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第3章 巨大昆虫の生態調査
#14 エピローグ
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虫カゴの布が取られた。
明日菜の目の前には観客がいる。
訳が分からない明日菜の横に監督がやって来た。
「会場にお集まりの皆様、本日はお忙しい中足をお運び頂きましてありがとうございます」
「映画 巨大昆虫の生態調査 完成のエンディング撮影を皆様とともに行いたいと思います」
そう言うと、カナブンの着ぐるみの明日菜の顔辺りを弄るとパーツが外れ、明日菜の顔が丸見えになった。
クリアな視界でスポットライトに照らされる明日菜。
呆気に取られている明日菜の手足が、スタッフの手により磔にされる。
硬質のカナブンの着ぐるみを着て手足は昆虫特有の鉤爪になっているので手が自由でも上手く顔を隠せないだろう。
しかも、足はガニ股で大股で開いている。
アイドルでなくとも女性としても、恥ずかしいポーズを隠そうとする明日菜だったが、磔にされて身動きが取れない。
そんな磔にされ顔を真っ赤にする明日菜の耳にENAMEL STYLE 7菜の新曲が聞こえてきた。
それと同時に舞台の右からは幼虫が3匹、左からはサナギが3匹転がってきたかと思うと、幼虫、サナギの着ぐるみを突き破って、メンバーが飛び出した。
カナブンをイメージしたメタリックグリーンのエナメルミニスカートの、ワンピースにジャケット、ニーハイブーツ姿のメンバーは曲に合わせて踊り出す。
センターでは、虫カゴの中の磔が解かれた明日菜もメタリックグリーンのカナブンの着ぐるみを着たまま踊り出す。
歌って踊るENAMEL STYLE 7菜を見て、会場は大盛り上がりだった。
最後にメンバー全員が虫カゴに入る。
カナブンの着ぐるみを着ていると鉄格子を抜けられないが、普通なら出入りは自由。
虫カゴに入ったメンバーは会場のファンに手を振って別れを惜しみながら、舞台の昇降機でゆっくりと降りていく。
「この後、会場外で握手会やるので来て下さい!」
これはライブの時の明日菜のセリフ。
興奮した明日菜が思わず口にした言葉。
メンバーから責められる明日菜。
「え、本当にやるの握手会」
「着ぐるみの人、いるんだけど」
「恥ずかしくない?大丈夫?その格好で」
メンバーにチクチク言われながら、結局握手会をしたENAMEL STYLE 7菜のメンバー。
明日菜だけは着ぐるみが恥ずかしかったのか、終始真っ赤な顔で俯き加減だった。
映画 巨大昆虫の生態調査は大盛況だった事を付け加えておこう。
完
明日菜の目の前には観客がいる。
訳が分からない明日菜の横に監督がやって来た。
「会場にお集まりの皆様、本日はお忙しい中足をお運び頂きましてありがとうございます」
「映画 巨大昆虫の生態調査 完成のエンディング撮影を皆様とともに行いたいと思います」
そう言うと、カナブンの着ぐるみの明日菜の顔辺りを弄るとパーツが外れ、明日菜の顔が丸見えになった。
クリアな視界でスポットライトに照らされる明日菜。
呆気に取られている明日菜の手足が、スタッフの手により磔にされる。
硬質のカナブンの着ぐるみを着て手足は昆虫特有の鉤爪になっているので手が自由でも上手く顔を隠せないだろう。
しかも、足はガニ股で大股で開いている。
アイドルでなくとも女性としても、恥ずかしいポーズを隠そうとする明日菜だったが、磔にされて身動きが取れない。
そんな磔にされ顔を真っ赤にする明日菜の耳にENAMEL STYLE 7菜の新曲が聞こえてきた。
それと同時に舞台の右からは幼虫が3匹、左からはサナギが3匹転がってきたかと思うと、幼虫、サナギの着ぐるみを突き破って、メンバーが飛び出した。
カナブンをイメージしたメタリックグリーンのエナメルミニスカートの、ワンピースにジャケット、ニーハイブーツ姿のメンバーは曲に合わせて踊り出す。
センターでは、虫カゴの中の磔が解かれた明日菜もメタリックグリーンのカナブンの着ぐるみを着たまま踊り出す。
歌って踊るENAMEL STYLE 7菜を見て、会場は大盛り上がりだった。
最後にメンバー全員が虫カゴに入る。
カナブンの着ぐるみを着ていると鉄格子を抜けられないが、普通なら出入りは自由。
虫カゴに入ったメンバーは会場のファンに手を振って別れを惜しみながら、舞台の昇降機でゆっくりと降りていく。
「この後、会場外で握手会やるので来て下さい!」
これはライブの時の明日菜のセリフ。
興奮した明日菜が思わず口にした言葉。
メンバーから責められる明日菜。
「え、本当にやるの握手会」
「着ぐるみの人、いるんだけど」
「恥ずかしくない?大丈夫?その格好で」
メンバーにチクチク言われながら、結局握手会をしたENAMEL STYLE 7菜のメンバー。
明日菜だけは着ぐるみが恥ずかしかったのか、終始真っ赤な顔で俯き加減だった。
映画 巨大昆虫の生態調査は大盛況だった事を付け加えておこう。
完
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