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「銀河をかける、戦うヒロイン、これが現代のお姫様」
「すごい題目だね」
「いやあ、キャッチコピーからしてどうだろうな」
「ネタがなかったんだろうな」
「部長も頭が固い」
「いや、ところがさ、この原稿すごいらしい」
「なに、頭が?」
「いや、これを読んだ部長たち、大絶賛したらしいよ」
「なんか読んだ脚本家の鈴木が涙ながらに『こんな話は、俺には手を加えられる腕がない』って降板したらしい」
「え、じゃあ原稿そのまま?」
「に限りなく近いらしい」
「なにそれ実現できるの」
「普通の小説なら尺的に無理だろうな」
「あ、でも短編は短編らしい」
「へえ、読んでみようかな」
「いや、それがさ、持ち込み原稿らしいんだよ」
「どういうこと?」
「市場流通なし」
「なにそれ、どこで手にいれたの?」
「学内の生徒が書いたとか」
「部員じゃないの?」
「いや、なんか著者が匿名希望らしい」
「なんだそりゃ」
「本当は誰か知ってるんじゃないの?」
「それがさ、持ち込んだのが、、」
「なんだよ、ためるなよ」
「あの芦屋恭子だったんだ」
「え、学校来てたの?」
「どうやら」
「退学の噂はガセだったんだな」
「誰が主演なんだろ」
「ばか、お前、芦屋恭子がヒロインもの持ち込んだとなれば」
「ああ、そうだな。かわいそうに」
「不憫な気に入られ方してるぜ、、」
「でも、なんでタイトルが『人魚姫』なんだ?」
「宇宙を海にみたてるってことだろ?」
「なるほど、なるほどって、え?」
「え?っていわれても」
「まあ、もうすぐ台本として刷り直してくれるらしいから」
「まぁ、あの鈴木が感動するくらいだから相当なんだろう」
「読んでから考えよう」
「宇宙用の大道具か、またぜろから作らないと、」
「…それは言うな」
「あと、今回部員外のキャスト使うらしい」
「え、なにそれ」
「なんか話の中でメインヒロインと対になる男主人公がいるらしいんだけど、部長曰く、部員にこれをこなせる奴がいない、って」
「また、酷いことを」
「まあ、今回は演者の部員はみんな役があるらしいよ」
「まじで、大道具の手伝い要因が…」
「そこも芦屋恭子が適役を探しだしてきたらしい」
「本当、芦屋恭子がくると、あいつが部長だよな」
「まちがいねえ」
「おれは結構好きだけどな芦屋さん」
「お、おまえ保健室いってこい」
「美人なのは認めるが性格が明らかきついだろ」
「いや、だから、わかんないかな」
「よし、保健室の空きをみてこよう」
「すごい題目だね」
「いやあ、キャッチコピーからしてどうだろうな」
「ネタがなかったんだろうな」
「部長も頭が固い」
「いや、ところがさ、この原稿すごいらしい」
「なに、頭が?」
「いや、これを読んだ部長たち、大絶賛したらしいよ」
「なんか読んだ脚本家の鈴木が涙ながらに『こんな話は、俺には手を加えられる腕がない』って降板したらしい」
「え、じゃあ原稿そのまま?」
「に限りなく近いらしい」
「なにそれ実現できるの」
「普通の小説なら尺的に無理だろうな」
「あ、でも短編は短編らしい」
「へえ、読んでみようかな」
「いや、それがさ、持ち込み原稿らしいんだよ」
「どういうこと?」
「市場流通なし」
「なにそれ、どこで手にいれたの?」
「学内の生徒が書いたとか」
「部員じゃないの?」
「いや、なんか著者が匿名希望らしい」
「なんだそりゃ」
「本当は誰か知ってるんじゃないの?」
「それがさ、持ち込んだのが、、」
「なんだよ、ためるなよ」
「あの芦屋恭子だったんだ」
「え、学校来てたの?」
「どうやら」
「退学の噂はガセだったんだな」
「誰が主演なんだろ」
「ばか、お前、芦屋恭子がヒロインもの持ち込んだとなれば」
「ああ、そうだな。かわいそうに」
「不憫な気に入られ方してるぜ、、」
「でも、なんでタイトルが『人魚姫』なんだ?」
「宇宙を海にみたてるってことだろ?」
「なるほど、なるほどって、え?」
「え?っていわれても」
「まあ、もうすぐ台本として刷り直してくれるらしいから」
「まぁ、あの鈴木が感動するくらいだから相当なんだろう」
「読んでから考えよう」
「宇宙用の大道具か、またぜろから作らないと、」
「…それは言うな」
「あと、今回部員外のキャスト使うらしい」
「え、なにそれ」
「なんか話の中でメインヒロインと対になる男主人公がいるらしいんだけど、部長曰く、部員にこれをこなせる奴がいない、って」
「また、酷いことを」
「まあ、今回は演者の部員はみんな役があるらしいよ」
「まじで、大道具の手伝い要因が…」
「そこも芦屋恭子が適役を探しだしてきたらしい」
「本当、芦屋恭子がくると、あいつが部長だよな」
「まちがいねえ」
「おれは結構好きだけどな芦屋さん」
「お、おまえ保健室いってこい」
「美人なのは認めるが性格が明らかきついだろ」
「いや、だから、わかんないかな」
「よし、保健室の空きをみてこよう」
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