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第八章 自由への闘い!仲間を守る為に!
貴也覚醒!もう誰も失わない!
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☆貴也
優「ねえ、貴也兄ちゃん、貴也兄ちゃん。起きて…お願い!」
ああ~、身体が痛いな。
僕は寝るときには床にカーペットだけを引いて、後ろ手手枷を嵌められてるから、横になって寝てるからな。
何だよ!こんな…真夜中に!
優か…うん…優、顔が涙でグッショリじゃないか?
また怖い夢でも見たのかな?
「どうしたの?優。」
僕は優を怖がらせない様に、優しい顔で微笑みながら優を見た。
ああ~僕たちの中で一番気が強く生意気だった優がこんな風に。
心が痛いな。
「あっ…うん…グスッグスッ…
うっ…うううっ…うううっ…『大泣』」
「どうしたんだよ優。大丈夫だから!怖い夢を見たんでしょ。
僕が横についていてあげるから。
もう泣かないで!」
ああ~後ろ手に括られていなければ、優を抱きしめてあげるのに。
「どんな夢を見たの?僕に話してごらん。」
「夢じゃないの…夢じゃないの…
雪彦兄ちゃんが…雪彦兄ちゃんが…
うっ…うううっ…死んじゃったって。」
「死んじゃった?ゆっ雪彦はもう。死んじゃってるんだよ。」
「違う!違う!違う!雪彦兄ちゃんじゃない!
死んだのは…トモ兄ちゃんと…ジュン兄ちゃん…うっわああああん…!」
えっ…今、今、なんて言った…?
「ゆっ優。今なんて言ったの?
もっもう一度教えて?」
「うっ…うううっ…雪彦兄ちゃんが、トモ兄ちゃんとジュン兄ちゃんが…僕に教えてくれたの。うううっ…ぐすっ!『大泣』」
まさかっまさかっそんな馬鹿な!
確かに…ジュンとトモが昨日脱走して白薔薇は大騒ぎになり、僕らは皆急遽居住区に戻された。
僕たちは詳しい事情は何も知らされずに一人一人厳しく追求されたけど、実際に僕らは詳しい事は何も知らない為にどうしようもならなかった。
それで気にはなってたけど、でも何もないって事は無事に逃げられたのかも知れない。
そう思い込もうとした。ところが!
「優。雪彦が…そう…言ったのか?」
「うん…うん…。僕だけ…雪彦兄ちゃんとお話出来るから!『涙』」
僕は雪彦の傀儡を見た。そして話しかける。
「雪彦。今、優から話を聞いたよ。嘘でしょ。嘘だと言ってよ。ねえ、僕にも雪彦の声を聞かせてよ…お願い…
雪彦…雪彦…『涙』」
「貴也兄ちゃん。貴也兄ちゃん。
雪彦兄ちゃんに言われたんだ。
貴也兄ちゃんも雪彦兄ちゃんのムスコを咥えてみて。それから一生懸命雪彦兄ちゃんにお話して…
そうすれば貴也兄ちゃんもお話出来ると思うの。『涙』」
「分かったよ、優。やってみるから。」
僕は恐る恐る梵字の大量に書いてある雪彦の男根を咥えていく。
確かに雪彦が封じられて直ぐは、僕にも雪彦の声が聞こえた。
でもあれ以降は…一度も…聞いてない。
ひとつはもし聞いても僕にはどうする事も出来ない事が辛すぎて、雪彦の声や苦しみを聞くのが辛かったのもある。
僕は卑怯な人間だから。
でも…優の言う事が…本当なのか?
僕は確かめなければいけないんだ。
雪彦の傀儡を咥えて…念じる!
ジュンとトモは…大丈夫なの?
すると身体の中にスーと風が通り抜ける様な不思議な感覚が起こり!
うっ…頭が痛い!
でも耐えるんだ!
僕は雪彦に聞かなきゃいけない事が…有るんだ。
雪彦…雪彦…応えて…お願い…
✟貴也か…?
-雪彦の声が…聞こえた!-
✞雪彦なの?本当に!
✟貴也なんだな…
✞うん…うん……貴也だよ…雪彦…聞かなきゃいけない事が…本当にジュンとトモは?
✟ああ、本当だよ。もうジュンとトモは…ごめん、僕に力が無く…こんな場所に封印されなければ…二人を助けられた。
許してくれ。貴也…
啜り泣きの声が…雪彦から…雪彦も泣いているんだ!
✞そんな、決して雪彦のせいじゃない…。僕が弱いから…弱いから…『涙』
雪彦…僕はどうすれば…いい…?
どうすれば?
✟貴也。命をかけてみんなを守りたいか?
