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第8章 大団円はリベンジの後で
8ー13 秘密
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アディティは高校時代からの希望通り薬剤師の資格を取ったが、薬屋勤務ではなく医薬品会社の研究職となった。
社命でイギリスの大学院に留学していた時両親が訪ねて来ることになり、部屋を整理するため家具の移動に男手が必要となった。会社の同僚と、当時勤めていた国際NGOがロンドン事務所を畳むため滞在していたルチアーノに声がかかった。
男性が部屋に入るのは両親、とりわけ父親が心配するのでと作業はインドにいる家族に中継しながら行った。薬品会社の西洋人の同僚の挨拶はアディティの両親が英語を話せないためHello程度で終わったが、ルチアーノは、
「ナマスカール」
合掌し母語で短い挨拶をした。少しして休憩となりアディティが作ったサンドイッチを、
「旨い!」
とばくばく食べるシーンを見たのが発端だという。
イギリスに来てから父親は言った。
「お前、彼を婿にするのはどうか?」
「だからそういうんじゃないって言ったでしょ! たまたまロンドンにいたから手伝いをお願いしただけ」
失礼だと怒ったアディティに、
「そうじゃない。お前の結婚相手にあの青年はいいんじゃないかとお母さんと話してたんだ」
アディティは目を白黒させた。
両親の意見が強く一致した理由は一つ、
「お前の料理をあんなに美味しそうに食べる人間を初めて見た」
アディティの料理は「微妙」なのだという。婚約が決まってから色々食べさせてもらったがわからない。ルチアーノは何を食べても美味しい人間だ。
いうと施設でろくなものを食べて来なかったからと決めつけられるのが不愉快だ。修道会の孤児院の食事は悪くなく、寮の学食程度だ。
単に自分が味がわからないだけだと思っていた。
「それは違う」
指摘されたのが「料理教室」の場だ。
学生時代のこと、ルチアーノとアッバースはラクシュミを通して第三ゲームのサバイバー、スンダルを紹介された。長期休暇の時でいいので定期的に海外でアルバイトをしてほしいという。
アフリカのとある国でインド料理の屋台を出す。
その国名、少し前に日本のカマクラでmacojin元会長が暗殺されたこと、関わっているのがリアル人狼サバイバーばかりなことを思えばある程度の推測は出来る。
渡航費用を全部持ってくれ、アルバイト代もかなりのものであること以外にもルチアーノは期待を持って参加した。
「非合法なことはない」
ラクシュミは保証したし、スンダルも彼女に厳しく言われていると繰り返した。
「治安の悪い場所だから君たちに行動の自由はない。オレの言うことに従ってくれ。そうすれば安全は保証する」
実際ルチアーノがやったのは料理を仕込み、ローティーを焼きカレーをよそうことだけだ。アッバースは一つだけイレギュラーな作業を行なった。
「アブ、下の箱見て」
合図で買いに来た人間の靴にガムで包んだ発信機を付ける。
それ以外にもカレーの容器とローティーを包んだアルミホイルにも発信機が入っている。
フードとサングラスで顔を隠した男が買い物をして間もなくスンダルともうひとりは屋台を抜けしばらく戻って来なかった。何をしていたのかは知らない。スンダルがドローンをいじっていたことだけは知っている。
ルチアーノとアッバースは帰国便で携帯の電源を切る直前に合図を送るよう命じられていた。その通りにして経由地のパリで遊んで帰国する間にY・K・ミッタルとハリーの発見はニュースになった。
結局ルチアーノとアッバースのアルバイトは二回で終了した。
最初の渡航前に第三ゲームのサバイバーのひとり、アンビカの料理教室に参加した。
絨毯職人の妻である彼女は笑顔を絶やさないのはスティーブン以上、おせっかいなきらいはあるが穏やかで優しく、このような女性もリアル人狼ゲームを強制されたのかとルチアーノは改めて怒りを覚えた。
そこでスンダルが味がわからないというのが話題になった。アメリカのファーストフード店でもインドの高級レストランでも食べ物でありさえすれば美味しいそうだ。
