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9 休日、占いやラッキーアイテムよりもパワフルなのはカツ?
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結局私の部屋で荷物を取って、またすぐに茅野の最寄り駅まで戻った。
近いからいいけど住んでるところが遠かったらどうするつもりだったのよ。一人でも帰れたのに。
荷物は化粧品と服と下着。タオルもパジャマも借りることにした。
コンビニで合流。
茅野が買った荷物をバッグに入れてあげるとそのまま持たれた。
夕食に行った場所は茅野が時々寄るという定食屋さん。
とても、なんというか家族的に庶民的。
引っ越して1年ですっかり馴染んでいる茅野に連れられた私。
「あれ、茅野君、もしかして例の彼女?」
「こんばんは~、そうですよ。やっと連れて来れました。」
茅野の背後から挨拶する。例の彼女?・・・例??
あっさりと認めた茅野。なんて素直に答えるんだ。
昨日成り立ての彼女ですが、例の??
「こんばんは。」横で私も挨拶する。
適当に空いてる席に座る。メニューを見ながらおばちゃんに頼む。
ものすっごく観察されてる気がする。
茅野は何も言わないし。
「ねえ、よく来るの?」
「まあな。」
「なんか変なこと言ってないでしょうね?例の彼女って何?」
「一人で寂しそうに飯を食うイケメンがいる。いろいろと話しかけてくれる奥さんに俺は会社にいるとぼけた同僚の女の話をしてあげて楽しんでもらった、ってだけだ。いつか連れてくるって言ってたんだよ。」
「ふ~ん、例の彼女は同僚の一人ってことね。」
なんて言ってたら大きなお盆が運ばれてきた。
『THEおふくろ定食。』みたいなボリュームのある食事。結構野菜も入ってる。
「美味しそう!」
「そうだろう?美味しいぞ、実際。」
「茅野君、今日はまあ一段といい男じゃない?」
「そうですか?いつもですよ。」軽口の茅野。
「最近食べ続けたカツ定食がお役に立てて何よりよ。」
茅野の箸が止まった。
「願掛けって聞いてたけど。きっと昇進試験的なものなのかと思ってたのにまさかねえ~。すぐにお礼参りするところが可愛いわよね。」
止まったままの茅野を見る。
滅多にないほど赤くなってる?
そんな・・・・まさかと思うけど・・・・カツに恋愛祈願してたの?
おばさんを見ると「じゃあごゆっくりね。」と去っていった。
「茅野・・・・息できてる?そんなにカツ食べてたの?」
小声で聞いてみた。
「うるさい!」
こんな小声がうるさいはずはないでしょう。
「カツって何でもご利益あるのかなあ?ダイエット祈願とかはどう思う?ねえ、茅野。」
にんまりと笑ってみる。
唇をつままれないように距離を取りながら食事を続ける。
面白い。
一人余裕こいて悔しかったけど、どんだ白鳥のバタ足。
くくって思わず笑いが出た。
覚えてろよ、唯・・・・なんとなく呪詛のようなつぶやきが聞こえた気がするけど、もちろん、忘れません!
美味しくいただいてすっかりご機嫌な私。
「また来てね、今度はゆっくり話しましょうね。」なんて言われて。
「はい。また来ます。」なんて調子よく答えて。
二人で部屋に戻る、と思いきやもう一軒ちょっとだけお酒を飲もうと言われて。
また、さっきとはガラッと雰囲気が変わって、小さなバーに。
若いバーテンダーさんがお酒を作ってくれる。
スーツを見慣れるとたまに見る黒服にドキドキするんだよなあ。
スタイルよくないと着こなせないよなあ。
少し腕まくりして、細めの腕でシェイカーを振られて作られるお酒。
お酒ができるまでついついバーテンダーさんを見ていてしまった。
お酒のメニューの後にフードメニューがあった。
見るだけ、見るだけ、食べたいけどお腹いっぱいの今日は見るだけ。
品数は少ないけど食事のようなメニューには心惹かれるものがある。
「う~ん。」
頼まないけど欲張ってなんとなく悩んでしまう。おいしそう。
「唯。食事前にスナック菓子も食べたよな?」
忘れてた。そうだった。
「どうりでご飯だけでお腹いっぱいだなあって思ってた、そうか。」
「お前本当にダイエットする気ないだろう?」
「ありますよ、ガンガン。ただ時々忘れるだけ。で、次回はこれとこれを食べたい。」
「はいはい。」
メニューを指さして教えたのに視線も落とさずに閉じられてバーテンダーさんに返された。
冷たい奴。
隣で外国のビールを飲む茅野。もう残り少し。
「唯、早く飲まないと置いてくぞ。」
「え~、なんでそんなに急ぐの?ゆっくり飲ませてよ。」
茅野の目、ギロッっと音がするような目、又怖い目をする。
仕方ないのでお酒に集中。
「美味しい。さっぱりとした甘さ。」
「気に入っていただけましたか?」
「はい、おいしいです。」
隣を見るとすっかり飲み干してる茅野。
「もう一杯行く?」
「いや、もういい。」
珍しい。一杯だけなんて。
私がグラスを置くと待ってたかのように立ち上がり会計をする。
何?急に急いで。見たいテレビがあるの思い出したの?
