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10 体力の差は歴然です
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ゆっくり目が覚めた時まず感じたのも背中を撫でてくれる心地いい暖かさだった。
目を開けると先輩の顔があって。
カーテンの隙間の光で少し寝室が明るくなっていた。
寝顔を見られていた恥ずかしさに思わず胸に縋りついて顔を伏せた。
「挨拶もなし?」
上から声がする。
「おはようございます。」
目は合わないけど声を出して応えた。
「大好きな筋肉に言ってる?」
何で朝からイジメるのよ。
「筋肉の持ち主に言ってます。」
体をあげられて強引に視線を合わされる。
「何でこっち向いてくれないの?せっかく朝一番から緑ちゃんの大好きな優しいスマイルで待ってたのに。」
「待ってる間、寝顔見てたんですか?」
「うん、そうだね。胸は明るいところで見たいし、あとは・・・どこ見ればよかった?」
「そうじゃないです。もう、恥ずかしいです。結構明るいじゃないですか。起こしてくれても良かったのに。」
「よく寝てたね。一応起こしたよ。ずっと撫で撫ですりすりしてたんだから。もっと刺激的な起こし方希望?聞いとけば良かったね。昨日はすっごく疲れ果ててたみたいだったから。」
「何で朝から意地悪モードなんですか?」
「待ちくたびれた。」
「そんな・・・一緒に起きなくてもって、ぐぅっ。」
思いっきりのしかかられた形で重たい。体がぴったり重なる。
えっと・・・何かというものが当たってますが、いつからそうなんですか?
待ちくたびれたってそういうことで、そういうタイプでしたか。
「冷たい。俺は一生懸命起きるのを待って、準備も整えて、笑顔もキープしてたのに。開いた目のまま感激して飛びつかれると思ったのに。『昨日はすごかったです。噂通りでした。』って感想を待ってたのに。」
「・・・その噂とは誰がどこで囁いてるものでしょうか?とんと知りません。」
「リップサービス。感激の表現の一つだよ。」
視線を合わせて顔が近づいた。
「良くなかった?退屈した?無感動?やり直し?教育的指導レベル?チェリー以下?」
「知りません。」顔をそむけた。
そのまま耳に息を吹きかけられて思わず首をすくめて正面を向いた。
「緑ちゃん、すごかったね。びっくりだった。感動したなあ。体も気持ちいいけど反応もいいよね。最高に楽しかったし、気持ちよかったよ。」
「わざとらしく言わないでください。」
それでも顔が赤くなる。少しは本心だと思いたいから。
「信じない?今もスタンバイしてるほどまたお願いしたいのに。もっとって言って欲しくて頑張る気満々なのに。」
鼻が触れ合って唇が触れ合って目を閉じた。
頬に当てられた手も熱くてキスをする息も熱い。
じんわりと体が緩んで背中に手を回して力を入れる。
自分から腰を合わせてゆっくり揺れる。
「緑・・・いい・・はぁ、やっぱり気持ちいい・・・・。」
もちろんそれはお互いの中心も刺激してるから、気持ちよくて。
お互いに腰を動かすスピードが上がり息を荒げる。
それはもうめちゃくちゃになって。足を絡ませて自分が上になってまた動いた。
下から胸を揉みしだかれて昨日より激しく揺れて快感に声をあげる。
「はぁっ、はぁっ、はぁぁっ・・・・。」
もっともっとと繰り返されて先輩に腰をゆすられるままに感じて、一人でのぼりつめた。
朝なのに・・・、体の奥から押し寄せる波に、自分が落ち着かない。
かぶさるように先輩にしがみついて繰り返す。
「もっと・・・・。」
くるりと上下入れ替わり先輩が指を進めてくれた。
さっきのでそこはどうなってるのか、恥ずかしくて考えたくない。
「知ってる?緑、ここでしょう?」
中に入れた指をゆっくり動かしながらこすられた場所に、思わず体がビクンと震える。
「きゃあぁぁ、はぁぁ。」
「知ってた?ここ。」
何度かゆっくりとこすられる。そのたびに我慢できない快感に声が上がる。
