12 / 13
12 いざ、勝負の時!
しおりを挟む
ドアが開いて同じように腰にバスタオルを巻いた富田林君が入ってきた。
外がまだ明るいから暗い部屋でも夜ほどには困らない。
隣に座られた。
「やっぱりシャワーなんて聞くんじゃなかったです。少し冷静になってるじゃないですか。」
さっきはちょっと冷静さを欠いていた、それは認める。
それでもそんな風に見られると否定したくもなる。
何も言わずに見つめ合ったまま、ゆっくり動いた。
ベッドに横たわるとまったく覚えのない匂いに包まれた。
その上から少し馴染んだ肌の富田林君が近寄ってきた。
両手をシーツに押し付けられるようにしてキスをされる。
その頬に触れて頭を抱えたいのに手を動かせない。
「まだ・・・・・・本当に間に合ったんですか?」
たくさんのキスをされて頬と言わず顎にも首にも、やっと満足したのか手を離された。
「まだ何もなかった。」
ふぅん。
鼻息で満足そうに反応して首元からゆっくりデコルテにキスが降りていく。
口で器用にバスタオルを外して、その間手は下からもぐり込んで腰のあたりをさまよってる。
緩んだバスタオルが手で払いのけられて、隠された部分にキスが降りていく。
ああぁっ。
先に声を漏らしたのが富田林君だった。
その後ゆっくり胸を這うように顔が動く。
手も止まることなくゆっくりと動く。
「富田林君。」
あんなに先輩面して何度も呼んだ名前を、びっくりするくらい甘く呼んでいた。
「太郎でいいです。香純さん。」
ありがたい、呼びやすい。
「太郎。」
軽く名前を呼んだ。胸の上を動く頭をいとおしそうに抱えて、じっとしていられない体を揺り動かしながら。
いきなり音を立てて胸にキスをして、必死に頭を動かす太郎、合間に吸い付いて甘すぎる痛みを感じるくらい。
浮いた腰に手をやられて押し返された後、ずっしりとした重みを感じる。
バスタオルは外れてはいないはずなのに、明らかに感じる熱がある。
適当に腰のバスタオルを引っ張り、浮かしてもらった隙に思いっきりはがした。
少しの重みを残して引き剥いだ。
あとは夢中で腰を合わせてお互いを刺激し合う。
絡み合う足が何度も滑り落ち、それでも抱えられるように元に戻されて、お互いの腰を引きつけ合うようにして声を重ねた。
「まだ・・・・・・待って。」
あと少しだったのに、急いで離れられた。
時間をおいて重なるのに遠慮もされず一気に深くつながった。
ひときわ大きな声を出して背中をそらせた。
「香純さん・・・・・。」
荒い息の中で名前を呼ばれる。
応える声は震えて、声にならない。
甘えるように欲しがり、早くと先を促すように自分から揺れ、その細い腰にしがみついた。
お互いに声をあげて脱力して、ゆっくりベッドに沈んだ。
仰向けになって手をつないで、息を落ち着かせる。
つないだ手に力を入れて肩口に頭をつける。
もう片方の手を重ねられて包み込まれた。
何て心地いいんだろう。
頼りないと思ってた相手にそんな感想を抱く日が来るなんて、しかも仕事外で。
「ほんの少しだけ勝った気がします。初めて香純さんに勝ちました。」
「何、それ?」
「あんなに夢中になってもらえるなんて思わなくて、想像以上で。少しは参ったって言わせたいです。欲しかったのに、あげたいって思えたんですから、さっきのは僕の勝ちにしてください。」
よく分からない勝負を挑まれてたらしい。
しかもそんな判定を勝手にされて、それはお互い様でしょう?
普通そうじゃない、欲しくて欲しくて、でも求められたいって思うよね。
でもそう思ってた時点で負けた事になる?
「じゃあ、いい。太郎の勝ちでいいよ。」
「素直にそう言われるとそうじゃないですって言いたいです。僕もたまらなく欲しかったです。早くつながりたくて我慢しませんでした。いっきに飛ばし過ぎで、まだまだ時間が余ってます。」
「負けてもいいから、ゆっくり味わいたいです。」
そんな勝ち負けは気にしないでいいから。
「香純さん、あの日、僕を見てくれてましたよね。」
そこはどうしてもそう思いたいらしい。
他の子も見たけど、印象に残ったのは確かに太郎が一番。
そういうことにしてもいい。
「爽やかな笑顔の可愛い男の子が来たって思ったのよ。」
「じゃあ、配属の日が楽しみでした?」
「まあね。」
そこは皆で楽しみにしてたから。
「ドキドキしてませんでした?」
「それはないけど・・・・担当に決まってからはちょっとね。」
それ以降の日々はかなりだったけどね。期待とは違うドキドキにハラハラしてわよ。
「ずっと片思いしてる気分でした。お待たせしました。」
都合のいい思考回路は思いっきり前向きに進んでるけど。
始めの瞬間と今だけを上手くつなげてるじゃない。
ロクデモナイ第二号の事がすっかりない事になってる。
ちょっとは重なってたのに。
でもそれを言うと私のモラルを疑われるんだろうか?
