甘い恋をカラメリゼ

うめこ

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Canneles de Bordeaux~もっと甘く~

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「なんで梓乃くんも勃ってるの?」

「っ……!」


 ハッとして、自分の股間を見下ろす。下腹部が熱くてきゅんきゅんしまくっているな、って思ったら案の定、ズボンにテントがはっていた。智駿さんに、ズボン越しに先っぽをくるくると撫でられて、「うぅんっ……」なんて声が溢れてしまう。


「なんで勃っちゃったの?  言ってみて」

「あっ、あっ……ちはやさんの、しゃぶってたら、……からだ、あつくなっちゃって……」

「熱くなって?  今、どんな感じ?」

「からだのおく……きゅんきゅんしてます……ぁんっ……」


 先っぽを撫でられて、俺の腰はぴくんぴくんと跳ねている。智駿さんはそれを見て微笑むと、俺の服を脱がし始めた。今日、何回も脱がされるな……と思いながら俺は大人しく全裸にされる。まだ触られていないのに乳首はぷくっと膨らんでいて、ソコは勃起していて、すっかり俺の身体はエッチをしたくてたまらなくなっていた。


「梓乃くん。四つん這いになってこっちに腰突き出して」

「えっ……?」

「ほら、梓乃くん」


 智駿さんは、サディストモードだ。優しい声で俺に命令してくる。俺は抗えるはずもなくて、言われた通りに智駿さんにむかってお尻を突き出した。お尻の穴が、ひくひくいってる。これ、見られてる……そう思うとさらにひくひくが止まらない。


「あっ……だめぇっ……」


 智駿さんが俺のお尻の穴を、ぐいっと広げてきた。恥ずかしい……気持ちいい……そんな二つの気持ちが混ざって、身体が熱くなる。


「ひくひくしてるね」

「んやぁ……」


 お尻の穴をぐいっ、ぐいっ、と広げていじめられる。こんなことされるとなかに挿れて欲しくなっちゃって、興奮してしまう。智駿さんは片手でぎゅうっと穴を広げたかと思うと、穴の入り口をもう片方の手の指でくるくると撫で始めた。ゾゾゾゾッとして、俺の上半身はがくりと崩れ落ちる。腰だけを高く突き出して、俺は智駿さんの意地悪な焦らしにいっぱい感じてしまった。


「ここに、こうやって、挿れるんだよね」

「んっ……ふ、ぁ……!」


 お尻の穴に、ぴたりと何かが当てられる。熱くて、堅いもの。……智駿さんの、ものだ。


「んんんっ……!」

「あっ、すごい……当てただけなのにすっごくひくひくし始めた」


 挿れて欲しくて仕方ないものが、当てられている。全身がそれを求めるようにかあーっと熱くなって、汗が吹き出てきてす。お尻のなかは大袈裟なくらいにヒクンヒクンと疼いて、このままでもイきそうだ。


「こうやって、強くしていけば、はいるのかな」

「あぁあ……」


 ぐ、と智駿さんが腰を突き出す。挿れるつもりはないのか、智駿さんのものは俺のなかに入ってくることはなく。俺のお尻のいりぐちには圧迫感だけが与えられた。ぐぐっと熱を押し当てられて、さらに俺のなかの痙攣が激しくなる。


「ちはや、さん……んんっ……!」


 挿れて欲しくてしかたなくて、俺の脚ががくがくと震えだす。たしかに、この大きさのものを今の俺に痛みがなく受け入れることはできないかもしれないけれど、このまま突いて欲しかった。太いそれを突っ込まれて、気持ちよくなりたい。痛みでも快楽でもどっちでもいいから、とにかく智駿さんとひとつになりたい。


「いれてっ……ちはやさん……いれてください……!」


 懇願すると同時に、俺はイッた。がくがくっと下半身が震えて、視界が白んだ。シーツにぐっと額をあてて、はーはーと息をして、未だ続けられる焦らしに、捕らえ続ける。


「だめ。今度、しっかり梓乃くんのこと慣らして挿れてあげるから、今日はがまん」

「いいっ……いま、いま……いれてください……いたくても、いいから……!」

「乱暴にしたらあとから梓乃くんが大変なことになるよ。だめ、がまん」

「いじわるっ……」


 智駿さんの焦らしは、優しさ半分、意地悪半分だと思う。なかなか挿れないのは智駿さんのものが大きいから、で間違いないだろうけれど、こうしてその大きいものを俺のお尻にあてて煽ってくるのは完全なる意地悪だ。俺が欲しくなるのをわかっていて、やっている。ほんとうに、智駿さん、サディストだ。


「んあぁっ……」


 智駿さんが俺の手を掴んで、後ろに引っ張る。俺は強制的に仰け反る体勢になった。智駿さんのものが強く、俺のお尻の穴に押し当てられる。俺のお尻の穴は若干押し広げられて、智駿さんのものの先っぽはちょっとだけ、入り込んできていた。


「いれて……いれてっ……いれてください……おねがいします……」

「梓乃くん、このままでもイけるでしょ?  ……ほら」

「あぁっ!」


 ずん、と腰を突き上げられる。なかには、入ってこない。それでも強烈な快楽が、わずか先の入り込んできているソコから脳天を突き抜けるように一気に迫りくる。智駿さんは何度か大きく腰を揺らして、俺のお尻の入り口をぐりぐりと大きなそれでいじめてきた。手を掴まれているから上半身は不安定で、揺すられるたびにがくがくと揺れる。ほんとうに、智駿さんにいじめられているって感じがして、幸せだ。


「あっ、あぁっ……んんっ、イっちゃうっ……」

「いい子、梓乃くん」

「やだっ……なかに、欲しっ……なかで、イきたっ……あぁんっ……」

「挿れなくてもイけるね、梓乃くん」

「あぁッ……!」


 ビックン、と俺の身体が大きく震える。その瞬間俺は「はぁんっ……!」なんて甲高い声を出して、イってしまった。智駿さんは腰を揺らすのをやめると、俺をぎゅっと後ろから抱きしめて、ぼふっとベッドに横になる。


「あぁん……」

「まだ、気持ちいいね、梓乃くん」


 イっても、俺の身体の火照りはひくことがない。チンコも勃ったまま。智駿さんは俺の乳首をきゅうっとつまみあげると、それでピクンッと反応した俺をみて、くすくすと笑った。


「なかで、イきたいんだね、梓乃くん」

「なか……いれて、欲し……、んんっ」

「指でイかせてあげる」

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