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第三章 奴隷少年達の哀しい友情

貴也の決意 その二

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貴也
「大人。僕の母の遺骸はどうなりましたか?」

「荼毘に付して丁重に弔っておいた。
お前の家の菩提寺は八王子だったな。
お前の家の父親と姉貴と共に眠ってる。
どうだ!安心したか?」

「はい。ほっとしました。
ありがとうございます。大人。
本当に…
うっううう~うっ、あ~あ~あ~
うううううう~~~あああ~あああ~…」

僕は赤子の様にただただ泣いた。
哀しみか?
安堵か?
ただ感情の渦に飲み込まれて、泣き続けた…

泣き止んだ僕の頬を大人は優しく撫でる。

「貴也。お前は特別だ。
本来はお前ら奴隷少年達には、生命の選択など与えられてはいない。
お前らは白薔薇の所有物だからな。
だが、お前には、選択させてやる。
お前がここにいる理由は、お前の母親の入院費用の為だ。
だがもう母親はいない。
お前の仇は皆、白薔薇の手で処分して、生きてはおらん。
もちろんお前を自由にする訳にはいかん。
お前の家の借金を全て肩代わりしたからな!
ただお前が奴隷少年として苦しむ必要はもう無い。」

あっ、鉄大人の手の平が首輪をされている僕の喉首を掴んだ。
うっ…くっ苦しい…
大人は複雑な微笑をしている。

「貴也。お前には死ぬ自由を与えてやる。
俺が力を入れればお前の首の骨など簡単にへし折れる。
苦しません。一瞬であの世にいける様に楽に殺してやる。
お前が俺に望めば、お前も八王子で愛する家族と安らかに暮らせるんだ。
首を縦に振れば、瞬間にお前は家族の元へと行けるんだぞ。
案ずるなよ!白薔薇でも俺のする事に異議を言える者はおらん!
お前が決めるんだ。
どうする。貴也?」

えっ、大人は僕を救い出そうとしてくれている…んだ。
僕は首を縦に振るだけで、白薔薇から開放されて家族の元へと行けるんだな!
ああ~、父さん。母さん。姉さん。
僕もみんなの元に行くよ!
やっと家族がまた一緒に暮らせる!
嬉しい…本当に嬉しい…!
嬉しくて涙が…!
幸せだった子供の頃!
いつも夢に見ていて、毎朝目覚めて、現実に戻るたびに、皆に知られない様にシクシク泣いていたんだ!
帰れるんだ…!
子供の頃の様に…!
幸せなあの頃に…!

なのに…なんで…風太、ミチル、綾人、ヒロ、ジュン、カオル、和希、トモ、ヒカル、優、ソラ、の顔が次々と…浮かんで来る…

みんな…みんな…
僕にはみんなを見捨てるなんて…
出来るもんか❗

僕は涙を流しながら、大人の眼を真っ直ぐに見て、微笑みながら大人の問いに首を横に振って答えた。

大人は以外そうな顔をして苦笑しながら、僕の首から手を離して、

「なんだ、貴也。お前でもやっぱり死ぬのは怖いか?」

「はい。それも有ります。
でも理由は二つです。
一つは僕には大事な家族がまだ11人もおります。
白薔薇で知り合った仲間達は皆、大事な家族なんです。
みんな奴隷少年ですけど、それでも僕には大切な大切な家族なんです。
僕はみんなを守りたい❗
それが一つ。
もう一つは僕は罪を犯しているから。
僕は大勢の人間を殺しました。
父の仇達。大人に彼らを殺す様にお願いしたのは僕です。
大人は約束を守り、皆始末をつけてくれました。
僕は己の身と引き換えに仇を地獄に落としたのです。
人を呪わば穴二つ。
仇にも家族もいれば、愛する者もいたでしょうが、それでも僕は仇が許せなかった。
分かっていながら許せなかったんです❗
仇にとれば、僕が仇です。
僕は罪人です。
天国にはいけません。
多くの地獄を見て来られた大人なら、
お分かりになる。と思います。」

大人は僕の瞳を覗きこむように見ていると、大きく哄笑した。
そして僕の頬をピシピシと叩き!

「貴也!お前は大したもんだ。
良しっ!
それだけ腹を括ってたらいいだろう!
満足の行く返事をもらったぞ!
よーし!
ムラムラしてきた~!
お前を犯したくて燃えてきたぞー。
今晩は寝かさんぞ。
腰が抜けるまで犯してやる❗
覚悟しとけよっ
貴也🩶)

(はい!
よろしくお願いします!
御主人様。
マゾ奴隷貴也を犯し抜いて下さいませ❤️)

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