」
特別、か……いくら教えがあるからといっても、命が関わるくらいになって、ようやく特別な許しが出るなんてね……。
「それじゃ、うちはシスターのお手伝いをしないといけないので……薬、よろしくお願いします」
「任せてください」
無事にアンヌ様から鍋と水、そして火打石と少量の薪を貰えた私は、教会から少しだけ離れた場所で薬を作り始める。
焚火なんてしたことが無いから、火をつけるのに手こずるかと思ったけど、オーウェン様が手際よく火をつけてくれたわ。
「オーウェン様って、本当に何でもできるんですね」
「何でもというわけではないさ。今回は、騎士見習いの時に野営の勉強をしていたからに過ぎない」
もう、そんな謙遜なんてする必要は無いのに……本当に凄いことなんだから、胸を張るべきだと思うわ。
「ふぁ~……」
「ココちゃん、眠いの?」
「うん……ボーっと焚火を見てたら、眠くなってきちゃった……」
「休憩を挟んでいたとはいえ、ここまでずっと歩いてきたからな。ほら」
「ふにゅ……」
変な声を漏らしながら、ココちゃんはオーウェン様に膝枕をしてもらうと、すぐに寝息を立て始めた。よほど疲れていたのね……。
「そうだ、オーウェン様。ちょっとお話があるんですけど」
「奇遇だな、俺も話がある。それも、きっとエリンと同じ内容だと思う」
「では、オーウェン様からどうぞ」
少しだけ考え込むように一息を入れてから、オーウェン様は私にとっては想定内のことを口にした。
「あのシスター、少しおかしくないか?」
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