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第三章
塔20階へ
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炎フロアの11から14階は予想どおり上に行くほどひどくなっていった。ただ炎が床から噴き出してるのなんて甘かった。次の階では炎の玉が左右に飛んでいた。進むのにそれほど困らない程度だけどところどころの床から炎も噴出していて、嫌な予感がしたもんだ。
13階ではその嫌な予感が的中。炎の柱の数が増えて飛び交う炎の玉が見づらくなっていた。進行ルートも限られていてさすがに安全面を考慮してウォーターバレットを展開しながら進んだ。14階はさらにひどく炎の柱でできた道をたどろうとすれば正面から炎の玉が跳んでくるのだ。しかも間隔がかなり早いのでいちいち飛び越えてたら危ないくらいに。
一部の炎の玉はウォーターバレットを盾にして受けれたけど、僕が水の加護を持ってなかったらきつかっただろう。魔素纏いがもっとすごい人ならこのくらい受け流せるのかもしれないけど。
15階はほんとに殺そうとしてくるような仕掛けらしき仕掛けは何もなかった。10階で見たあのリス種の人を呼ぶための赤い水晶のような魔道具があるだけだ。もちろん無視して先に進んだけど。
「水じゃないんだ。でも、これやばいよね。」
ちょっと火の次は水系のトラップかと想像していたんだけど、まさかの雷だった。雷というか電気といった方がいいかもしれない。バチバチと音が鳴るほどに放電する棒が床から天井まで通っている。
時々電気の流れが止まるタイミングがあるし、ところどころ間隔の広いところもあるからそこで休みながら行くのがいいだろう。棒と棒の間隔が狭いところは電気が流れ始めるとその棒同士に時々電流が流れてる。元の世界で無防備に当たったら即死級だ。
慎重になりすぎちゃいけないけど焦ってはいけない。休めそうなくらいに広い場所にまで電流の無い間に一気に駆け抜ける。また電流が始まる。この場所だって安全とは言い切れない。屈みながら様子を伺い、また電流の無い間に進む。3回目で階段まで突破できたけど、これってガロが使う雷装の応用なのだろうか。ガロの雷のほうが元すごかったけど。
17階ではうれしくないことに棒が左右に動き始めていた。よく床を見れば棒が動くためのレールみたいのが見える。ちょっとレールをずらして壁から壁に一周させてるんだ。休めそうなスペースを探すのが難しそうだ。かなり危険だけど土のソイルバレットを展開しつつ狭めの隙間も通りながら一気に抜けた。幸い電流には当たらなかったけど、保険は必要だよね。ただ魔素を無駄に使った感は否めない。
「え、えぇ、水ここでか・・・」
思わず声が漏れたのもしょうがないだろう。階段手前とところどころにある少しの足場以外が水ガ貯められていた。16と17階の階段よりもちょっと長く感じたのが気のせいじゃなかったってことだ。
もちろん水だけじゃない。電流の流れる棒もそこら中に配置されている。つまり電気が流れている間は水にも電流が流れることに。あの足場を渡っていけってことだろうけど、場所によっては棒と棒の間隔の狭いところにある足場もある。どこに乗るか考えて進むことになる。
針の時と炎の時のように多分ちゃんとしたルートがあるんだろう。ただ今回は棒が規則的に配置されてないせいで分かりづらいだけなんだと思う。ずっと観察してればわかるかもだけど、ソイルバレットを展開しながらちょっと強引に突破してしまった。
もちろんある程度は乗る足場は考えたけど、ソイルバレットにちょっと電流が当たってヒヤッとしたもんだ。バレットは崩れたけど僕自身に当たらなかったので展開しておいてよかっただろう。
そして19階は足場がさらに狭くなって一応止まっていられるけど、くらいの狭さその近くを棒が動いている。17階と同じような仕組みなんだろうけど動きが早い。休めそうな場所はないといってもいいだろう。一気に駆け抜けたほうがいいかもしれないくらいだ。だが電流を考えれば水に足をつけておくのは愚策なんだよね。
「やるしかないか。」
ドラドさんの浮島をみてから練習してきたのを使うときが来たわけだ。足場としてストーンバレットを浮かせて踏み台にするんだ。土よりも石にしてましとはいえ、進むために強く踏みこめば崩れてしまうのに変わりない。安定しているとはいいがたいけど、あの足場ぢゃすむよりはたぶんましだろう。
電流よけに体の周りにソイルバレット、足場としてストーンバレット。同じ土属性だけどこの二つを同時に使ったのは何気に初めてかもしれない。まぁ他の属性を同時に使うよりは楽なもんだ。結構な数のソイルバレットに電流が当たって崩れたけど、僕の体には当てずに何とか突破して20階の休憩スペースについた。
15階と違って窓もある。外を見ればそこそこ日も高くなり始めていた。少し早いけど、ちょっと疲れもあってそこで昼食にすることに。まぁマジックポーチに入ってるサンドイッチをベットに腰掛けながら食べただけだけど。
マヨネーズたっぷりの焼き肉サンドをほおばって元気も復活したので21階にと上がると、そこら中に樹が生えていた。ここまでよりも危険には見えなかったけど、何かしらあるはずだ。試しにファイアバレットを樹にとぶつけると、ぶつけた個所からぶっとい螺旋の槍状になった樹がこっちに伸びてきた。
