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第八章 自由への闘い!仲間を守る為に!

さらば白薔薇❗

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港に停めてあった白いレクサスの脇で一人の男が自分のこめかみを撃ち自殺した。警視庁のトップ幹部の一人五十嵐だ。
五十嵐は自分のニューナンブを持ち出し自ら愛車の横で頭を撃ち自決したのだ。
レクサスの助手席に残されていた遺書と書かれた便箋の中には一枚のUSBメモリー。
メモリー内に記録された内容はこの度の警察組織を利用した一連の犯罪や不祥事の黒幕は、全て自分だと記録されていた。
その事が露見するのを恥じて命を自ら絶ったとも。
真実は!

裏の人間二人に愛車ごと拉致されて港で待っていた一倉に謀殺されたのだ!
泣きながら命乞いをする五十嵐。
五十嵐の口には猿ぐつわが噛まされており手足は頑強な裏の人間に抑えられて動けない。
ニューナンブの引き金を引いたのは一倉。
引き金を引いた瞬間の一倉の表情は満面の笑み、喜びに溢れていた。。
警察内部での、今までの恩着せがましい五十嵐の不遜な態度に一倉は、常にはらわたが煮えくり返っていたのだ!

一倉は港から去る時に考えていた。
五十嵐を撃ち殺し最高の気分だ。
おお…満天の星空じゃないか。
ハハハ!五十嵐も最後の夜がこの星空なら満足だろう『笑』
ああ…腹が減ったな。
今日の晩酌は最高に旨そうだ『笑』

ーーーーー

◈ヒロ、カオル、風太、綾人、優は休息室に待機をしていた。
優だけは休息室に用意したベッドに寝かせてある。
また優は首輪手枷足枷は無く、逆に白い半袖シャツ、黒いショートパンツ、白薔薇の紋章の入った白いハイソックス。黒いローファーを履いてベッドに横になっていた。
直ぐに優を担いで出られる様に。
最初に担ぐのは綾人に決まった。

ヒロの提案で4人は雪彦の傀儡が縛られている十字架に両手を組んで別れの祈りを捧げた。
ここを出たらもう白薔薇に戻る事は無い!
生きて自由になるか?
失敗して殺されるか?
二つに一人!

雪彦。ありがとう。
僕たちを見守ってくれて…本当にありがとうございます。

そこにガチャリとロックを開ける音がして少年たちは身構える。
扉が開いて中に入って来たのは。
村雨だった。

村雨
「はぁはぁ…いやあ…とんでもない事になった。
実は携帯が全く使えないのさ。
多分妨害電波を発するジャマーを巻かれたんだ。
こうなりゃアタシも皆と一緒に行くよ。
さあみんないいかい。
ここを出たらその瞬間に、もうみんなは白薔薇に戻る事は無い。
アンタらは自由になるんだ!」

村雨に言われた4人は一斉に建物内を見渡す。
和希、貴也、ヒカル、ミチル、ソラはもうここにはおらず、トモとジュンは命を落とした。 
寝室、廊下、シャワー室、ロッカー室、そして雪彦のいる休息室。

さようなら!僕らはもうここには戻らない!
綾人がカオルと風太に助けられて優を背負った。
4人はハイソックス裸に首輪と枷付きの奴隷姿を世界に晒す!
そして白薔薇の存在を世界中に知らしめる。
脱出の支度は出来た。

ヒロ
「村雨様。支度は出来ました!
いつでも行けます!」

村雨
「よし。じゃあ行くかね。
ヒロ、アンタにもこれを。
残念だが2丁しか持って来れなかったのさ。」

村雨はヒロに銃を手渡した。
シグP230。
32ACP弾が8発。
村雨がヒロに安全装着やトリガー、スライド法を軽く説明する。

村雨
「使わずに済めば越した事は無いが、この状況じゃあ銃はいるだろう。
だがむやみに撃つんじゃないよ。間違って仲間に当たったら大変だし、建物内の撃ち合いでは、跳弾なんてのも有るからね。
ふう~!じゃあ行こうかい。
ゆっくりと慎重に下へ向かおう。」

奴隷住居の扉が空き、少年たちは始めて自分たちの意思で、扉の外へ出た。

ーーーーー

銃を持つのは村雨とヒロ。
村雨もヒロも銃には慣れてはいない。
だから銃撃戦に巻き込まれそうな時にはひたすら逃げる。
階段を下ろうとした時に、下から凄まじい銃撃音が聞こえて来た。
駄目だ!階段は降りられない。
村雨とヒロはいったん撤退せざるを得ない。
襲撃者たちはかなりの大人数らしい。
上に上がるしかない。
階段を上ったゆく。

ヒロ
「どうしましょう?村雨様。」

村雨
「23階に行こう。
一番ゴチャゴチャしてるし、身を隠せる所も多いかも知れない。」

東たちが20階に到達した。もはやもぬけの殻で誰もいない。

ホールには奴隷少年たちをマゾ調教する、数々のSM調教器具。
なんだ!こりゃ!いい趣味してるな『笑』
すると昭次から東を呼ぶ声がした。
奴隷住居からだった。

昭次
「兄ィ。これ見て下さいよ!
凄えっすよこれ『笑』」


「なんだこりゃ!趣味悪いもん飾ってやがんなあ!おいっ<『笑』」

東と昭次の眼の前には、十字架に縛られた雪彦の人形が飾られていたのだ。

昭次
「いやあ兄ィ。
…ハイソックス裸で緊縛された人形なんて、俺初めて見ましたよ。
またチンポまで精密に出来てんだ。凄えな!」

すると東は手に持ったP226を構えると雪彦に3発発射した。
胸と太腿に3発被弾する。

昭次
「なっなにするんすか?
兄ィ。ビックリしたっすよ!」


「いいだろ、別に。
いやあなんかこいつ見てたらよ。撃ちたくなっちまってな。『笑』
じゃあ昭次。上に上がって奴隷どもを撃ち殺しに行くか❗」

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