248 / 303
第三章
昇格試験受付
しおりを挟む
朝起きればいつの間にかベットの上だ。正直ベットにまで来た記憶がないからまた運んでもらったんだろう。くすぐりの特訓が始まってからはずっとこうだ。というかお風呂場でするときはいつもか。
背中に包み込むような温かさを感じる。ガロが裸のまま抱き着いたまま寝てるんだ。ついでに僕も裸のままだけど。お腹のあたりに腕が回されてる。結構がっしり掴んでるからそっとではなくしっかり力を入れてどかして起き上がって寝室に置かれた服を着る。
ちらっとガロを見るけど起きる気配はない。いつもより僕が少し早く起きただけっぽい。日の高さもそうだけどだいたい7時起きなのが6時半だ。でもすでに朝日は登り始めてみえている。日の出てる時間が長いのは夏だからだろうな。昨日も30時くらいまで夕日で明るかったし。
このまま全裸で毛布もかけずに寝るガロを見てるのも悪くはないけど、先に起きたときは僕が起こすことになってる。でも珍しいな、ここのところ僕のほうが疲れて起きるの遅いくらいだったのに。もしかしたら寝たのが早かったのかも。寝たというか、意識を失ったともいえるけど。
「ガロ、起きて、朝だよー。」
「んん、ん?あぁ、もう朝か?っていつもより少し早いじゃねぇか。まぁいいか。」
ちょっとゆするとすぐ起きた。いやそうな顔しながらもガロも服を上下に着る。すぐに出かけるってことなんだろう。家に居続けるなら上の服は少しでも脱いでるはずだ。
「朝ごはんは?」
「軽くで済ませてギルドに行くぞ。あれだけキオが耐えられるようになったんだ。10日後のCランク昇格試験の受付をしよう。」
「10日後?日にちが決まってるの?」
「職員も多く動員する試験だからな30日に1回、定期的に行われている。」
そっか、職員が一人試験官になるんじゃなく、何人か動員するから定期的なのか。今までの昇格試験とは違うものってかんじがつよいな。
「王都意外でもCランクにはなれるんだっけ?」
「王都に来れない冒険者も少なくないから他でもやってはいるが、聖都とポートリアだけだからな。結局王都が一番いい。」
「あー、それじゃ王都で受付して王都でやるのがよさそうだね。」
「ま、そういうことだ。」
そんな会話を交えた後に下に降りたら、ほんとに軽くベーコンを乗せたパンを朝食にする。まぁ僕は1つだったのにガロは3つペロッと平らげてたけど。そしてすぐにギルドにと出発する。
「おそらく今日は人が多いだろうからな。早く起きれてよかっただろ。」
「え?なんで?」
「10日前からCランク昇格試験の受付開始だからだ。」
「あぁ、なるほど。」
まぁだいたい何時もギルドは人多いけれど、いつも以上に多いんだろう。たまにすごく多いなって日があったのはそのせいかな?そんなことを考えつつギルドにと到着。
「わかってると思うが、今日はキオが話すんだぞ。」
「わかってるよ・・・」
まぁ初めのころはちょっとくらいは緊張したけど、何度か僕が依頼を受けたりもしてさすがになれてる。別に大したことない受け答えだ。元の世界でちょっと経験ある接客と比べ物にもならない。
いつもよりも確かに少し人の並びも多いけど、並んで待つのももう慣れっこだ。ゆっくり自分の番になるまで待つ。スマホでもいじれればもっといいけど、そうもいかないからガロと他愛ない会話をしたり、ほんとボケーっと待ったりする。今日はボケーっと、というよりは昇格試験が10日後ってことはガロの訓練が厳しくなりそうだなと震えて待っていた。
「お待たせいたしました。本日のご用件は?」
「はい、Cランクの昇格試験の受付をお願いしたいんですけど。」
「かしこまりました。ギルドカードを提示してください。」
言われるままに自分のギルドカードを猫種の女性職員にと渡す。あまり見るのは失礼だけど、この人は人間風の胸の双球が育っている。雌の人には複乳の人もそこそこいるらしいけど、雄はほとんど人間と同じ二つらしいんだよね。ガロに聞いた話だから定かではないけど。
