底辺VTuberのえん罪死刑転生、生前の理不尽さがポイント化されたので無双してきます

第99話 永遠の絆

青く澄み渡る空の下
美しい花々が咲き誇る野原を
優斗とリアナは生まれたばかりの赤ちゃんを抱きながら歩いていた。

太陽の光が二人を柔らかく包み
穏やかな風が花の香りを運んでくる。

かつて魔王との激闘を繰り広げた戦士たちであった二人が
今は新たな命を抱き
未来への第一歩を踏み出している。



「優斗様
平和って
こんなにも美しいものだったのね…」


リアナは赤ちゃんを優しく抱きしめながら
周囲の景色を見渡した。

その顔には疲れの色はなく
母となった穏やかな微笑みが浮かんでいた。

「そうだな…戦いが終わり
こうして穏やかな日々を迎えられるなんて
夢のようだよ」


優斗もまた
リアナの隣で微笑みながら
彼女と赤ちゃんを見守っていた。

かつての激戦や
幾度も迫った死の恐怖が嘘のように感じられるほど
今は静かな幸福感に包まれていた。


「これからは
家族としてこの子を守りながら生きていくんだね」

リアナは優斗の手をしっかりと握りしめた。

彼女の瞳には決意が宿っていた。

どんなに困難な未来が待ち受けていようとも
彼女はもう決して一人ではない。

愛する優斗と
二人の間に生まれた赤ちゃんと共に
手を取り合って進んでいくのだ。


優斗はリアナの手を握り返し
彼女に力強く頷いた。

「ああ
どんなに大変なことがあっても
俺たちは一緒に乗り越えていこう

君とこの子と
ずっと一緒に」



二人は赤ちゃんを抱きながら
静かに歩みを進めた。

足元には色とりどりの花々が広がり
まるでその先に待つ新たな未来を祝福しているかのように揺れていた。

「優斗様
私たちはもう戦う必要はないけれど…」

リアナがふと足を止め
優斗を見つめる。



「そうだな
剣を振るうことはもうないかもしれない

だが
これからは家族を守る戦いが始まるんだと思う

これまでの戦いとは違うけど
きっと同じくらい大変なこともあるだろう」


優斗は優しく笑いながら答えた。



「でも、私はもう何も怖くないわ

優斗様がいるから…そして
この子がいるから」


リアナは赤ちゃんの小さな手に触れ
その柔らかさに微笑んだ。

これまでの戦いはすべて
この瞬間のためにあったのかもしれない。

彼女はそう思いながら
再び歩き始めた。


「これからも
ずっと一緒に進んでいこう。

家族として
支え合いながら」


優斗は再びリアナの手を握り
赤ちゃんを見つめながらそう誓った。



野原の向こうには
二人の新しい未来が待っている。

その先には
幾多の試練や困難が待ち受けているかもしれない。

それでも
二人は恐れることなく
その未来を共に歩んでいく決意を新たにしていた。


夕陽が遠く地平線に沈む頃
野原は柔らかな金色に包まれた。

優斗とリアナ
そして赤ちゃんは
光の中で微笑みながら歩き続けた。

彼らの歩む道には
もう恐怖や絶望は存在しない。

今あるのは
希望と愛に満ちた家族の絆だけだ。

「手を取り合って
これからも進んでいこう

どんなことがあっても
俺たちは負けない」


優斗のその言葉に
リアナは優しく微笑んで頷いた。

「ええ、これからも一緒に幸せに…」