自分も同じだと白状したルチアーノにアンビカが反論した。
「ルチアーノ君は素材の美味しさはわかるみたい。まずいトマト食べたことあるんでしょ」
「語学研修で行ったロンドンのトマト、水っぽくて味がなくて。あとピザが焦げ過ぎで噛み切れなかったのはないかなあと……」
「イギリス行ったことあるよ。皆不味いって言うけどオレには全部美味しかったけど」
対してのスンダルの主張だ。
ラクシュミの考察によれば、ルチアーノは野菜やスパイス、ルーとそれぞれの美味しさはわかるが、それらを統合した「料理」としての良し悪しの判断がついていない。結果素材さえまともなら全部「美味しく」なるのではないか。
ならばこの点では自分は幸せだと思った。
運命は残酷だが時として気まぐれを起こしてくれる。
来英したアディティの両親は先日の礼にとルチアーノをインド料理店での会食に招待した。現在の仕事、収入、付き合っている女性は本当にいないのかなど繰り返し詮索されて思わず口にした。
「まるでお見合いみたいですね」
高級レストランの個室の中で他の三人の動きが止まる。
相変わらずの失言癖かと頭を抱えた。
三十代に入っても独り者のアディティと両親の前で言っていい冗談ではなかった。特に女性にとってはセンシティブな事項だろう。
どうとりなすか頭を巡らせ始めた時、
「実は、そうなの」
隣に座っていたアディティが言い出した。
「特に決めた人がいなければうちの娘と一緒になることを考えてもらえんだろうか」
父親に頭を下げられルチアーノは言葉を失った。
孤児であることは問題ないとアディティの両親は言った。自分たちもそれほど「いい家」ではなく、修道会には世話になったのでその施設にずっといたなら「育ちがわからなく」はない。
それでも正直いえば、彼女の年齢がある程度になっていなければ自分は対象にならなかっただろうと今でも少し申し訳なく思っている。
「俺……いえ私はアディティさんには敬意を抱いてきました。高校の時から優秀で、その後も努力を重ねて今の地位を勝ち取られました。それにー」
混乱のまま率直に話し始める。
「ご両親も思い出したくはないだろう事で恐縮ですが、あのおぞましい事件の時私たちはアディティさんの機転で助けてもらいました。彼女は私たち全員の命の恩人です。それに、私たちは混乱するばかりでしたが、後から思い返せばアディティさんの発言は事態を正しく捉えていることが多かったんです。ですから賢明な女性だと尊敬しております」
彼女は小さく首を横に振る。
「私が連れて行かれそうになった時、助けてくれたのはルチアーノだったよ」
「あれ言い出したのはアッバースだし……」
互いに顔を伏せ頬を赤らめていく。
「正直に申し上げればそれ以上……女性として特別に見たことはありませんでした」
慎重に言葉を探る。父親はこちらが突然持ちかけたのだから当然だ、これから考えてくれればいいとことを預けた。
ロンドン滞在が終わる少し前にルチアーノはアディティを同じインド料理店での食事に誘った。コースが終わる頃に話し出す。
「実は、俺は全く由来がわからないみなしごじゃない」
高校生の時は本当に知らなかったが、成人時にわかっている全てを聞く権利があると前から言われていた。聞いた方が辛いかもしれないと施設長は通告したがルチアーノは知る権利を行使した。後悔はしていない。
運命は呪うことになったがこれで生き方が定まった、と思った。
「夫婦の間で隠し事をするのは良くない、と昔のアルバイト先の人から聞いた。だからこれから知っていることを全部話す。わからないところは俺も知らされていない。聞いてから、俺を伴侶にするのか判断してほしい」
声が喉でつかえ唾を飲み込む。
遠く小さく聞こえるレストラン従業員の足音。
戸惑いを隠そうとはせず、だが真剣に耳を傾けるアディティ。
ああ、いつもの彼女の落ち着きの何分の一かでも自分に。
「この話は君だけのものにしてほしい。断るとなったら、ご両親には別の理由ー俺が大きな遺伝病を持っているというあたりがいいと思うーを伝えてほしい。これが条件だ」