腰からジワリときた刺激が全身に一気に広がる。
首を振って声を殺したつもりだけど。
「いやぁ・・・。」
「何で、いやじゃないよね。気持ちいいよね。ほら、ここだよ。」
何度も繰り返されて何かが壊れそう。
「せんぱい・・・。」
「ん?」
「もう・・・だめ・・・・。」
首を振る。
指を抜かれた。
「あぁぁっ、だめっ・・・・」
ダメを繰り返し何が何だか自分でも分からない。
「大丈夫、また入れるから。欲しいよね。気持ちいいよ。」
カサカサと音がする。
「緑、さっきのところ感じて。」
ゆっくり先輩が入ってくる。
首に抱きついて腰を合わせる。
「先輩、くっついて、もっとくっついてほしい。」
しっかり体を抱き寄せてくっついて揺すりあげられる。
ゆっくり刺激が始まり、しばらくするとまたお願いを繰り返す。
もっと・・・。
腰を掴まれてさっきのポイントを狙うように突かれる。
あまりの刺激に目を開けてしまった。
すごく色っぽい先輩の顔。眉間にしわを寄せながらも口をすこしあけて気持ちよさそうな顔をしていた。
「せんぱい・・・・すごいエロい・・・・・。」
初めて気が付いた表情で、うれしくて笑ってしまった。
その後、少し緩んだスピードが急に増して、もう目を閉じるしかなかった。
声をあげて何度か突かれたら、あっけなくいってしまった。
もう、無理・・・。
その後何度か動いて先輩も震えて爆ぜた。
その震えが体に響いてまた声が出た。
きもちいい・・・・。
先輩が自分の中から離れていくのを感じながら声にした。
横になりながら体に残る振動の余韻を感じる。
まだ先輩が中にいる感じで自分の中がうねっているのを感じる。
抱き寄せられながらも声が出る。
どんどん余韻が引いていく。寂しいような、ホッとしたような。
しばらくまどろんで目を閉じていた。
音がして先輩がベッドから離れたのが分かった。
「いや・・・・。」
声にしたのに聞こえなかったのか、そのままドアが閉じられたのを感じた。
1人になって静かに眠った。
しばらくしてやはり頭に触れる手の温かさで目が覚めた。
ぼんやりとした視界にはすっかり服を着た先輩がいた。
笑いかけられたけど、返せない。
「一人は嫌って言ったのに・・・。」
「緑ちゃん。朝は確かいっしょに起きなくても勝手に起きろなんて言いかけたよね。そんな気まぐれに応えるの?ん?もう一回脱いだ方がいい?」
「いいです。確かに言いました。ごめんなさい。」
そう言ったのは確か。一応謝る。
「全否定しなくてもいいのに。リクエストがあればいつでも脱ぐよ。」
急いで首を振る。
「お腹空かないの?」
「空きました。すごく。」
「シャワー浴びてくれば。」
そう言ってバスタオルを手渡してくれる。
それでもベッドの横に立って動かない先輩。
困る。出て行ってもらいたいのに。
「先輩・・・・。」目に力を込めた。出て行ってくれと。
「ちぇ、いいのに。」
くるりと向きを変えて出ていく。扉が閉まった後に急いでバスタオルを巻いて立ち上がる。
体が痛い。
腰とか足とか。腕とか。普段の運動不足が体に響いた。
シャワーを浴び着替えをする。
やっと布を身にまとえた安心感。
今何時?さすがに裸で過ごした最高記録のような気がする。
そういえば先輩はすっかり普通の服だった。
さすがにシャワー浴びた直後にタイツとワンピースは嫌だ。
ここは先輩の部屋、外のホテルならいざ知らず。
パジャマを借りて出ていく。
先輩が嬉しそうにコーヒーを運んでいる。
本当にすぐにも出かけられる服。
パンを焼いてもらいながら聞く。
「先輩、何時に起きたんですか?」
「一時間くらい前。」
随分一人でいたらしい。
すっかりお昼に近い時間。
何だか週末があっという間に過ぎてしまった気がする。
もったいない。
トーストを運んできてくれた先輩。
「何から何まですみません。」手を合わせていただきます。
「先輩、そんなに着替えたかったんですか?一人だけお出かけモードですね。」
先輩が困った顔をする。
ん?