✞うん…守りたい!今度こそ!みんなを守りたいんだ!
ぼっ僕は雪彦が封じられて、鉄大人が亡くなられたと聞いて、何もかも諦めていた。
でも間違っていた。本当はジュンやトモの代わりに僕が行動しなければいけなかった。
ジュンやトモは僕の代わりに死んだんだ。
✟それは違う。あの二人は納得して行動したんだ。だから自分を責めるな!
そういう思考は冷静さを失わせる。
僕が力を貸す。
その為に貴也、力を貸してくれ!
封印を解く方法が有るんだ。
✞封印を…どうやって?
✟ああ、罰当たりだけどそれには貴也や優の力が必要だ。
出来るか?貴也。
✞やるよ。なんでも!
それがみんなを守る事になるのなら!
方法を聞いた僕は傀儡から口を離し雪彦の眼を見た。
ジュンやトモの死体にそんな…
でもやるしかない。
みんなを救うには雪彦の、そして優の力がいる。
「優。僕の言うことが聞けるかい。」
「えっ…うん…雪彦兄ちゃんに言われたの?」
「うん、そうだよ。いいかい、こうするんだよ!」
僕は優に雪彦の言われる事を話した。
「うん…雪彦兄ちゃんがそう言ったなら僕はいいよ。
でも貴也兄ちゃんは大丈夫なの?」
「ああ。大丈夫だよ…。優は僕なんかよりずっと強いね。これからも僕を助けてくれるかい?」
優は僕の眼をジッと見つめ大きく頷いた。
ああ、括られていなけりゃ優を抱きしめてあげたい。
「ねえ。貴也兄ちゃん。キスしてもいい?」
えっ…気持ちが通じた?
優は手枷を嵌められた両腕で僕を優しく抱きしめてくれて、キスをしてくれた。
僕は優に抱きしめられながら、トモとジュンに誓う!
するとトモとジュンを思う感情が込み上げて来てっ!
うううっ…うううっ…涙が止まらない!
雪彦と話をしていた時にはまだ…抑えられた…悲しみが…こんな…こんな…
優しかったトモ。頼りになったジュン。
二人とも大切な…家族だったんだ…
許せない!
許せない!
許せない!
許せない!
許せない!
許せない!
大切な家族を奪った戸倉!
貴様だけは絶対に許せない!
もう誰一人失わせるものか!
そしてトモとジュンの…仇を取ってやる!
僕自身の手で❗
優「ねえ、貴也兄ちゃん、貴也兄ちゃん。起きて…お願い!」
ああ~、身体が痛いな。
僕は寝るときには床にカーペットだけを引いて、後ろ手手枷を嵌められてるから、横になって寝てるからな。
何だよ!こんな…真夜中に!
優か…うん…優、顔が涙でグッショリじゃないか?
また怖い夢でも見たのかな?
「どうしたの?優。」
僕は優を怖がらせない様に、優しい顔で微笑みながら優を見た。
ああ~僕たちの中で一番気が強く生意気だった優がこんな風に。
心が痛いな。
「あっ…うん…グスッグスッ…
うっ…うううっ…うううっ…『大泣』」
「どうしたんだよ優。大丈夫だから!怖い夢を見たんでしょ。
僕が横についていてあげるから。
もう泣かないで!」
ああ~後ろ手に括られていなければ、優を抱きしめてあげるのに。
「どんな夢を見たの?僕に話してごらん。」
「夢じゃないの…夢じゃないの…
雪彦兄ちゃんが…雪彦兄ちゃんが…
うっ…うううっ…死んじゃったって。」
「死んじゃった?ゆっ雪彦はもう。死んじゃってるんだよ。」
「違う!違う!違う!雪彦兄ちゃんじゃない!
死んだのは…トモ兄ちゃんと…ジュン兄ちゃん…うっわああああん…!」
えっ…今、今、なんて言った…?
「ゆっ優。今なんて言ったの?
もっもう一度教えて?」
「うっ…うううっ…雪彦兄ちゃんが、トモ兄ちゃんとジュン兄ちゃんが…僕に教えてくれたの。うううっ…ぐすっ!『大泣』」
まさかっまさかっそんな馬鹿な!
確かに…ジュンとトモが昨日脱走して白薔薇は大騒ぎになり、僕らは皆急遽居住区に戻された。
僕たちは詳しい事情は何も知らされずに一人一人厳しく追求されたけど、実際に僕らは詳しい事は何も知らない為にどうしようもならなかった。
それで気にはなってたけど、でも何もないって事は無事に逃げられたのかも知れない。
そう思い込もうとした。ところが!
