『白薔薇』のマリオネット

第一章 奴隷少年達の哀しい日常

奴隷、いつもの朝

僕はソラ。白薔薇の奴隷少年。蘭に所属。
昨日が15歳の誕生日。
白薔薇では、隣の菊班の風太と同じで最年少奴隷になる。
もし学校に行けてたら中学3年になるな。
調教師様たちがいらっしゃった。
スキンヘッドで筋骨隆々でタトゥーが背中一面に入った洋二様。
金髪の長髪で細い眼が残忍に見える涼介様。
身体が僕より小さく顔の半分が火傷後の村雨様。
肥満の大男で逸物が異様に大きい金太郎様。
そして唯一の女性でまだ10代の真央様。
あああ～。今日の調教師様は恐ろしい人ばかりだ。『震え』
僕は奴隷のポーズで膝立ちしたまま、今日のお勤めのお話を聞いている。
洋二様が今日のお勤めの相手が誰になるか一人一人に説明していた。
基本。奴隷は一人一夜の相手。一日で複数を相手にしていたら、お客様が僕らの身体を思う存分に堪能できないので。
ミチル、綾人、優、トモ、ヒカル、皆、今日のお相手を告げられる。あれっ。僕の名前が無い。なんで？
最後に洋二様が僕を笑いながら見下ろして、

「ソラ。貴様は昨日の客の相手がお粗末でクレームが入った。白薔薇の看板に泥を塗った訳だ。よって夜伽の間には行かなくてもいい。
お前は今日は特別調教日とする。以上『怒』」

とっ特別調教！そっそんなっ。

「おっおっお許し下さい『涙』
ぼっ僕。一生懸命頑張りますからっ。とっ特別調教だけはお許しを～『哀泣』)

特別調教は調教というよりは拷問に近い。
奴隷少年みんな恐れてる『怖』
ううう～、震えが止まらない！

「他の奴隷共もしっかりと励めよ。ではおのおの指定された部屋にて清掃！塵一つ残さぬ様に！後はハイソックス裸で客を出迎えろ！
分かったな！
よし！それではいつもの奴隷の心得！唱和！」

奴隷少年達は奴隷のポーズのまま、視線も動かさず、声を張り上げて、奴隷の心得を唱和する。

はいっ！分かりました！調教師様！

ひとつ！白薔薇の奴隷は商品で有る！
ひとつ！お客様は御主人様です！
ひとつ！命令には絶対に服従する事！
ひとつ！御主人様には全身全霊でご奉仕する！
ひとつ！白薔薇への感謝を絶対に忘れない！　
ひとつ！僕達は御主人様に尽くす人形です！
ひとつ！人形は決して希望は持たない！
ひとつ！御主人様の責めは歓びです！
ひとつ！御主人様の排泄物でも食すべし！
最後に！御主人様の命令は奴隷の命より重い！

「よーし。では各自指定された部屋へ行けっ！
解散！」

皆、指定の番号の部屋へ向かい、僕、ソラは、ただ一人、この階の仕置部屋に向かう。ああっ怖いよ『震え』