「あ、すみません。約束。お出かけする約束してたんでした。どこか行きたいところがあったんですか?間に合いますか?私は遅くなってもいいですから。」
「そう?了解」ニヤリ、そんな笑顔の音を聞いた・・・・気がした。
ん?
急ぎ気味でパンを食べる。
コーヒーを飲んで一息つかずに、さっさとバスルームで歯を磨いて。
「先輩待ってくださいね。着替えたら後ちょいちょいとお化粧します。」
そう言って荷物を取ってバスルームに行こうと思ったのに。手を掴まれてソファへ逆戻り。
まだ歯磨きしか終わってません。着替えと化粧。出発が遅くなります。
「慌てない、慌てない。今日も長い一日だから。」
「だって先輩は出かけたいだろうし、私は寝坊するし。」
「別に出かけたくはないよ。のんびりまったりお家にいてもいい。むしろそれが良くない?」
「だって着替えてるじゃないですか。」
「一回り走ってきたんだ。汗かいたから適当な服を着ただけ。」
「うん?もしかして私が寝てる間にジョギングをしたということですか?」
「そう。だって緑ちゃんは起きそうにないし、ちょとだけ抑えたい熱がモクモクと沸き上がるし。運動は一番いいよね。」
最後だけはさわやかなセリフのはずなのに、とてもそうは聞こえない。
しかも走って汗をかいたと。さすが筋肉充実組。体力が有り余っているらしい。
あの筋肉はやはり絶え間ない努力の成果らしい。
「着替えを取りに部屋に入ってもグースカピーって音が聞こえるくらい寝てた。すごいね、よく眠れるね。」
誰のせいで。自分の運動不足は棚に上げて思う。
普通彼女・・・・あえて言うけど、彼女をベッドに残して外に走りに行く?
そばにいて欲しいのに。それとも少しはそうしたのに本当に起きなかったとか。
責めるのはやめよう。自分のせいかもしれないと思えてきた。
で、何で今日は出かけない?何するの?あんまり聞きたくない。
とりあえず散歩でもいいから出かけたい。
外に行こう、健康的に外へ。
目を開けると先輩の顔があって。
カーテンの隙間の光で少し寝室が明るくなっていた。
寝顔を見られていた恥ずかしさに思わず胸に縋りついて顔を伏せた。
「挨拶もなし?」
上から声がする。
「おはようございます。」
目は合わないけど声を出して応えた。
「大好きな筋肉に言ってる?」
何で朝からイジメるのよ。
「筋肉の持ち主に言ってます。」
体をあげられて強引に視線を合わされる。
「何でこっち向いてくれないの?せっかく朝一番から緑ちゃんの大好きな優しいスマイルで待ってたのに。」
「待ってる間、寝顔見てたんですか?」
「うん、そうだね。胸は明るいところで見たいし、あとは・・・どこ見ればよかった?」
「そうじゃないです。もう、恥ずかしいです。結構明るいじゃないですか。起こしてくれても良かったのに。」
「よく寝てたね。一応起こしたよ。ずっと撫で撫ですりすりしてたんだから。もっと刺激的な起こし方希望?聞いとけば良かったね。昨日はすっごく疲れ果ててたみたいだったから。」
「何で朝から意地悪モードなんですか?」
「待ちくたびれた。」
「そんな・・・一緒に起きなくてもって、ぐぅっ。」
思いっきりのしかかられた形で重たい。体がぴったり重なる。
えっと・・・何かというものが当たってますが、いつからそうなんですか?
