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第三章 奴隷少年達の哀しい友情

カオルの想い出

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カオルと優は、奴隷住居に戻ってきた。
戻っていたのは、オブジェとして晒されていたソラ。
舞台に上がったミチルと綾人。
早くに務めを終われたジュン。
の4人
カオルと優を合わせれば半数の6人が戻っている事になる。

「あれっ、またカオル。セーラー服着てるw」

ソラが笑いながらカオルに話かける。

「うん。まあいつもの事やけどね。
ソラもオブジェの務め。お疲れ様。」

綺麗なやや長髪のジュンも笑いながら。

「今日の相手は政治家の田代さんだっけ?
いつもカオルを指名するよな。
俺もカオルが舞台に上がった時に、一回だけ指名されたけど全然満足してもらえなかったもんな。
何か色気が全然無いって言われたよ。
でもカオルと比較されたらそりゃあ無理だよ。
トモやミチルならどうだったかな?」

「どうやろね?まあ田代さんが僕を気に入ってくれとるのは事実やけど、でも一度どうしても言う事きかんと言われて、特別調教を受けたもんな。
まあ。しょうが無いんやけどね!
僕も引かれへん事も有るから。
あっ、ごめんな。みんな。
僕、今から優にお願いして抜いてもらおうと思って。
中途半端に終わらされたから、欲求不満が収まらんのや。」

ジュンが、
「あっ、それは気の毒に。
じゃあ、奥のシャワー室だね。」

僕と優は裸になり一番奥のシャワー室に入る。
僕だけ後ろ手に枷をかけられて、シャワー室の壁面に立った。
優は僕にキスをしてくると同時に、僕の股間をいやらしい手つきで弄り始めた。
僕の耳元にいやらしい言葉を投げかけて、僕は優にリードされたまま、息荒く喘ぎ始める。
ああ~、優ってほんとに責めるのが、上手や…
ああ~ああ~ああ~!
嫌や。気持ちいい!
田代のおっさんとは全然違う!
ああ~ああ~
いい~いい~
イクイクイクイク…ブルブルブルブル
イク~!

ああ~気持ち良かった~。
僕と優はシャワー室の床に座り、余韻のキスを…♡

僕と優は先にシャワーを使わせてもらい、身綺麗にして、奴隷少年用の水色の寝間着に着替えて廊下のベンチに。
僕らが出ると、ソラ、ミチル、綾人の3人がシャワー室へ。
ジュンはもう少し、ヒロや貴也達を待つそうや。

「僕はもう少し皆を待つから、カオルと優はもう休んでくれよ。
明日は安息日だからね。」


ジュンが言ってくれた。
そうか。明日は安息日やった。
月に3回だけ、五のつく日だけ、お務めなしで休む事が出来る。
奴隷少年達にとっては、身体が資本。
道具でも出来るだけ長く使う為に、休ませる事が必要と思ったらしい。
まあ助かるけどね。
それ以後は潰れてしまう少年はまだ出てないし。
正解だったんやないかな?

優も蘭の部屋に戻り、僕も自分の椿の部屋に戻る。
ベッドに横になっていて、ここに来る前の事を考えていた。
京都で母との想い出は三味線の練習ばかりやったからな。
まともに子供らしい事させてもらえんやった。
それも女装させられてやからな。何だったんかな?
三味線か。
皆が共有の大型のクローゼットケースに、僕の三味線も置いて有るんやけど
なんで…こんなに…気に…なるのかな……。

時は経ち、疲れた少年達はシャワーを浴びて、眠りについて行く。

ジュンとヒロだけは起きていて、最後の貴也が戻るのを待っていた。
なんとなく今日はまだ貴也に聞きたい事が有った。
トルトゥーラの舞台。急に様相が変化したから。
風太も貴也を待つと言っていたが、幼いから、無理やりシャワーを浴びさせて寝かせた。
いざ、シャワーを浴びて横になってしまえば直ぐに寝息を立てて寝てしまったが。
それにしても一体貴也に何が有ったのか?

午前2∶00過ぎ、貴也が戻って来た。身体に鞭の跡が派手についている。
洋二に一本鞭でしばかれたから。

ヒロが。
「おかえり。貴也。遅くまでお疲れ様。」

栄養ドリンク入りのコップを貴也に渡す。

「ありがとう。ヒロ。」

貴也が美味しそうに飲み干した。

「起きていたんだ。ヒロ、ジュンも。」

「うん。気になってた事が有るからさ。」
とヒロ

俺は年は一つ下だし、貴也とヒロは奴隷少年のリーダー格だから、二人の会話を黙って聞いていた。

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