それに嵯峨野さんの事も。
いい、黙っておこう。
勝手に解釈をしてもいい、ただ、人には言えない事実だと気がついてほしい。
「お待たせしました。」
体を横にしてこっちを向いて、もう一度言われた。
足をかけられてキスをされて、意味が違ってると分かった。
ゆっくりゆっくり手が動く。
焦らないように、急かされないように、ゆっくりを意識してるように。
首に縋りつくようにして体をくっつけた。
そのまま仰向けに倒して上からキスをする。
私だってゆっくりを心がけてる。
あの日を思い出して爽やかさを味わうように。
耳元で名前を呼んで好きだと告げる。
同じように答えてくれる声を聞く。
腰に置かれた手が太ももから内側へ動くのをゆっくり待つ。
ギリギリのところで指をトントンとされて、顔を離す。
ゆっくり足を動かして体勢を変える。
潤ったそこに指を動かされたら、体が跳ねた。
「ねえ、香純さん、我慢強いよ。ここはとっくに欲しいって言ってるのに、ねえ。」
甘く囁くその顔を引き寄せた。
「じゃあ・・・もっともっと早くきてよ。」
「次はそうする。こんなになる前に我慢できないって教えて。」
「ゆっくりしたいって言うからじゃない。」
思いっきり足を開かれて、水音が激しくなった。
それを聞かないように自分でも声を出す。
「香純さん、もっと欲しがって。これじゃないよね?もっと違うのがいい?」
首を振る、止めないでほしい。
「・・・・まだ・・・もっとして。」
また負けるんだろうか?
勝負をしてるのならまた負けたかもしれない。
我慢はしない。
あげたいって思ってくれるならどん欲に欲しがりたい。
自分につながる腕にすがるようにして、声を出しきる。
ゆっくり指が離れていく。
手を離したからその腕は自由になった。
「香純さん、早く目を開けて。早く早く。」
無理・・・・。
息が落ち着くまで目を閉じてジッとしてた。
隣にいるのは分かってる。
腰に熱いものを押し付けられてるのも分かってるけど、無理、まだ。
ゆっくり大きく息をついて目を開けたら、やっぱり笑顔で見下ろされていた。
目が合った一瞬の後ごそごそと準備をして覆いかぶさってきた。
「今度は僕が我慢できない。つながりたい。」
そう言ってさっさと熱いものを押し付けてきてくっついた。
上からやっぱり甘い顔で見下ろされる。
目が嬉しそうで可愛いくらい。
残念ながら色気らしきものは出てない。
もし目を閉じてる間にぶんぶんと振りまいてるなら、今度は見てあげたい。
「我慢しなくてもいいってうれしいです。」
動かないまま、そう言う。
まだ可愛い笑顔のまま。
「動いて・・・・。」
それは表情の変化を見たいから、決して急かしたわけじゃない・・・はず。
それでも表情が変わった。
やっと見れた。男らしいじゃない、引き締まった顔も出来るじゃない。
その頬に手を当てて。
「来て。」
顔を寄せたくてそう言ったのに、脚を持たれて勢いよく突かれた。
思わず声が出る。
体を起こして半立ちで、動き始めた。
顔が遠くなった、見えない・・・・。
でも先に目を閉じた。
開けてるのは無理だった。
持たれた足先に力を入れて、腰を引き寄せるようにした。
大きく低い声を漏らしながら自分にぶつかる音と水音がいやらしく響く。
声もその度に揺れて言葉にはならない。
また負けたことになるだろう。
勝負を挑まれたと思うだろうから。
どっちの表情が好きかと言われてもどっちも好きだけど、もっと見たかった。
自分にだけ向けてくれそうなあの引き締まった表情を。
また今度でいい・・・・。
目を閉じたまま眠った。
外がまだ明るいから暗い部屋でも夜ほどには困らない。
隣に座られた。
「やっぱりシャワーなんて聞くんじゃなかったです。少し冷静になってるじゃないですか。」
さっきはちょっと冷静さを欠いていた、それは認める。
それでもそんな風に見られると否定したくもなる。
何も言わずに見つめ合ったまま、ゆっくり動いた。
ベッドに横たわるとまったく覚えのない匂いに包まれた。
その上から少し馴染んだ肌の富田林君が近寄ってきた。
両手をシーツに押し付けられるようにしてキスをされる。