待ちくたびれたってそういうことで、そういうタイプでしたか。
「冷たい。俺は一生懸命起きるのを待って、準備も整えて、笑顔もキープしてたのに。開いた目のまま感激して飛びつかれると思ったのに。『昨日はすごかったです。噂通りでした。』って感想を待ってたのに。」
「・・・その噂とは誰がどこで囁いてるものでしょうか?とんと知りません。」
「リップサービス。感激の表現の一つだよ。」
視線を合わせて顔が近づいた。
「良くなかった?退屈した?無感動?やり直し?教育的指導レベル?チェリー以下?」
「知りません。」顔をそむけた。
そのまま耳に息を吹きかけられて思わず首をすくめて正面を向いた。
「緑ちゃん、すごかったね。びっくりだった。感動したなあ。体も気持ちいいけど反応もいいよね。最高に楽しかったし、気持ちよかったよ。」
「わざとらしく言わないでください。」
それでも顔が赤くなる。少しは本心だと思いたいから。
「信じない?今もスタンバイしてるほどまたお願いしたいのに。もっとって言って欲しくて頑張る気満々なのに。」
鼻が触れ合って唇が触れ合って目を閉じた。
頬に当てられた手も熱くてキスをする息も熱い。
じんわりと体が緩んで背中に手を回して力を入れる。
自分から腰を合わせてゆっくり揺れる。
「緑・・・いい・・はぁ、やっぱり気持ちいい・・・・。」
もちろんそれはお互いの中心も刺激してるから、気持ちよくて。
お互いに腰を動かすスピードが上がり息を荒げる。
それはもうめちゃくちゃになって。足を絡ませて自分が上になってまた動いた。
下から胸を揉みしだかれて昨日より激しく揺れて快感に声をあげる。
「はぁっ、はぁっ、はぁぁっ・・・・。」
もっともっとと繰り返されて先輩に腰をゆすられるままに感じて、一人でのぼりつめた。
朝なのに・・・、体の奥から押し寄せる波に、自分が落ち着かない。
かぶさるように先輩にしがみついて繰り返す。
「もっと・・・・。」
くるりと上下入れ替わり先輩が指を進めてくれた。
さっきのでそこはどうなってるのか、恥ずかしくて考えたくない。
「知ってる?緑、ここでしょう?」
中に入れた指をゆっくり動かしながらこすられた場所に、思わず体がビクンと震える。
「きゃあぁぁ、はぁぁ。」
「知ってた?ここ。」
何度かゆっくりとこすられる。そのたびに我慢できない快感に声が上がる。
腰からジワリときた刺激が全身に一気に広がる。
首を振って声を殺したつもりだけど。
「いやぁ・・・。」
「何で、いやじゃないよね。気持ちいいよね。ほら、ここだよ。」
何度も繰り返されて何かが壊れそう。
「せんぱい・・・。」
「ん?」
「もう・・・だめ・・・・。」
首を振る。
指を抜かれた。
「あぁぁっ、だめっ・・・・」
ダメを繰り返し何が何だか自分でも分からない。
「大丈夫、また入れるから。欲しいよね。気持ちいいよ。」
カサカサと音がする。
「緑、さっきのところ感じて。」
ゆっくり先輩が入ってくる。
首に抱きついて腰を合わせる。
「先輩、くっついて、もっとくっついてほしい。」
しっかり体を抱き寄せてくっついて揺すりあげられる。
ゆっくり刺激が始まり、しばらくするとまたお願いを繰り返す。
もっと・・・。
腰を掴まれてさっきのポイントを狙うように突かれる。
あまりの刺激に目を開けてしまった。
すごく色っぽい先輩の顔。眉間にしわを寄せながらも口をすこしあけて気持ちよさそうな顔をしていた。
「せんぱい・・・・すごいエロい・・・・・。」
初めて気が付いた表情で、うれしくて笑ってしまった。
その後、少し緩んだスピードが急に増して、もう目を閉じるしかなかった。
声をあげて何度か突かれたら、あっけなくいってしまった。
もう、無理・・・。
その後何度か動いて先輩も震えて爆ぜた。
その震えが体に響いてまた声が出た。
きもちいい・・・・。
先輩が自分の中から離れていくのを感じながら声にした。
横になりながら体に残る振動の余韻を感じる。
まだ先輩が中にいる感じで自分の中がうねっているのを感じる。
抱き寄せられながらも声が出る。
どんどん余韻が引いていく。寂しいような、ホッとしたような。
しばらくまどろんで目を閉じていた。
音がして先輩がベッドから離れたのが分かった。
「いや・・・・。」