伏せ気味なアディティの感情の色は読めない。
「……話して、いいだろうか」
「聞かせてもらえる?」
彼女の落ち着いた瞳の色にルチアーノはすっと気持ちが静まるのを感じた。
社命でイギリスの大学院に留学していた時両親が訪ねて来ることになり、部屋を整理するため家具の移動に男手が必要となった。会社の同僚と、当時勤めていた国際NGOがロンドン事務所を畳むため滞在していたルチアーノに声がかかった。
男性が部屋に入るのは両親、とりわけ父親が心配するのでと作業はインドにいる家族に中継しながら行った。薬品会社の西洋人の同僚の挨拶はアディティの両親が英語を話せないためHello程度で終わったが、ルチアーノは、
「ナマスカール」
合掌し母語で短い挨拶をした。少しして休憩となりアディティが作ったサンドイッチを、
「旨い!」
とばくばく食べるシーンを見たのが発端だという。
イギリスに来てから父親は言った。
「お前、彼を婿にするのはどうか?」
「だからそういうんじゃないって言ったでしょ! たまたまロンドンにいたから手伝いをお願いしただけ」
失礼だと怒ったアディティに、
「そうじゃない。お前の結婚相手にあの青年はいいんじゃないかとお母さんと話してたんだ」
アディティは目を白黒させた。
両親の意見が強く一致した理由は一つ、
「お前の料理をあんなに美味しそうに食べる人間を初めて見た」
アディティの料理は「微妙」なのだという。婚約が決まってから色々食べさせてもらったがわからない。ルチアーノは何を食べても美味しい人間だ。
いうと施設でろくなものを食べて来なかったからと決めつけられるのが不愉快だ。修道会の孤児院の食事は悪くなく、寮の学食程度だ。
単に自分が味がわからないだけだと思っていた。
「それは違う」
指摘されたのが「料理教室」の場だ。
学生時代のこと、ルチアーノとアッバースはラクシュミを通して第三ゲームのサバイバー、スンダルを紹介された。長期休暇の時でいいので定期的に海外でアルバイトをしてほしいという。
アフリカのとある国でインド料理の屋台を出す。
その国名、少し前に日本のカマクラでmacojin元会長が暗殺されたこと、関わっているのがリアル人狼サバイバーばかりなことを思えばある程度の推測は出来る。
渡航費用を全部持ってくれ、アルバイト代もかなりのものであること以外にもルチアーノは期待を持って参加した。
「非合法なことはない」
ラクシュミは保証したし、スンダルも彼女に厳しく言われていると繰り返した。
「治安の悪い場所だから君たちに行動の自由はない。オレの言うことに従ってくれ。そうすれば安全は保証する」
実際ルチアーノがやったのは料理を仕込み、ローティーを焼きカレーをよそうことだけだ。アッバースは一つだけイレギュラーな作業を行なった。
「アブ、下の箱見て」
合図で買いに来た人間の靴にガムで包んだ発信機を付ける。
それ以外にもカレーの容器とローティーを包んだアルミホイルにも発信機が入っている。
フードとサングラスで顔を隠した男が買い物をして間もなくスンダルともうひとりは屋台を抜けしばらく戻って来なかった。何をしていたのかは知らない。スンダルがドローンをいじっていたことだけは知っている。
ルチアーノとアッバースは帰国便で携帯の電源を切る直前に合図を送るよう命じられていた。その通りにして経由地のパリで遊んで帰国する間にY・K・ミッタルとハリーの発見はニュースになった。
結局ルチアーノとアッバースのアルバイトは二回で終了した。
最初の渡航前に第三ゲームのサバイバーのひとり、アンビカの料理教室に参加した。
絨毯職人の妻である彼女は笑顔を絶やさないのはスティーブン以上、おせっかいなきらいはあるが穏やかで優しく、このような女性もリアル人狼ゲームを強制されたのかとルチアーノは改めて怒りを覚えた。
そこでスンダルが味がわからないというのが話題になった。アメリカのファーストフード店でもインドの高級レストランでも食べ物でありさえすれば美味しいそうだ。
自分も同じだと白状したルチアーノにアンビカが反論した。
「ルチアーノ君は素材の美味しさはわかるみたい。まずいトマト食べたことあるんでしょ」