「ごちそうさまでした。」
バーテンダーさんにお礼をする。
「次は是非お腹を空かせてどうぞ。」
「はい。是非。」
にこやかな笑顔に送られて店を出る。
手をつながれて引っ張られるように歩く。
「茅野、何?急いでる?」
「急いでる。」
仕方がないテレビでも何でも付き合ってやるか。
部屋に戻り荷物を置かれた。
なんだかやっとたどり着いた感じ。
「唯、バーテンダーは好みのタイプだったか?」
ソファの隣に座り肘をついて聞いてくる。
「は?何、いきなり。」
「随分見てたよな、じろじろと。」
「うっ、嘘。」
恥ずかしい。本人も気がついてた?
やばいくらいに腕とか腰とか見てましたが。
顔はうすらぼんやり。優しそうな声だった気がするけど。
「制服がかっこいいなあって思って見てただけで、顔は・・・あんまり見てないし。」
「隣に出来立ての恋人がいるのになあ、ひどい奴だよ。」
「だから睨んだの?怖い目で。」
「当たり前だろ。お前は本当に無自覚な奴だなあ。」
「ごめん。だって珍しいから、ほとんど行かないし、あんなシャカシャカしてもらうところ。」
ジッと見られる。
頬に手を当てられてつい目を閉じた。
足の間にすっぽりと抱きかかえられるように包まれてキスをされる。
苦いビールの味がする。
「シャワー先に行く?」
明日の予定がまだ・・決まってない・・。
言いたいけど体中触られる手を放してほしくない。
首に縋りついてキスを深くする。
腰に当てられた手を自分から胸に誘う。
あ、やっぱりシャワー浴びたいし、歯も磨こう。
「先に行く、シャワー。」
「ん?唯、お前本当にえぐい事するよなぁ。はぁ~。」
ため息までつかれた。
バスタオルを借りて先にバスルームへ。
着替えも着ないでバスタオルで出てくる。
茅野がシャワーを浴びる間にドライヤーを使う。
腰にバスタオルを巻いた茅野が出てきて一緒に寝室へ向かう。
さっきの続きを。二人で絡み合いながらバスタオルが外れるとお互い何も着ていなかった。
最初にゆっくり慣らされていてもいざというときにはまだ痛みがある。
それがなくなるくらいに快感に溺れるころにはもう明日の予定の事なんて少しも頭になかった。
何度も何度も高みに上げられてはあと一歩で引かれ最後は懇願するように最後までのぼらせてもらった。
目を開けた時に相変わらず薄い肉の胸が見えた。
そっと頬を寄せて鼓動を聞く。
目を閉じてうっとりとしながら微睡む幸せな瞬間。
気がついたら回された手がぷにぷにと柔らかい肉をつまんで遊んでるような・・・・
上を見るとばっちり起きてる顔が見えた。
「何つまんでるの?」
「肉。」
「それは分かってる。何か言いたいことが?」
「どうしよう、カツを食べてダイエット成功の願掛けしても減りそうにない。カツはとりあえずやめた方がよくないか?」
何だと~、今この幸せな瞬間に言うことじゃない。
現実に戻るじゃないか!
