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神サマとやら(疑)
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「ーーえ?」
いつも道理の1日のはずだった。
家の中でで突然何かにぶつからなければ。
「やあ、皇 詩織さん」
「ッだ、誰?って言うかどこここ!?」
「ボクは君たち人間で言うところの神というやつさ」
「·······神??」
私は何言ってんだコイツは?という眼差しをソイツに向けた。
「ちょっと、まったく信じてないでしょ!」
「それは、まあ····」
いきなりどことも知れぬ森の中に来ていて、現れたのが神を名乗る怪しい少年とか、ねぇ?
「まぁいいけど····それで神サマ?なんで私はこんなところにいるのかな?さっきまで町中にいたと思うんだけど?」
「実はねーーーー」
要約すると彼(?)は地球を含めたいくつかの世界の管理を行っている神で、地球に観光に来ていた。
その時うっかり神体のまま降臨してしまい、近くにいた私をぶっ飛ばし、次元の壁を貫いて異世界までやって来てしまったらしい。
「いや、私何も過失無いよね!?」
「いやぁ、あははは····」
「笑ってる場合じゃないでしょう!?」
ガクガクと彼の肩を掴んでおもいっきり揺さぶる。
「何とかして向こうに帰れないの?というかあなたならなんとかできるでしょう!?神なんだから!!」
「ボクは神だから直接人間をどうこうはできないんだ。と言っても一月ぐらいしたら自力で帰れると思うよ?」
「····え?」
「今君の身体には生身でそれも非常識な方法で世界を渡ったことでとんでもない魔力量を持っている。ボクの神性の一部もね」
彼はニヤリと笑いながら「だから」と続ける。
「それを完全にものにすれば君は自由に世界を行き来することすらできるようになるというわけさ!」
「········なる、ほど?」
「それでこれはボクからの餞別だ」
「ーーーーッ!?」
額に指を触れると頭が割れるような痛みと共に知らない『知識』が脳内に流れ込んできた。
「ク、ぅ····ああッ····!!?」
「ん、適正は無と風と地それとーーーへぇ、雷、ねぇ」
実際の時間は数秒だったはずたったけど体感的には数分に感じた。
スッ、と指が放される。
「ハッ、ハーハー、ッフゥー」
「君の適正魔法はすべてインストールしておいた。是非とも有効的に使ってほしい。あっちーー北に住居とゴーレムをおいておいた。パスは繋がっているから君の思うままに使うといい」
「クッ、何を勝手に話をすすめーーー」
「おまけに言語理解能力もあげよう。言葉が分からないと困るだろうしね。じゃあ、頑張ってね」
「ちょ、まーーーーー」
慌てて手を伸ばした私を放って神を名乗る彼は消え去った。
······え?マジで?放置ってマジ!?
「う、嘘でしょ····」
まさかの置き去り!?
「····ぐずぐずしてても仕方ない、かなぁ。とりあえず北、だったよね」
不足の事態というのもあって無手というのはやっぱり心もとない。皇流の免許皆伝を持っているのもあるけどやっぱり刀がほしい。刀があるだけでかなり違う。
「野生動物相手でもやられない?これ?」
神サマが指し示した方へ警戒しながら進むこと10分程。
「······」
私は目の前にあるものを見て硬直していた。
確かに神サマの言っていたものはあった。
巨大な住居····城が。ゴーレム····の軍団が。
「いや、スケール桁違いすぎでしょ!!」
ゴーレムは確かに数は言ってなかったけど多すぎる。明らかに万はいるよね、これ。
住居に至ってはどう過小評価しようが城にしか見えない。まかり間違っても人一人が住む規模ではないでしょ!!