「語学研修で行ったロンドンのトマト、水っぽくて味がなくて。あとピザが焦げ過ぎで噛み切れなかったのはないかなあと……」
「イギリス行ったことあるよ。皆不味いって言うけどオレには全部美味しかったけど」
対してのスンダルの主張だ。
ラクシュミの考察によれば、ルチアーノは野菜やスパイス、ルーとそれぞれの美味しさはわかるが、それらを統合した「料理」としての良し悪しの判断がついていない。結果素材さえまともなら全部「美味しく」なるのではないか。
ならばこの点では自分は幸せだと思った。
運命は残酷だが時として気まぐれを起こしてくれる。
来英したアディティの両親は先日の礼にとルチアーノをインド料理店での会食に招待した。現在の仕事、収入、付き合っている女性は本当にいないのかなど繰り返し詮索されて思わず口にした。
「まるでお見合いみたいですね」
高級レストランの個室の中で他の三人の動きが止まる。
相変わらずの失言癖かと頭を抱えた。
三十代に入っても独り者のアディティと両親の前で言っていい冗談ではなかった。特に女性にとってはセンシティブな事項だろう。
どうとりなすか頭を巡らせ始めた時、
「実は、そうなの」
隣に座っていたアディティが言い出した。
「特に決めた人がいなければうちの娘と一緒になることを考えてもらえんだろうか」
父親に頭を下げられルチアーノは言葉を失った。
孤児であることは問題ないとアディティの両親は言った。自分たちもそれほど「いい家」ではなく、修道会には世話になったのでその施設にずっといたなら「育ちがわからなく」はない。
それでも正直いえば、彼女の年齢がある程度になっていなければ自分は対象にならなかっただろうと今でも少し申し訳なく思っている。
「俺……いえ私はアディティさんには敬意を抱いてきました。高校の時から優秀で、その後も努力を重ねて今の地位を勝ち取られました。それにー」
混乱のまま率直に話し始める。
「ご両親も思い出したくはないだろう事で恐縮ですが、あのおぞましい事件の時私たちはアディティさんの機転で助けてもらいました。彼女は私たち全員の命の恩人です。それに、私たちは混乱するばかりでしたが、後から思い返せばアディティさんの発言は事態を正しく捉えていることが多かったんです。ですから賢明な女性だと尊敬しております」
彼女は小さく首を横に振る。
「私が連れて行かれそうになった時、助けてくれたのはルチアーノだったよ」
「あれ言い出したのはアッバースだし……」
互いに顔を伏せ頬を赤らめていく。
「正直に申し上げればそれ以上……女性として特別に見たことはありませんでした」
慎重に言葉を探る。父親はこちらが突然持ちかけたのだから当然だ、これから考えてくれればいいとことを預けた。
ロンドン滞在が終わる少し前にルチアーノはアディティを同じインド料理店での食事に誘った。コースが終わる頃に話し出す。
「実は、俺は全く由来がわからないみなしごじゃない」
高校生の時は本当に知らなかったが、成人時にわかっている全てを聞く権利があると前から言われていた。聞いた方が辛いかもしれないと施設長は通告したがルチアーノは知る権利を行使した。後悔はしていない。
運命は呪うことになったがこれで生き方が定まった、と思った。
「夫婦の間で隠し事をするのは良くない、と昔のアルバイト先の人から聞いた。だからこれから知っていることを全部話す。わからないところは俺も知らされていない。聞いてから、俺を伴侶にするのか判断してほしい」
声が喉でつかえ唾を飲み込む。
遠く小さく聞こえるレストラン従業員の足音。
戸惑いを隠そうとはせず、だが真剣に耳を傾けるアディティ。
ああ、いつもの彼女の落ち着きの何分の一かでも自分に。
「この話は君だけのものにしてほしい。断るとなったら、ご両親には別の理由ー俺が大きな遺伝病を持っているというあたりがいいと思うーを伝えてほしい。これが条件だ」
伏せ気味なアディティの感情の色は読めない。
「……話して、いいだろうか」
「聞かせてもらえる?」
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