「茅野・・・・嫌な奴。」
「お返し。」
「せっかくいい気分で余韻に浸ってたのに。もう、台無し。」
「・・・いいよ、またいい気分に戻る?」
また甘い声を出して腰を押し付けてきた。
「もういい、無理、疲れてる、眠い。」
そんな小さな抵抗では引き下がらない茅野。
そしてすぐに諦めて・・・・積極的に応える自分。
明日の予定は結局当日になって考えた。
占いを見ることすら忘れてた。二日続けてなんて。・・・・・あ、でも休日だった。
近いからいいけど住んでるところが遠かったらどうするつもりだったのよ。一人でも帰れたのに。
荷物は化粧品と服と下着。タオルもパジャマも借りることにした。
コンビニで合流。
茅野が買った荷物をバッグに入れてあげるとそのまま持たれた。
夕食に行った場所は茅野が時々寄るという定食屋さん。
とても、なんというか家族的に庶民的。
引っ越して1年ですっかり馴染んでいる茅野に連れられた私。
「あれ、茅野君、もしかして例の彼女?」
「こんばんは~、そうですよ。やっと連れて来れました。」
茅野の背後から挨拶する。例の彼女?・・・例??
あっさりと認めた茅野。なんて素直に答えるんだ。
昨日成り立ての彼女ですが、例の??
「こんばんは。」横で私も挨拶する。
適当に空いてる席に座る。メニューを見ながらおばちゃんに頼む。
ものすっごく観察されてる気がする。
茅野は何も言わないし。
「ねえ、よく来るの?」
「まあな。」
「なんか変なこと言ってないでしょうね?例の彼女って何?」
「一人で寂しそうに飯を食うイケメンがいる。いろいろと話しかけてくれる奥さんに俺は会社にいるとぼけた同僚の女の話をしてあげて楽しんでもらった、ってだけだ。いつか連れてくるって言ってたんだよ。」
「ふ~ん、例の彼女は同僚の一人ってことね。」
なんて言ってたら大きなお盆が運ばれてきた。
『THEおふくろ定食。』みたいなボリュームのある食事。結構野菜も入ってる。
「美味しそう!」
「そうだろう?美味しいぞ、実際。」
「茅野君、今日はまあ一段といい男じゃない?」
「そうですか?いつもですよ。」軽口の茅野。
「最近食べ続けたカツ定食がお役に立てて何よりよ。」
茅野の箸が止まった。
「願掛けって聞いてたけど。きっと昇進試験的なものなのかと思ってたのにまさかねえ~。すぐにお礼参りするところが可愛いわよね。」
止まったままの茅野を見る。
滅多にないほど赤くなってる?
そんな・・・・まさかと思うけど・・・・カツに恋愛祈願してたの?
おばさんを見ると「じゃあごゆっくりね。」と去っていった。
「茅野・・・・息できてる?そんなにカツ食べてたの?」
小声で聞いてみた。
「うるさい!」
こんな小声がうるさいはずはないでしょう。
「カツって何でもご利益あるのかなあ?ダイエット祈願とかはどう思う?ねえ、茅野。」
にんまりと笑ってみる。
唇をつままれないように距離を取りながら食事を続ける。
面白い。
一人余裕こいて悔しかったけど、どんだ白鳥のバタ足。
くくって思わず笑いが出た。
覚えてろよ、唯・・・・なんとなく呪詛のようなつぶやきが聞こえた気がするけど、もちろん、忘れません!
美味しくいただいてすっかりご機嫌な私。
「また来てね、今度はゆっくり話しましょうね。」なんて言われて。
「はい。また来ます。」なんて調子よく答えて。
二人で部屋に戻る、と思いきやもう一軒ちょっとだけお酒を飲もうと言われて。
また、さっきとはガラッと雰囲気が変わって、小さなバーに。
若いバーテンダーさんがお酒を作ってくれる。
スーツを見慣れるとたまに見る黒服にドキドキするんだよなあ。
スタイルよくないと着こなせないよなあ。
少し腕まくりして、細めの腕でシェイカーを振られて作られるお酒。
お酒ができるまでついついバーテンダーさんを見ていてしまった。
お酒のメニューの後にフードメニューがあった。
見るだけ、見るだけ、食べたいけどお腹いっぱいの今日は見るだけ。
品数は少ないけど食事のようなメニューには心惹かれるものがある。
「う~ん。」
頼まないけど欲張ってなんとなく悩んでしまう。おいしそう。
「唯。食事前にスナック菓子も食べたよな?」
忘れてた。そうだった。
「どうりでご飯だけでお腹いっぱいだなあって思ってた、そうか。」
「お前本当にダイエットする気ないだろう?」
「ありますよ、ガンガン。ただ時々忘れるだけ。で、次回はこれとこれを食べたい。」
「はいはい。」
メニューを指さして教えたのに視線も落とさずに閉じられてバーテンダーさんに返された。
冷たい奴。
隣で外国のビールを飲む茅野。もう残り少し。
「唯、早く飲まないと置いてくぞ。」
「え~、なんでそんなに急ぐの?ゆっくり飲ませてよ。」
茅野の目、ギロッっと音がするような目、又怖い目をする。
仕方ないのでお酒に集中。
「美味しい。さっぱりとした甘さ。」
「気に入っていただけましたか?」
「はい、おいしいです。」
隣を見るとすっかり飲み干してる茅野。
「もう一杯行く?」
「いや、もういい。」
珍しい。一杯だけなんて。
私がグラスを置くと待ってたかのように立ち上がり会計をする。
何?急に急いで。見たいテレビがあるの思い出したの?