「なるほど、確かに神ね····。ここまでブッ飛んでいるのは人にはいないだろうしね」
今なら一種の悟りを開けそうだ····。
一人が住むために城を用意する時点でおかしいし、あのわずかな時間で城を作る時点で人ではないしね。
「とりあえず1ヶ月。······どうしよう」
これから先のことに大いに頭を悩ませながらゴーレムたちの待つ城へと向かったのだった。
いつも道理の1日のはずだった。
家の中でで突然何かにぶつからなければ。
「やあ、皇 詩織さん」
「ッだ、誰?って言うかどこここ!?」
「ボクは君たち人間で言うところの神というやつさ」
「·······神??」
私は何言ってんだコイツは?という眼差しをソイツに向けた。
「ちょっと、まったく信じてないでしょ!」
「それは、まあ····」
いきなりどことも知れぬ森の中に来ていて、現れたのが神を名乗る怪しい少年とか、ねぇ?
「まぁいいけど····それで神サマ?なんで私はこんなところにいるのかな?さっきまで町中にいたと思うんだけど?」
「実はねーーーー」
要約すると彼(?)は地球を含めたいくつかの世界の管理を行っている神で、地球に観光に来ていた。
その時うっかり神体のまま降臨してしまい、近くにいた私をぶっ飛ばし、次元の壁を貫いて異世界までやって来てしまったらしい。
「いや、私何も過失無いよね!?」
「いやぁ、あははは····」
「笑ってる場合じゃないでしょう!?」
ガクガクと彼の肩を掴んでおもいっきり揺さぶる。
「何とかして向こうに帰れないの?というかあなたならなんとかできるでしょう!?神なんだから!!」
「ボクは神だから直接人間をどうこうはできないんだ。と言っても一月ぐらいしたら自力で帰れると思うよ?」
「····え?」
「今君の身体には生身でそれも非常識な方法で世界を渡ったことでとんでもない魔力量を持っている。ボクの神性の一部もね」
彼はニヤリと笑いながら「だから」と続ける。
「それを完全にものにすれば君は自由に世界を行き来することすらできるようになるというわけさ!」
「········なる、ほど?」
「それでこれはボクからの餞別だ」
「ーーーーッ!?」
額に指を触れると頭が割れるような痛みと共に知らない『知識』が脳内に流れ込んできた。
「ク、ぅ····ああッ····!!?」
「ん、適正は無と風と地それとーーーへぇ、雷、ねぇ」
実際の時間は数秒だったはずたったけど体感的には数分に感じた。
スッ、と指が放される。
「ハッ、ハーハー、ッフゥー」
「君の適正魔法はすべてインストールしておいた。是非とも有効的に使ってほしい。あっちーー北に住居とゴーレムをおいておいた。パスは繋がっているから君の思うままに使うといい」
「クッ、何を勝手に話をすすめーーー」
「おまけに言語理解能力もあげよう。言葉が分からないと困るだろうしね。じゃあ、頑張ってね」
「ちょ、まーーーーー」
慌てて手を伸ばした私を放って神を名乗る彼は消え去った。
······え?マジで?放置ってマジ!?
「う、嘘でしょ····」
まさかの置き去り!?
「····ぐずぐずしてても仕方ない、かなぁ。とりあえず北、だったよね」
不足の事態というのもあって無手というのはやっぱり心もとない。皇流の免許皆伝を持っているのもあるけどやっぱり刀がほしい。刀があるだけでかなり違う。
「野生動物相手でもやられない?これ?」
神サマが指し示した方へ警戒しながら進むこと10分程。
「······」
私は目の前にあるものを見て硬直していた。
確かに神サマの言っていたものはあった。
巨大な住居····城が。ゴーレム····の軍団が。
「いや、スケール桁違いすぎでしょ!!」
ゴーレムは確かに数は言ってなかったけど多すぎる。明らかに万はいるよね、これ。
住居に至ってはどう過小評価しようが城にしか見えない。まかり間違っても人一人が住む規模ではないでしょ!!
「なるほど、確かに神ね····。ここまでブッ飛んでいるのは人にはいないだろうしね」
今なら一種の悟りを開けそうだ····。
一人が住むために城を用意する時点でおかしいし、あのわずかな時間で城を作る時点で人ではないしね。
「とりあえず1ヶ月。······どうしよう」
これから先のことに大いに頭を悩ませながらゴーレムたちの待つ城へと向かったのだった。
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