その頬に触れて頭を抱えたいのに手を動かせない。
「まだ・・・・・・本当に間に合ったんですか?」
たくさんのキスをされて頬と言わず顎にも首にも、やっと満足したのか手を離された。
「まだ何もなかった。」
ふぅん。
鼻息で満足そうに反応して首元からゆっくりデコルテにキスが降りていく。
口で器用にバスタオルを外して、その間手は下からもぐり込んで腰のあたりをさまよってる。
緩んだバスタオルが手で払いのけられて、隠された部分にキスが降りていく。
ああぁっ。
先に声を漏らしたのが富田林君だった。
その後ゆっくり胸を這うように顔が動く。
手も止まることなくゆっくりと動く。
「富田林君。」
あんなに先輩面して何度も呼んだ名前を、びっくりするくらい甘く呼んでいた。
「太郎でいいです。香純さん。」
ありがたい、呼びやすい。
「太郎。」
軽く名前を呼んだ。胸の上を動く頭をいとおしそうに抱えて、じっとしていられない体を揺り動かしながら。
いきなり音を立てて胸にキスをして、必死に頭を動かす太郎、合間に吸い付いて甘すぎる痛みを感じるくらい。
浮いた腰に手をやられて押し返された後、ずっしりとした重みを感じる。
バスタオルは外れてはいないはずなのに、明らかに感じる熱がある。
適当に腰のバスタオルを引っ張り、浮かしてもらった隙に思いっきりはがした。
少しの重みを残して引き剥いだ。
あとは夢中で腰を合わせてお互いを刺激し合う。
絡み合う足が何度も滑り落ち、それでも抱えられるように元に戻されて、お互いの腰を引きつけ合うようにして声を重ねた。
「まだ・・・・・・待って。」
あと少しだったのに、急いで離れられた。
時間をおいて重なるのに遠慮もされず一気に深くつながった。
ひときわ大きな声を出して背中をそらせた。
「香純さん・・・・・。」
荒い息の中で名前を呼ばれる。
応える声は震えて、声にならない。
甘えるように欲しがり、早くと先を促すように自分から揺れ、その細い腰にしがみついた。
お互いに声をあげて脱力して、ゆっくりベッドに沈んだ。
仰向けになって手をつないで、息を落ち着かせる。
つないだ手に力を入れて肩口に頭をつける。
もう片方の手を重ねられて包み込まれた。
何て心地いいんだろう。
頼りないと思ってた相手にそんな感想を抱く日が来るなんて、しかも仕事外で。
「ほんの少しだけ勝った気がします。初めて香純さんに勝ちました。」
「何、それ?」
「あんなに夢中になってもらえるなんて思わなくて、想像以上で。少しは参ったって言わせたいです。欲しかったのに、あげたいって思えたんですから、さっきのは僕の勝ちにしてください。」
よく分からない勝負を挑まれてたらしい。
しかもそんな判定を勝手にされて、それはお互い様でしょう?
普通そうじゃない、欲しくて欲しくて、でも求められたいって思うよね。
でもそう思ってた時点で負けた事になる?
「じゃあ、いい。太郎の勝ちでいいよ。」
「素直にそう言われるとそうじゃないですって言いたいです。僕もたまらなく欲しかったです。早くつながりたくて我慢しませんでした。いっきに飛ばし過ぎで、まだまだ時間が余ってます。」
「負けてもいいから、ゆっくり味わいたいです。」
そんな勝ち負けは気にしないでいいから。
「香純さん、あの日、僕を見てくれてましたよね。」
そこはどうしてもそう思いたいらしい。
他の子も見たけど、印象に残ったのは確かに太郎が一番。
そういうことにしてもいい。
「爽やかな笑顔の可愛い男の子が来たって思ったのよ。」
「じゃあ、配属の日が楽しみでした?」
「まあね。」
そこは皆で楽しみにしてたから。
「ドキドキしてませんでした?」
「それはないけど・・・・担当に決まってからはちょっとね。」
それ以降の日々はかなりだったけどね。期待とは違うドキドキにハラハラしてわよ。
「ずっと片思いしてる気分でした。お待たせしました。」
都合のいい思考回路は思いっきり前向きに進んでるけど。
始めの瞬間と今だけを上手くつなげてるじゃない。
ロクデモナイ第二号の事がすっかりない事になってる。
ちょっとは重なってたのに。
でもそれを言うと私のモラルを疑われるんだろうか?
