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「ウイル……入れるぞ」

 耳元で囁くと、アレクが俺の後ろの孔に熱を押しいれてきた。小さい口がぐっと大きく開いていくのがわかる。

「んぅ……あっ、入んない、よ」
 大きすぎる!

 優しく解された孔は、ゆっくりとだが徐々に、アレクを飲み込んでいく。

「ウイル、わかる? 繋がったの?」
「わか、る……ん、んぅ……ねえ、どうしよう……またっ」

 イッちゃいそう。
 立て続けに何回も……はキツい。けど、快感には抗えない。

 アレクのが全て入りきる前に、また俺だけ一人で射精してしまった。

「可愛いよ、ウイル。何回でもイッて」
「もう……無理ぃ。何回もイケない……疲れちゃう」
 くくくっとアレクが俺の上で嬉しそうに笑いだす。

「疲れていいよ。明日、動けなくなってもいいから。思う存分、俺の下で乱れてよ」

 アレクがゆっくりと動き出す。中が擦れるたびに、俺は声があがってしまう。今までに感じたことない快感が、身体を支配する。

 何回もイケないって思っているのに、自分の予想を反して、身体は正直に反応し、そして世界を白くした。


     ◇◇◇


「……ウイル?」
 ぐったりとベッドに腕を落としたウイルを見て、俺は声をかける。どうやら気絶してしまったようだ。

 可愛いすぎる。

 俺の腕の中で、恥ずかしそうに乱れるウイルがたまらなく愛おしい。ぎゅうっと寝息をたてているウイルを抱きしめると、俺は中から撤退した。

 ずっと抱くのを我慢していた。言葉が通じるようになったら、すぐ抱くつもりでいたのに。

 言葉が通じるようになっても、抱けなかった。ウイルの気持ちを無視して抱くのが怖かったから。

 俺ばかりが好きで、ウイルがそれに付き合っているだけだとしたら……そう思うと、感情のままに手を出せなかった。

 言葉も心も通じ合った。
 お互いに好きなんだと思ったら、ウイルの限界も無視して抱き潰してた。

「ウイルが起きて、またシタいって言ったら、怒るかな?」
 俺は細い身体を抱きしめた。

 好きすぎて、心がどうにかなってしまいそうだ。こんな感情は初めてで、どうしたらいいかわからない。

 議会なんてどうでもいい。なぜ議員たちと、夕食を一緒にしなくてはいけないのかとイライラした。ウイルを部屋に閉じ込めて、どうでもいい爺どもの接待など……。

 明日からは夕食をさっさと終わらせて、今夜みたいに戻ってこよう。ウイルとの時間を、もっと大切にしたい。
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