慌ててよけたけど、近くで見ると樹の枝が絡まって槍の形を形成しているのがよくわかる。少しすると伸びてきた部分が引っ込んでいく。つまり今度はこの樹に触れてすらいけないってことなんだろうなこれ。最悪触れてもよけれるかもしれないけど、危険なことに変わりはない。来た時は炎とか電気のほうが危険にも思えたけど、そう安心させる手だったのかもと思いつつ進み始めた。
13階ではその嫌な予感が的中。炎の柱の数が増えて飛び交う炎の玉が見づらくなっていた。進行ルートも限られていてさすがに安全面を考慮してウォーターバレットを展開しながら進んだ。14階はさらにひどく炎の柱でできた道をたどろうとすれば正面から炎の玉が跳んでくるのだ。しかも間隔がかなり早いのでいちいち飛び越えてたら危ないくらいに。
一部の炎の玉はウォーターバレットを盾にして受けれたけど、僕が水の加護を持ってなかったらきつかっただろう。魔素纏いがもっとすごい人ならこのくらい受け流せるのかもしれないけど。
15階はほんとに殺そうとしてくるような仕掛けらしき仕掛けは何もなかった。10階で見たあのリス種の人を呼ぶための赤い水晶のような魔道具があるだけだ。もちろん無視して先に進んだけど。
「水じゃないんだ。でも、これやばいよね。」
ちょっと火の次は水系のトラップかと想像していたんだけど、まさかの雷だった。雷というか電気といった方がいいかもしれない。バチバチと音が鳴るほどに放電する棒が床から天井まで通っている。
時々電気の流れが止まるタイミングがあるし、ところどころ間隔の広いところもあるからそこで休みながら行くのがいいだろう。棒と棒の間隔が狭いところは電気が流れ始めるとその棒同士に時々電流が流れてる。元の世界で無防備に当たったら即死級だ。
慎重になりすぎちゃいけないけど焦ってはいけない。休めそうなくらいに広い場所にまで電流の無い間に一気に駆け抜ける。また電流が始まる。この場所だって安全とは言い切れない。屈みながら様子を伺い、また電流の無い間に進む。3回目で階段まで突破できたけど、これってガロが使う雷装の応用なのだろうか。ガロの雷のほうが元すごかったけど。
17階ではうれしくないことに棒が左右に動き始めていた。よく床を見れば棒が動くためのレールみたいのが見える。ちょっとレールをずらして壁から壁に一周させてるんだ。休めそうなスペースを探すのが難しそうだ。かなり危険だけど土のソイルバレットを展開しつつ狭めの隙間も通りながら一気に抜けた。幸い電流には当たらなかったけど、保険は必要だよね。ただ魔素を無駄に使った感は否めない。
「え、えぇ、水ここでか・・・」
思わず声が漏れたのもしょうがないだろう。階段手前とところどころにある少しの足場以外が水ガ貯められていた。16と17階の階段よりもちょっと長く感じたのが気のせいじゃなかったってことだ。
もちろん水だけじゃない。電流の流れる棒もそこら中に配置されている。つまり電気が流れている間は水にも電流が流れることに。あの足場を渡っていけってことだろうけど、場所によっては棒と棒の間隔の狭いところにある足場もある。どこに乗るか考えて進むことになる。
針の時と炎の時のように多分ちゃんとしたルートがあるんだろう。ただ今回は棒が規則的に配置されてないせいで分かりづらいだけなんだと思う。ずっと観察してればわかるかもだけど、ソイルバレットを展開しながらちょっと強引に突破してしまった。
もちろんある程度は乗る足場は考えたけど、ソイルバレットにちょっと電流が当たってヒヤッとしたもんだ。バレットは崩れたけど僕自身に当たらなかったので展開しておいてよかっただろう。
そして19階は足場がさらに狭くなって一応止まっていられるけど、くらいの狭さその近くを棒が動いている。17階と同じような仕組みなんだろうけど動きが早い。休めそうな場所はないといってもいいだろう。一気に駆け抜けたほうがいいかもしれないくらいだ。だが電流を考えれば水に足をつけておくのは愚策なんだよね。
「やるしかないか。」
ドラドさんの浮島をみてから練習してきたのを使うときが来たわけだ。足場としてストーンバレットを浮かせて踏み台にするんだ。土よりも石にしてましとはいえ、進むために強く踏みこめば崩れてしまうのに変わりない。安定しているとはいいがたいけど、あの足場ぢゃすむよりはたぶんましだろう。
電流よけに体の周りにソイルバレット、足場としてストーンバレット。同じ土属性だけどこの二つを同時に使ったのは何気に初めてかもしれない。まぁ他の属性を同時に使うよりは楽なもんだ。結構な数のソイルバレットに電流が当たって崩れたけど、僕の体には当てずに何とか突破して20階の休憩スペースについた。
15階と違って窓もある。外を見ればそこそこ日も高くなり始めていた。少し早いけど、ちょっと疲れもあってそこで昼食にすることに。まぁマジックポーチに入ってるサンドイッチをベットに腰掛けながら食べただけだけど。
マヨネーズたっぷりの焼き肉サンドをほおばって元気も復活したので21階にと上がると、そこら中に樹が生えていた。ここまでよりも危険には見えなかったけど、何かしらあるはずだ。試しにファイアバレットを樹にとぶつけると、ぶつけた個所からぶっとい螺旋の槍状になった樹がこっちに伸びてきた。
慌ててよけたけど、近くで見ると樹の枝が絡まって槍の形を形成しているのがよくわかる。少しすると伸びてきた部分が引っ込んでいく。つまり今度はこの樹に触れてすらいけないってことなんだろうなこれ。最悪触れてもよけれるかもしれないけど、危険なことに変わりはない。来た時は炎とか電気のほうが危険にも思えたけど、そう安心させる手だったのかもと思いつつ進み始めた。
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