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長い夜
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私と茜は眠れずに、海を歩いて見に行った。
ばぁちゃんを布団に寝かすのが大変だった。
最終的には、酒瓶を抱っこした状態でばぁちゃんは眠った。
刻まれた皺の1本1本見ておこうと思った。
ばぁちゃんは寝ながら、よいよい、よいよい、と酒瓶をあやしている。
懐かしいリズムを聴いていると、私と茜は酒が進んだ。
「寂しいね。」
「寂しいよ。」
私たちは、静かに酒を煽った。
「海行こ海!」
よった私が眠りかけの茜をたたき起こし海までいったのだった。
「あんたのばぁちゃん、やっぱりスーパーばぁちゃんだね。」
「うん。私歳とってああなれるかは分かんないよ。」
「いつ帰るの?」
「なによ!早く帰って欲しいん?」
「いやぁ、そーじゃないけどよ。後のことはさ、私何とかする、」
私は茜を叩く真似をした。
「私紀文おじさんがなおるまで、こっちいる。」
「長いと思うよ。」
「あんたと無駄な話しながら、歳取れたらえい。」
「プロポーズね。」
茜は苦笑した。
「違うの!なかまだから。」
「分かってるー。」
茜はのんびり答えた。
月が沈みそうだった。
ばぁちゃんを布団に寝かすのが大変だった。
最終的には、酒瓶を抱っこした状態でばぁちゃんは眠った。
刻まれた皺の1本1本見ておこうと思った。
ばぁちゃんは寝ながら、よいよい、よいよい、と酒瓶をあやしている。
懐かしいリズムを聴いていると、私と茜は酒が進んだ。
「寂しいね。」
「寂しいよ。」
私たちは、静かに酒を煽った。
「海行こ海!」
よった私が眠りかけの茜をたたき起こし海までいったのだった。
「あんたのばぁちゃん、やっぱりスーパーばぁちゃんだね。」
「うん。私歳とってああなれるかは分かんないよ。」
「いつ帰るの?」
「なによ!早く帰って欲しいん?」
「いやぁ、そーじゃないけどよ。後のことはさ、私何とかする、」
私は茜を叩く真似をした。
「私紀文おじさんがなおるまで、こっちいる。」
「長いと思うよ。」
「あんたと無駄な話しながら、歳取れたらえい。」
「プロポーズね。」
茜は苦笑した。
「違うの!なかまだから。」
「分かってるー。」
茜はのんびり答えた。
月が沈みそうだった。
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