「ごちそうさまでした。」
バーテンダーさんにお礼をする。
「次は是非お腹を空かせてどうぞ。」
「はい。是非。」
にこやかな笑顔に送られて店を出る。
手をつながれて引っ張られるように歩く。
「茅野、何?急いでる?」
「急いでる。」
仕方がないテレビでも何でも付き合ってやるか。
部屋に戻り荷物を置かれた。
なんだかやっとたどり着いた感じ。
「唯、バーテンダーは好みのタイプだったか?」
ソファの隣に座り肘をついて聞いてくる。
「は?何、いきなり。」
「随分見てたよな、じろじろと。」
「うっ、嘘。」
恥ずかしい。本人も気がついてた?
やばいくらいに腕とか腰とか見てましたが。
顔はうすらぼんやり。優しそうな声だった気がするけど。
「制服がかっこいいなあって思って見てただけで、顔は・・・あんまり見てないし。」
「隣に出来立ての恋人がいるのになあ、ひどい奴だよ。」
「だから睨んだの?怖い目で。」
「当たり前だろ。お前は本当に無自覚な奴だなあ。」
「ごめん。だって珍しいから、ほとんど行かないし、あんなシャカシャカしてもらうところ。」
ジッと見られる。
頬に手を当てられてつい目を閉じた。
足の間にすっぽりと抱きかかえられるように包まれてキスをされる。
苦いビールの味がする。
「シャワー先に行く?」
明日の予定がまだ・・決まってない・・。
言いたいけど体中触られる手を放してほしくない。
首に縋りついてキスを深くする。
腰に当てられた手を自分から胸に誘う。
あ、やっぱりシャワー浴びたいし、歯も磨こう。
「先に行く、シャワー。」
「ん?唯、お前本当にえぐい事するよなぁ。はぁ~。」
ため息までつかれた。
バスタオルを借りて先にバスルームへ。
着替えも着ないでバスタオルで出てくる。
茅野がシャワーを浴びる間にドライヤーを使う。
腰にバスタオルを巻いた茅野が出てきて一緒に寝室へ向かう。
さっきの続きを。二人で絡み合いながらバスタオルが外れるとお互い何も着ていなかった。
最初にゆっくり慣らされていてもいざというときにはまだ痛みがある。
それがなくなるくらいに快感に溺れるころにはもう明日の予定の事なんて少しも頭になかった。
何度も何度も高みに上げられてはあと一歩で引かれ最後は懇願するように最後までのぼらせてもらった。
目を開けた時に相変わらず薄い肉の胸が見えた。
そっと頬を寄せて鼓動を聞く。
目を閉じてうっとりとしながら微睡む幸せな瞬間。
気がついたら回された手がぷにぷにと柔らかい肉をつまんで遊んでるような・・・・
上を見るとばっちり起きてる顔が見えた。
「何つまんでるの?」
「肉。」
「それは分かってる。何か言いたいことが?」
「どうしよう、カツを食べてダイエット成功の願掛けしても減りそうにない。カツはとりあえずやめた方がよくないか?」
何だと~、今この幸せな瞬間に言うことじゃない。
現実に戻るじゃないか!
「茅野・・・・嫌な奴。」
「お返し。」
「せっかくいい気分で余韻に浸ってたのに。もう、台無し。」
「・・・いいよ、またいい気分に戻る?」
また甘い声を出して腰を押し付けてきた。
「もういい、無理、疲れてる、眠い。」
そんな小さな抵抗では引き下がらない茅野。
そしてすぐに諦めて・・・・積極的に応える自分。
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