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家に帰ったらなぜか直ぐにランさんとルカロトさんと私とダンさんとワンチャンで話し合いが行われた。なぜだかは分からない。。

「·····みたいな感じなんだ。どう思う?」

「あぁ。こりゃあ随分と大変なことになりそうだね。こんなことがバレたら戦争でもなんでも起きるだろう。世界的に大変だ。」

「ハルちゃん。あなたはね全妖精に愛される存在なのよ。それがどうゆうことかわかる?」

と優しくランさんが聞いてきてくれる。

「いえ·····正直全く分からないんですが。。」

「そうよね。分からなくてもしょうがないわ。愛される。っていうことは、妖精が簡単に言うとあなたの言う通りに動いてくれるのよ。

妖精、精霊は魔法の動力源。あの人たちに手を貸してもらって初めて魔法は使える。

ということはあなたは魔法に関しては世界を動かす力があるのよ。妖精に『国を潰して』とお願いしたら簡単に潰れちゃうほどの威力なのよ。」

それは確かに大変だ。としか言い様がないよね。私にはよく分からないしでも実際政府的な場所にバレたら直接的に言ってはくれてないけど奴隷のようにされるんだろう。

だけど私はそんなのになろうともしてないし隠そうともしない。ただ。みんなの幸せのためだけに使うのだ。

「なるほど。少しだけ分かりました。ありがとうございます。ですが私は戦争に使われる気も、全部隠していく気もありません。

どうせ隠したところで限界はあるでしょう。風の精霊は噂好きと聞きますし。私はたとえ戦うことに使うことがあってもそれは皆さんを松の江旅館を守るためです。安心してください」

というとなんだかランさんとルカロトさん。涙ぐんでる気がする。気の所為にしておこう。

「ところでこの犬はなんなんだダン。」

とルカロトさんが話を切り出す。そうだ。大事なのはそこである。

「そうなんです!この子·····水路で弱り果てていて懐かれましたし。。可愛いんです!お願いです!一生懸命働かせてもらいますしこの子のことで迷惑は掛けませんので飼わせてください!」

これでダメて言われたら·····

「あら!可愛いじゃない!いいわよね?ルカロト?」

「あぁ。これは看板犬になる。かわいいな。名前は何にするんだ?」

「少し待ってくれ、もちろん飼うのには何も言わないがこいつただの犬じゃないぞ。魔犬だ。魔力を補うことで魔法も使える犬だ。しかも主と認めたものは命に変えても守るっていうとっておきの。もう主も決めてるみたいだがな」

とダンさんが目を向ける先には私の横で綺麗に座って私のことを見ている犬がいた。

「あら。それならもっと安心ね」

「ああ。べつに変わらんだろう。妖精に愛されて魔力が多いハルには魔力を一定量吸われてちょうどいいだろうしな。」

「はい!この子の名前はコムギにしました。水と太陽と一緒に上を向いて育つ、風にも負けない強い小麦のような犬という意味です!」

「おお。いい名前を貰ったねコムギ」

と話をしていくとコムギの灰色の耳の先っぽが少しだけ小麦色になりました。そしてすごく顔をスリスリしてきます。名前を気に入ってくれたなら嬉しいんだけどね

「良かったねコムギ!」
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