まぁ、別に昔から胸に興味があったわけじゃない。むしろ異質にでかすぎるとちょっと気持ち悪い。この人はそこまでではないけど、興味ないんだけど相手が座ってるからたまたま目に入るってのはある話だろう。
「何を見てるんだキオ?」
「何って?別に?」
「いや、お前、なんでもない。」
「ん?まぁいいや。」
話しかけてきたガロのほうを見たんだけど、もしかして僕が胸に目が言ってたのが気になったのかな?多分失礼だから気をつけろってことなんだろう。意識せず相手の顔を見てればいいよね。
「お待たせしました。Dランクのキオさん。確認いたしました。Cランク昇格試験の受付が終わりました。10日後の朝の6時にギルドへ集合してください。」
「わかりました。」
ギルドカードを返却してもらって列から外れれば、次の人に愛想よくまたお待たせいたしましたと受付を再開する。もっとランクを上げたになら、そのうち僕もあの受付仕事をすることになるんだよね。
「もうだいぶ時間の指定が当たり前になってるな。春の終わりごろに出たばかりだってのに。」
「もう夏になってそこそこだからね。僕としてはわかりやすくてありがたいよ。」
「そうか、キオは時間というのに慣れてるんだよな。俺としてはあいまいな方が少し遅れたり、早すぎたりしても気にならないんだがな。」
そうか、ガロの場合は大事なことに遅れるってのは少なそうだから早く着すぎることがあったのかな?確かに6時といわれて4時くらいから待ってるとちょっと周りから見ると変な感じだよね。
時間の概念がなければそういうのも気にならなかったのかな。まぁ今考えたようなあんまりにも早すぎることはなかったんだろうけど。それより少し遅れてもいいってのは確かにあっただろうな。
もしかしたらそこに困ってる冒険者は、僕が思ってるよりも多いのかもしれない。時間指定されても慣れてないと遅れるって元の世界でも聞いたことがあるし。でもギルド役員としては便利になった、と思いたい。
背中に包み込むような温かさを感じる。ガロが裸のまま抱き着いたまま寝てるんだ。ついでに僕も裸のままだけど。お腹のあたりに腕が回されてる。結構がっしり掴んでるからそっとではなくしっかり力を入れてどかして起き上がって寝室に置かれた服を着る。
ちらっとガロを見るけど起きる気配はない。いつもより僕が少し早く起きただけっぽい。日の高さもそうだけどだいたい7時起きなのが6時半だ。でもすでに朝日は登り始めてみえている。日の出てる時間が長いのは夏だからだろうな。昨日も30時くらいまで夕日で明るかったし。
このまま全裸で毛布もかけずに寝るガロを見てるのも悪くはないけど、先に起きたときは僕が起こすことになってる。でも珍しいな、ここのところ僕のほうが疲れて起きるの遅いくらいだったのに。もしかしたら寝たのが早かったのかも。寝たというか、意識を失ったともいえるけど。
「ガロ、起きて、朝だよー。」
「んん、ん?あぁ、もう朝か?っていつもより少し早いじゃねぇか。まぁいいか。」
ちょっとゆするとすぐ起きた。いやそうな顔しながらもガロも服を上下に着る。すぐに出かけるってことなんだろう。家に居続けるなら上の服は少しでも脱いでるはずだ。
「朝ごはんは?」
「軽くで済ませてギルドに行くぞ。あれだけキオが耐えられるようになったんだ。10日後のCランク昇格試験の受付をしよう。」
「10日後?日にちが決まってるの?」
「職員も多く動員する試験だからな30日に1回、定期的に行われている。」
そっか、職員が一人試験官になるんじゃなく、何人か動員するから定期的なのか。今までの昇格試験とは違うものってかんじがつよいな。
「王都意外でもCランクにはなれるんだっけ?」
「王都に来れない冒険者も少なくないから他でもやってはいるが、聖都とポートリアだけだからな。結局王都が一番いい。」
「あー、それじゃ王都で受付して王都でやるのがよさそうだね。」
「ま、そういうことだ。」
