死の選び方

NISHINO TAKUMI

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死の選び方

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使命を果たした人間は勝手に死んでいく。
それが最終的な人間の使命となる。
ただし…人間の8.9割の人間は、あることをして
使命を果たさなくても死ぬことができる。
楽になることができる。
それは…【子孫を残す】ということだ。

全員に訪れる死。
自由を失う使命。

これだけが使命とは言わない。

もちろん、芸人やアスリートの言うような使命も
一部の人が、自由を失ってまで、人を笑顔にしよう…そう思っているなら、それはその人だけの使命となる。
その使命は…時に人に希望を与えてくれるだろう。
その使命は…時に人に絶望を与えてしまうだろう。

笑顔にすることで、笑ってくれた人が果たすべき使命を果たすために今日も頑張ろう…そう思うことができる希望。

笑いをとろうとふざけてることで
人が頑張ってるのに『なんなんだよ!』とイラつかせる絶望。

その人だけの『特別な使命』には、このような落とし穴があるため、私は…『特別な使命』を使命とは言い切りたくないのだ。

では、全員に訪れる死についてはなそう。

私は、使命を果たそうとせず
神様に見放されてしまうことで病気になったり殺されてしまうといことを私は前文で告げていたと思う。

神様の素晴らしいところは…
『真面目にしていれば、死に方は選ばせてくれるのだ』

人生で一度もサボらず…ただただ使命を全うすることだけに真剣に
生きてきた70歳のご老人がいたとしよう。

もう年齢的にも体は、いつ病気になってもおかしくない。

しかし、長生きをする人が5割近くいるだろう。

なぜだろうか?

テレビやニュースでは、運動第一とかお茶を飲んでるから等という
理由をよく告げているのを見たことがあるだろう。

しかし…それはあくまで人間の使命を全うしたからこそ
その運動やお茶を飲むということが、死に方選択に繋がっているのだ。

例えばだ。孫のために、せめてあと5年は生きたいと思ったとき…
悪いことは悪い、良いことは褒める、理不尽をなくす
この3つをプラスして、行っていれば病気になることはない…
私はそう信じている。

今の日本は、少子高齢化社会になっている。
そのため【子どもを大切にするご老人】が増えてるのだ。
増えているからこそ、長生きする人が増えている。

憎まれる人ほど長生きをする。
ただし、正しい方法で憎まれている場合のみだ。

ただただ、反感を買って憎まれてるだけなら
暗殺されて終わりだ。

教師の中でも2~3割しかいないのではないだろうか。
寄り添って、真剣に一緒に悩んでくれる教師。
真剣に一緒に悩んでくれて、ダメなときは本気で怒ってくれる。
ストレス発散にひたすら怒るのではなく、
早死にさせないために、怒ってくれる教師。

そのような教師は、大体…思春期の学生には憎まれるだろう。

ただ、その人が社会に出たときに感謝をされるものだ。

【憎しみが感謝に変わる憎まれ方】をした場合は
恐らく長生きをするのだろう。

この世界は残酷だ。

1度でも、間違いを起こしたら…早死が確定する。

浮気、不倫、虐待、いじめ…これらの問題が間違いとは言わない。
それは、勝手に人間の決めた

『法律という名の束縛』にすぎないのだから。

結局、偉いのは…すべてを決めるのは神様ということになる。
…神様などいない。
その人、その人の運命が神様と言えるだろう。

運命として決められていたこと以外を下手にしたとき
運命が変わり、早死をしてしまうだろう。


もし、長生きをしたいなら…

自分が決められている運命を信じて、

自由を失う使命を全うしてみてはどうだろうか。

さすれば…全員に訪れる死をコントロールすることが
できるようになるだろう。

自分の子孫が大人になるまで…と願うなら
その特別な使命を果たすだけの努力を証明すればいい。

『死の選び方』…全員が全員、選べるとは言わない。
しかし、努力して使命を全うした者は

死をコントロールできる

そう思ってみたら……少しは、今日を頑張ろう。
そう思えないだろうか?
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