「優。雪彦が…そう…言ったのか?」
「うん…うん…。僕だけ…雪彦兄ちゃんとお話出来るから!『涙』」
僕は雪彦の傀儡を見た。そして話しかける。
「雪彦。今、優から話を聞いたよ。嘘でしょ。嘘だと言ってよ。ねえ、僕にも雪彦の声を聞かせてよ…お願い…
雪彦…雪彦…『涙』」
「貴也兄ちゃん。貴也兄ちゃん。
雪彦兄ちゃんに言われたんだ。
貴也兄ちゃんも雪彦兄ちゃんのムスコを咥えてみて。それから一生懸命雪彦兄ちゃんにお話して…
そうすれば貴也兄ちゃんもお話出来ると思うの。『涙』」
「分かったよ、優。やってみるから。」
僕は恐る恐る梵字の大量に書いてある雪彦の男根を咥えていく。
確かに雪彦が封じられて直ぐは、僕にも雪彦の声が聞こえた。
でもあれ以降は…一度も…聞いてない。
ひとつはもし聞いても僕にはどうする事も出来ない事が辛すぎて、雪彦の声や苦しみを聞くのが辛かったのもある。
僕は卑怯な人間だから。
でも…優の言う事が…本当なのか?
僕は確かめなければいけないんだ。
雪彦の傀儡を咥えて…念じる!
ジュンとトモは…大丈夫なの?
すると身体の中にスーと風が通り抜ける様な不思議な感覚が起こり!
うっ…頭が痛い!
でも耐えるんだ!
僕は雪彦に聞かなきゃいけない事が…有るんだ。
雪彦…雪彦…応えて…お願い…
✟貴也か…?
-雪彦の声が…聞こえた!-
✞雪彦なの?本当に!
✟貴也なんだな…
✞うん…うん……貴也だよ…雪彦…聞かなきゃいけない事が…本当にジュンとトモは?
✟ああ、本当だよ。もうジュンとトモは…ごめん、僕に力が無く…こんな場所に封印されなければ…二人を助けられた。
許してくれ。貴也…
啜り泣きの声が…雪彦から…雪彦も泣いているんだ!
✞そんな、決して雪彦のせいじゃない…。僕が弱いから…弱いから…『涙』
雪彦…僕はどうすれば…いい…?
どうすれば?
✟貴也。命をかけてみんなを守りたいか?
✞うん…守りたい!今度こそ!みんなを守りたいんだ!
ぼっ僕は雪彦が封じられて、鉄大人が亡くなられたと聞いて、何もかも諦めていた。
でも間違っていた。本当はジュンやトモの代わりに僕が行動しなければいけなかった。
ジュンやトモは僕の代わりに死んだんだ。
✟それは違う。あの二人は納得して行動したんだ。だから自分を責めるな!
そういう思考は冷静さを失わせる。
僕が力を貸す。
その為に貴也、力を貸してくれ!
封印を解く方法が有るんだ。
✞封印を…どうやって?
✟ああ、罰当たりだけどそれには貴也や優の力が必要だ。
出来るか?貴也。
✞やるよ。なんでも!
それがみんなを守る事になるのなら!
方法を聞いた僕は傀儡から口を離し雪彦の眼を見た。
ジュンやトモの死体にそんな…
でもやるしかない。
みんなを救うには雪彦の、そして優の力がいる。
「優。僕の言うことが聞けるかい。」
「えっ…うん…雪彦兄ちゃんに言われたの?」
「うん、そうだよ。いいかい、こうするんだよ!」
僕は優に雪彦の言われる事を話した。
「うん…雪彦兄ちゃんがそう言ったなら僕はいいよ。
でも貴也兄ちゃんは大丈夫なの?」
「ああ。大丈夫だよ…。優は僕なんかよりずっと強いね。これからも僕を助けてくれるかい?」
優は僕の眼をジッと見つめ大きく頷いた。
ああ、括られていなけりゃ優を抱きしめてあげたい。
「ねえ。貴也兄ちゃん。キスしてもいい?」
えっ…気持ちが通じた?
優は手枷を嵌められた両腕で僕を優しく抱きしめてくれて、キスをしてくれた。
僕は優に抱きしめられながら、トモとジュンに誓う!
するとトモとジュンを思う感情が込み上げて来てっ!
うううっ…うううっ…涙が止まらない!
雪彦と話をしていた時にはまだ…抑えられた…悲しみが…こんな…こんな…
優しかったトモ。頼りになったジュン。
二人とも大切な…家族だったんだ…
許せない!
許せない!
許せない!
許せない!
許せない!
許せない!
大切な家族を奪った戸倉!
貴様だけは絶対に許せない!
もう誰一人失わせるものか!
そしてトモとジュンの…仇を取ってやる!
僕自身の手で❗
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