底辺VTuberのえん罪死刑転生、生前の理不尽さがポイント化されたので無双してきます

宮富タマジ

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第13話避難所の防衛計画

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動画を撮り終えると、俺は少しだけ安心感を覚えた。
避難所の人々の目には、わずかな希望の光が見えたように感じた。
カインも満足そうに頷いている。

「優斗さん、いい動画でした。　これで他の生存者たちも励まされるでしょう」
「ありがとう、カイン。　でも、これで本当に十分なのか？」

カインは笑って

「今はそれが最善の策です。　私たちには情報を発信し、助けを呼び込むことが大切です」

カインの言葉には説得力があった。
俺もその意見に賛同し
さらに多くの人々に情報を伝えるために
努力する決意を固めた。

「カイン、他にやるべきことがあれば教えてくれ」
「そうですね、次は避難所の防衛を強化する必要があります。　あなたも協力してくれませんか？」
「もちろんだ。何をすればいい？」

カインは避難所の地図を広げ
重要なポイントを指し示した。

「まず、この周辺に見張りを配置します。そして、入り口をバリケードで強化します。あなたは見張りの指揮をお願いします」
「わかった。任せてくれ」

カインと共に、避難所の防衛計画を立て始めた。
見張りの場所やバリケードの設置位置を決め、人々に指示を出した。

避難所にいる人々も協力的で、すぐに作業を始めてくれた。
数時間後、避難所の防衛はかなり強化された。

見張りの位置には交代で立つ人々が配置され
バリケードも頑丈に組み上げられた。

俺は見張りの一人として、周囲の警戒に当たった。

夜が深まるにつれ、周囲は静けさを増していった。
しかし、俺の心には不安が募っていた。
グレンのことが頭から離れない。
彼が今どうしているのか、無事なのか。

考えるだけで胸が痛んだ。
突然、カインが駆け寄ってきた。

「優斗さん、緊急事態です」
「何があった？」

「遠くで魔族の気配を感じました。こちらに向かっている可能性があります」
その言葉に、俺の体が緊張で強張った。

「皆に知らせる必要がある。すぐに準備を始めよう」

カインと共に避難所の中心に戻り
全員に警告を伝えた。

人々は恐怖で顔を青ざめたが、それでも何とか冷静さを保ち、準備を始めた。

「皆さん、落ち着いてください。今は協力し合うことが最も重要です。私たちは防衛を強化し、魔族が来ても対抗できるようにします」

カインが力強く言葉をかけ、俺もそれに続いた。

「グレンが戦っている間、俺たちもここでできる限りのことをしよう。誰一人として見捨てない」

その言葉に、人々は再び立ち上がり、防衛の準備を続けた。
見張りの人数を増やし、武器を持つ者たちは戦闘の準備を整えた。

数時間後、遠くから魔族の姿が見え始めた。
数は多くないが、それでも一体一体が強力な存在だ。

俺たちは緊張感を持ちながら、迎え撃つ準備を整えた。

「優斗さん、準備はできていますか？」
カインが確認する。俺は深く頷いた。

「いつでも行ける。皆の準備も整った」
「よし、では戦闘開始の合図を出します」

カインが合図を出すと、見張りの者たちが矢を放ち、魔族の先頭を狙った。

しかし、魔族は素早く動き、矢をかわしながら近づいてくる。
俺は名刀『銀の閃光』を握りしめ、前線に立った。

「来い、俺が相手だ！」

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