そんな会話を交えた後に下に降りたら、ほんとに軽くベーコンを乗せたパンを朝食にする。まぁ僕は1つだったのにガロは3つペロッと平らげてたけど。そしてすぐにギルドにと出発する。
「おそらく今日は人が多いだろうからな。早く起きれてよかっただろ。」
「え?なんで?」
「10日前からCランク昇格試験の受付開始だからだ。」
「あぁ、なるほど。」
まぁだいたい何時もギルドは人多いけれど、いつも以上に多いんだろう。たまにすごく多いなって日があったのはそのせいかな?そんなことを考えつつギルドにと到着。
「わかってると思うが、今日はキオが話すんだぞ。」
「わかってるよ・・・」
まぁ初めのころはちょっとくらいは緊張したけど、何度か僕が依頼を受けたりもしてさすがになれてる。別に大したことない受け答えだ。元の世界でちょっと経験ある接客と比べ物にもならない。
いつもよりも確かに少し人の並びも多いけど、並んで待つのももう慣れっこだ。ゆっくり自分の番になるまで待つ。スマホでもいじれればもっといいけど、そうもいかないからガロと他愛ない会話をしたり、ほんとボケーっと待ったりする。今日はボケーっと、というよりは昇格試験が10日後ってことはガロの訓練が厳しくなりそうだなと震えて待っていた。
「お待たせいたしました。本日のご用件は?」
「はい、Cランクの昇格試験の受付をお願いしたいんですけど。」
「かしこまりました。ギルドカードを提示してください。」
言われるままに自分のギルドカードを猫種の女性職員にと渡す。あまり見るのは失礼だけど、この人は人間風の胸の双球が育っている。雌の人には複乳の人もそこそこいるらしいけど、雄はほとんど人間と同じ二つらしいんだよね。ガロに聞いた話だから定かではないけど。
まぁ、別に昔から胸に興味があったわけじゃない。むしろ異質にでかすぎるとちょっと気持ち悪い。この人はそこまでではないけど、興味ないんだけど相手が座ってるからたまたま目に入るってのはある話だろう。
「何を見てるんだキオ?」
「何って?別に?」
「いや、お前、なんでもない。」
「ん?まぁいいや。」
話しかけてきたガロのほうを見たんだけど、もしかして僕が胸に目が言ってたのが気になったのかな?多分失礼だから気をつけろってことなんだろう。意識せず相手の顔を見てればいいよね。
「お待たせしました。Dランクのキオさん。確認いたしました。Cランク昇格試験の受付が終わりました。10日後の朝の6時にギルドへ集合してください。」
「わかりました。」
ギルドカードを返却してもらって列から外れれば、次の人に愛想よくまたお待たせいたしましたと受付を再開する。もっとランクを上げたになら、そのうち僕もあの受付仕事をすることになるんだよね。
「もうだいぶ時間の指定が当たり前になってるな。春の終わりごろに出たばかりだってのに。」
「もう夏になってそこそこだからね。僕としてはわかりやすくてありがたいよ。」
「そうか、キオは時間というのに慣れてるんだよな。俺としてはあいまいな方が少し遅れたり、早すぎたりしても気にならないんだがな。」
そうか、ガロの場合は大事なことに遅れるってのは少なそうだから早く着すぎることがあったのかな?確かに6時といわれて4時くらいから待ってるとちょっと周りから見ると変な感じだよね。
時間の概念がなければそういうのも気にならなかったのかな。まぁ今考えたようなあんまりにも早すぎることはなかったんだろうけど。それより少し遅れてもいいってのは確かにあっただろうな。
もしかしたらそこに困ってる冒険者は、僕が思ってるよりも多いのかもしれない。時間指定されても慣れてないと遅れるって元の世界でも聞いたことがあるし。でもギルド役員としては便利になった、と思いたい。
0
お気に入りに追加
1,788
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 独自設定、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる