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第二章
*当てられて
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セリスには魔素増強剤を使わせることになったが、時刻の概念、時計の構図、どっちもディバンにとって最高の収穫だったようで、写し取った紙をにんまりと眺める。ただセリスは魔素の使い過ぎでダウンしてしまいディバンが今日の残りの執務をしなきゃいけなくなったようだ。
「すいませんね。執務の残りをやってもらってしまって。」
「いや、本来は俺様の仕事だからな。」
「まぁそうなんですけど、私としては執務は自分がこなすと決めているので、それにやはりですが、延長を使って一気に仕事を終わらせているじゃないですか。」
「あー悪い。明日の分まで手を付けちまったな。うまく調整しておいてくれ。」
「はぁ、わかりました。」
ディバンは決して仕事ができないわけじゃない。むしろ出来すぎてしまうのだ。延長というときの魔法によって自分だけ1秒を1分以上に引き延ばした時間の世界で執務をこなすせいでもあるが。
つまるところセリスが執務をこなすのはディバンがやりすぎ無いようにでもある。
「それよりも、明日の朝に時間があるならばあちらを使ってもいいですか?」
「ん?まぁ、いいんじゃないか?」
セリスがさしたのは生活スペースのすぐ隣にある執務室の本棚だ。ディバンが同意すると刺した方向とは違う執務室の机のほうにと向かう。そして机の引き出しを開け、中をごそごそとやったかと思うと、ガチャリという音の後、ギギギと少し音を立てて本棚がドアのように奥側に開いた。
2人でその中に入っていけば両サイドに扉がある狭い通路に出る。そこの壁にある水晶にセリスが触れれば背後の本棚はまたギギギと音を鳴らし元の位置に戻っていく。
「風呂はどうする?」
「後でいいでしょう。」
入って左を向いたディバンだったが、セリスは右の扉を開けた。その中にあるのはキングサイズよりも大きなベットだった。本棚の手前にもシンプルなセミダブルほどのサイズのベットが二つあったはずだが、こちらは完全なプライベート空間というわけだ。
ドアを閉めればすぐさまディバンは脱ぎ捨てるように、セリスは丁寧に脱ぎたたんで部屋隅のソファーに二人とも服を置く。行動こそ違うが、二人とも全裸になったわけだ。
セリスがちらりとディバンのほうを見ると、それだけでディバンが先に動き、ベットの端にと座り込んで足を大きく広げる。そのディバンのもとにとセリスも寄っていき、目の前で腰を落とす。
座り込んだセリスの股には獅子種特有のとげとげしく赤い性器が顔を見せているが、逆に見せる蹴るようにするディバンの股には何もない。いや、何もないわけじゃなく、薄くだが縦に線が入っている。
セリスはそこに片手手を伸ばし、獅子種とは思えないほどに深く爪を切ってある指の平を軽く押し当てる。それだけで中からねっとりとした液が少し出てくる。
セリスはそれを見て舌なめずりしつつ、指を二本、中にと入れていく。もう片方の手も伸ばし、さらに二本指を入れていく。ディバンは軽く驚いたような表情をするが、すぐに耐えるように顔をゆがませる。
中でたぎるディバンの性器に、四本の指が絡みついてくる。中では余計に敏感になるようだ。セリスは少しディバンの表情を見た後、長くは続けずにスリットをほかの指で広げつつ、入れた四本の指で中の性器を外にと誘い出す。
ズリュンと出てきたそれは高身長にあった体格に比べても、いじっていたはずのスリットからしても想像できないほど、根元が太く、そして長いイルカの性器のような形のものだった。
セリスはごくりと喉を鳴らす。大きく口を開けてそれをくわえ込んでいく。先端は細いとはいえ、根元に行くにつれて太くなるうえ、長いそれは半分ほどしか咥えられないようだが、きつそうな顔をしながらもっとくわえ込もうとする。
「おいおいどうした?やけにがっつくじゃねぇか。ちょっとらしくないぞ。」
「ん゛、ん゛ん゛―。」
「うおっ、なんだよ、セリスの舌ざらざらしてるから、やばいんだぞ?」
ディバンの言葉に返すこともなく、ひたすらにくわえ込んだ性器に舌を這わせ、欲するように吸い付き始める。先ほどまでのセリスとは思えないような行為だ。
「あぁあぁ、しょうがねぇな。聞き分けねぇ猫には一発飲ませるしかねぇか!」
「ん゛ぶっ!」
ディバンの根元がグググと膨らみ、そのふくらみがくわえるセリスの先端のほうにと進んでいく。セリスの喉奥に直接吐き出されるかなりの量の精液。セリスは涙目のままだが、ゴクゴクゴクと喉を鳴らし、出された分をこぼさず飲み干し切る。
出し終えたのを確認すると、ゆっくりと顔を引いてくわえ込んでいたのを開放していく。あらためて加えていた部分を見れば、普通の人が口でくわえ込めるとはとても思えないほどの大きさだ。だが、軽く口内の液がついているだけで、ディバンが結構な量を出したはずの精液は全く見当たらない。
「どうしたんだよ一体。」
「いえ、その、まぁキオ君に少し、当てられたようです。」
「あぁ、なるほどな。キオとガロか。あれは当てられてもしょうがねぇよ。」
いつも以上に求めるような行為はどうやらキオとガロの仲に当てられての行為だったようだ。
「なので、続きもいいですか?」
「お、おいおい。まぁいいけどよ。」
ディバンが主導権を握っているのかと思ったが、どうやらセリスのほうが主導権を握っているようで、ディバンはセリスに戸惑い気味に押し倒された。
「すいませんね。執務の残りをやってもらってしまって。」
「いや、本来は俺様の仕事だからな。」
「まぁそうなんですけど、私としては執務は自分がこなすと決めているので、それにやはりですが、延長を使って一気に仕事を終わらせているじゃないですか。」
「あー悪い。明日の分まで手を付けちまったな。うまく調整しておいてくれ。」
「はぁ、わかりました。」
ディバンは決して仕事ができないわけじゃない。むしろ出来すぎてしまうのだ。延長というときの魔法によって自分だけ1秒を1分以上に引き延ばした時間の世界で執務をこなすせいでもあるが。
つまるところセリスが執務をこなすのはディバンがやりすぎ無いようにでもある。
「それよりも、明日の朝に時間があるならばあちらを使ってもいいですか?」
「ん?まぁ、いいんじゃないか?」
セリスがさしたのは生活スペースのすぐ隣にある執務室の本棚だ。ディバンが同意すると刺した方向とは違う執務室の机のほうにと向かう。そして机の引き出しを開け、中をごそごそとやったかと思うと、ガチャリという音の後、ギギギと少し音を立てて本棚がドアのように奥側に開いた。
2人でその中に入っていけば両サイドに扉がある狭い通路に出る。そこの壁にある水晶にセリスが触れれば背後の本棚はまたギギギと音を鳴らし元の位置に戻っていく。
「風呂はどうする?」
「後でいいでしょう。」
入って左を向いたディバンだったが、セリスは右の扉を開けた。その中にあるのはキングサイズよりも大きなベットだった。本棚の手前にもシンプルなセミダブルほどのサイズのベットが二つあったはずだが、こちらは完全なプライベート空間というわけだ。
ドアを閉めればすぐさまディバンは脱ぎ捨てるように、セリスは丁寧に脱ぎたたんで部屋隅のソファーに二人とも服を置く。行動こそ違うが、二人とも全裸になったわけだ。
セリスがちらりとディバンのほうを見ると、それだけでディバンが先に動き、ベットの端にと座り込んで足を大きく広げる。そのディバンのもとにとセリスも寄っていき、目の前で腰を落とす。
座り込んだセリスの股には獅子種特有のとげとげしく赤い性器が顔を見せているが、逆に見せる蹴るようにするディバンの股には何もない。いや、何もないわけじゃなく、薄くだが縦に線が入っている。
セリスはそこに片手手を伸ばし、獅子種とは思えないほどに深く爪を切ってある指の平を軽く押し当てる。それだけで中からねっとりとした液が少し出てくる。
セリスはそれを見て舌なめずりしつつ、指を二本、中にと入れていく。もう片方の手も伸ばし、さらに二本指を入れていく。ディバンは軽く驚いたような表情をするが、すぐに耐えるように顔をゆがませる。
中でたぎるディバンの性器に、四本の指が絡みついてくる。中では余計に敏感になるようだ。セリスは少しディバンの表情を見た後、長くは続けずにスリットをほかの指で広げつつ、入れた四本の指で中の性器を外にと誘い出す。
ズリュンと出てきたそれは高身長にあった体格に比べても、いじっていたはずのスリットからしても想像できないほど、根元が太く、そして長いイルカの性器のような形のものだった。
セリスはごくりと喉を鳴らす。大きく口を開けてそれをくわえ込んでいく。先端は細いとはいえ、根元に行くにつれて太くなるうえ、長いそれは半分ほどしか咥えられないようだが、きつそうな顔をしながらもっとくわえ込もうとする。
「おいおいどうした?やけにがっつくじゃねぇか。ちょっとらしくないぞ。」
「ん゛、ん゛ん゛―。」
「うおっ、なんだよ、セリスの舌ざらざらしてるから、やばいんだぞ?」
ディバンの言葉に返すこともなく、ひたすらにくわえ込んだ性器に舌を這わせ、欲するように吸い付き始める。先ほどまでのセリスとは思えないような行為だ。
「あぁあぁ、しょうがねぇな。聞き分けねぇ猫には一発飲ませるしかねぇか!」
「ん゛ぶっ!」
ディバンの根元がグググと膨らみ、そのふくらみがくわえるセリスの先端のほうにと進んでいく。セリスの喉奥に直接吐き出されるかなりの量の精液。セリスは涙目のままだが、ゴクゴクゴクと喉を鳴らし、出された分をこぼさず飲み干し切る。
出し終えたのを確認すると、ゆっくりと顔を引いてくわえ込んでいたのを開放していく。あらためて加えていた部分を見れば、普通の人が口でくわえ込めるとはとても思えないほどの大きさだ。だが、軽く口内の液がついているだけで、ディバンが結構な量を出したはずの精液は全く見当たらない。
「どうしたんだよ一体。」
「いえ、その、まぁキオ君に少し、当てられたようです。」
「あぁ、なるほどな。キオとガロか。あれは当てられてもしょうがねぇよ。」
いつも以上に求めるような行為はどうやらキオとガロの仲に当てられての行為だったようだ。
「なので、続きもいいですか?」
「お、おいおい。まぁいいけどよ。」
ディバンが主導権を握っているのかと思ったが、どうやらセリスのほうが主導権を握っているようで、ディバンはセリスに戸惑い気味に押し倒された。
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