声にしたのに聞こえなかったのか、そのままドアが閉じられたのを感じた。
1人になって静かに眠った。
しばらくしてやはり頭に触れる手の温かさで目が覚めた。
ぼんやりとした視界にはすっかり服を着た先輩がいた。
笑いかけられたけど、返せない。
「一人は嫌って言ったのに・・・。」
「緑ちゃん。朝は確かいっしょに起きなくても勝手に起きろなんて言いかけたよね。そんな気まぐれに応えるの?ん?もう一回脱いだ方がいい?」
「いいです。確かに言いました。ごめんなさい。」
そう言ったのは確か。一応謝る。
「全否定しなくてもいいのに。リクエストがあればいつでも脱ぐよ。」
急いで首を振る。
「お腹空かないの?」
「空きました。すごく。」
「シャワー浴びてくれば。」
そう言ってバスタオルを手渡してくれる。
それでもベッドの横に立って動かない先輩。
困る。出て行ってもらいたいのに。
「先輩・・・・。」目に力を込めた。出て行ってくれと。
「ちぇ、いいのに。」
くるりと向きを変えて出ていく。扉が閉まった後に急いでバスタオルを巻いて立ち上がる。
体が痛い。
腰とか足とか。腕とか。普段の運動不足が体に響いた。
シャワーを浴び着替えをする。
やっと布を身にまとえた安心感。
今何時?さすがに裸で過ごした最高記録のような気がする。
そういえば先輩はすっかり普通の服だった。
さすがにシャワー浴びた直後にタイツとワンピースは嫌だ。
ここは先輩の部屋、外のホテルならいざ知らず。
パジャマを借りて出ていく。
先輩が嬉しそうにコーヒーを運んでいる。
本当にすぐにも出かけられる服。
パンを焼いてもらいながら聞く。
「先輩、何時に起きたんですか?」
「一時間くらい前。」
随分一人でいたらしい。
すっかりお昼に近い時間。
何だか週末があっという間に過ぎてしまった気がする。
もったいない。
トーストを運んできてくれた先輩。
「何から何まですみません。」手を合わせていただきます。
「先輩、そんなに着替えたかったんですか?一人だけお出かけモードですね。」
先輩が困った顔をする。
ん?
「あ、すみません。約束。お出かけする約束してたんでした。どこか行きたいところがあったんですか?間に合いますか?私は遅くなってもいいですから。」
「そう?了解」ニヤリ、そんな笑顔の音を聞いた・・・・気がした。
ん?
急ぎ気味でパンを食べる。
コーヒーを飲んで一息つかずに、さっさとバスルームで歯を磨いて。
「先輩待ってくださいね。着替えたら後ちょいちょいとお化粧します。」
そう言って荷物を取ってバスルームに行こうと思ったのに。手を掴まれてソファへ逆戻り。
まだ歯磨きしか終わってません。着替えと化粧。出発が遅くなります。
「慌てない、慌てない。今日も長い一日だから。」
「だって先輩は出かけたいだろうし、私は寝坊するし。」
「別に出かけたくはないよ。のんびりまったりお家にいてもいい。むしろそれが良くない?」
「だって着替えてるじゃないですか。」
「一回り走ってきたんだ。汗かいたから適当な服を着ただけ。」
「うん?もしかして私が寝てる間にジョギングをしたということですか?」
「そう。だって緑ちゃんは起きそうにないし、ちょとだけ抑えたい熱がモクモクと沸き上がるし。運動は一番いいよね。」
最後だけはさわやかなセリフのはずなのに、とてもそうは聞こえない。
しかも走って汗をかいたと。さすが筋肉充実組。体力が有り余っているらしい。
あの筋肉はやはり絶え間ない努力の成果らしい。
「着替えを取りに部屋に入ってもグースカピーって音が聞こえるくらい寝てた。すごいね、よく眠れるね。」
誰のせいで。自分の運動不足は棚に上げて思う。
普通彼女・・・・あえて言うけど、彼女をベッドに残して外に走りに行く?
そばにいて欲しいのに。それとも少しはそうしたのに本当に起きなかったとか。
責めるのはやめよう。自分のせいかもしれないと思えてきた。
で、何で今日は出かけない?何するの?あんまり聞きたくない。
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外に行こう、健康的に外へ。
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