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第一章 奴隷少年達の哀しい日常 

奴隷部屋にて 其の一

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朝5時。二段ベッドの下でトモは眼を覚ました。
ここは美少年専用SM倶楽部『白薔薇』の奴隷少年達の集団部屋。
二段ベッドが二台。部屋は4人で一部屋になっている。
部屋にはトモ18歳、ヒカル17歳、優16歳、ソラ15歳とちょうど1歳ずつの年齢差の少年達がいた。
奴隷少年達には名字は無い。それぞれの理由から白薔薇に繋がれた少年達は名字は剥奪され、名前だけで呼ばれる事になる。
お互いに名前の敬称をつける事も無い。
奴隷達は身分は皆平等であり、敬称をつけるのは白薔薇の運営者達や調教師達。そして白薔薇の客だけに限られていた。

「トモ。起きたのか。まだ早いぜ。」

横のベッド下の優が小声で語りかけてきた。

「おはよっ、優。」

僕も小声で優に話し掛けた。

「まだ寝てなよ。トモは昨日、舞台に上がったんだろ。しっかり寝とかないと身体が持たないぜ。」

「うん。でも眼が覚めちゃったから。いいよ。優こそ寝なくていいの?指名が入ってるんでしょ」

「ああ。石山のタコぼーずだからな。まあ俺はあいつのお気に入りだし、あいつは俺にマジ惚れしてるから、媚びて甘えたら優しく調教してくれるんだよ。だから身体は楽かな?トモとヒカルは今日どんな予定なんだ。」

「うん。今日は夜伽の間でいつも通り。
昨日は舞台でブランコだからきつかった。」

「ブランコかあ。あれ、きついんだよ。
翌日身体中が痛くて動けなくなるんだよな。
特にブランコで宙に浮いたまま尻を犯されるのはいつまでも慣れねえよ。」

「しょうがないよ。僕達は奴隷少年だから。じゃあ起きようかな。」

水色の寝巻きのまま洗面所に出て歯を磨き顔を洗う。
僕達の奴隷部屋は4人部屋が4部屋並んでいる。廊下の奥にはトイレ、シャワー室、洗面所と個人の私物をしまって有るローカールームがそれぞれ有った。
奴隷は現在12人。だから廊下入口側の部屋は現在使われていない。
廊下の正面入口には外から鍵が架けられていて少年達が逃亡出来ない様になっていた。 
部屋の名前は蘭。他には菊・椿・藤と名前がつけられている。
藤の部屋には今は誰もいない。
奴隷少年達は班分けされていて各部屋と班が同じになっていた。
僕は蘭の所属になる。
僕は部屋に戻る。 
そしてクローゼットを開けて自分の服を取り出した。白い半袖カッターシャツ、黒い太腿上丈の短いショートパンツ、白薔薇のワンポイントが入った白いハイソックス、黒いローファー。更に奴隷少年達には装着義務が有るものが黒い首輪、手枷、足枷、この服装が白薔薇の奴隷達の決められた服装だった。
今日も僕達の哀しい1日が始まる❗


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