それに嵯峨野さんの事も。
いい、黙っておこう。
勝手に解釈をしてもいい、ただ、人には言えない事実だと気がついてほしい。
「お待たせしました。」
体を横にしてこっちを向いて、もう一度言われた。
足をかけられてキスをされて、意味が違ってると分かった。
ゆっくりゆっくり手が動く。
焦らないように、急かされないように、ゆっくりを意識してるように。
首に縋りつくようにして体をくっつけた。
そのまま仰向けに倒して上からキスをする。
私だってゆっくりを心がけてる。
あの日を思い出して爽やかさを味わうように。
耳元で名前を呼んで好きだと告げる。
同じように答えてくれる声を聞く。
腰に置かれた手が太ももから内側へ動くのをゆっくり待つ。
ギリギリのところで指をトントンとされて、顔を離す。
ゆっくり足を動かして体勢を変える。
潤ったそこに指を動かされたら、体が跳ねた。
「ねえ、香純さん、我慢強いよ。ここはとっくに欲しいって言ってるのに、ねえ。」
甘く囁くその顔を引き寄せた。
「じゃあ・・・もっともっと早くきてよ。」
「次はそうする。こんなになる前に我慢できないって教えて。」
「ゆっくりしたいって言うからじゃない。」
思いっきり足を開かれて、水音が激しくなった。
それを聞かないように自分でも声を出す。
「香純さん、もっと欲しがって。これじゃないよね?もっと違うのがいい?」
首を振る、止めないでほしい。
「・・・・まだ・・・もっとして。」
また負けるんだろうか?
勝負をしてるのならまた負けたかもしれない。
我慢はしない。
あげたいって思ってくれるならどん欲に欲しがりたい。
自分につながる腕にすがるようにして、声を出しきる。
ゆっくり指が離れていく。
手を離したからその腕は自由になった。
「香純さん、早く目を開けて。早く早く。」
無理・・・・。
息が落ち着くまで目を閉じてジッとしてた。
隣にいるのは分かってる。
腰に熱いものを押し付けられてるのも分かってるけど、無理、まだ。
ゆっくり大きく息をついて目を開けたら、やっぱり笑顔で見下ろされていた。
目が合った一瞬の後ごそごそと準備をして覆いかぶさってきた。
「今度は僕が我慢できない。つながりたい。」
そう言ってさっさと熱いものを押し付けてきてくっついた。
上からやっぱり甘い顔で見下ろされる。
目が嬉しそうで可愛いくらい。
残念ながら色気らしきものは出てない。
もし目を閉じてる間にぶんぶんと振りまいてるなら、今度は見てあげたい。
「我慢しなくてもいいってうれしいです。」
動かないまま、そう言う。
まだ可愛い笑顔のまま。
「動いて・・・・。」
それは表情の変化を見たいから、決して急かしたわけじゃない・・・はず。
それでも表情が変わった。
やっと見れた。男らしいじゃない、引き締まった顔も出来るじゃない。
その頬に手を当てて。
「来て。」
顔を寄せたくてそう言ったのに、脚を持たれて勢いよく突かれた。
思わず声が出る。
体を起こして半立ちで、動き始めた。
顔が遠くなった、見えない・・・・。
でも先に目を閉じた。
開けてるのは無理だった。
持たれた足先に力を入れて、腰を引き寄せるようにした。
大きく低い声を漏らしながら自分にぶつかる音と水音がいやらしく響く。
声もその度に揺れて言葉にはならない。
また負けたことになるだろう。
勝負を挑まれたと思うだろうから。
どっちの表情が好きかと言われてもどっちも好きだけど、もっと見たかった。
自分にだけ向けてくれそうなあの引き締まった表情を。
また今度でいい・・・・。
目を閉じたまま眠った。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
時間厳守のその人に向ける笑顔は・・・。
羽月☆
恋愛
仕事 会社の受付嬢、そんな会社の顔でもある席に長々と居続けてる私。
石野 詩央。
一緒に横並びで仕事してた先輩数人を寿の道へ見送り数年が過ぎ。
焦りがじわじわと出てきてる今日この頃。
どうにかしよう!!
前向きに資格の勉強を始めて残業が全くないポジションの仕事後を過ごしていた。
今日も笑顔で来社する他社の方を社のどこかの誰かに取り次ぐ。
笑顔が絶えないと言われるなら、それはもう張り付いてるからです。
今の相棒は若い立夏ちゃん。
まぶしい笑顔は心からの物だって・・・・思う人もほとんど。
実はそうでもないけどね。
そんな毎日で仕事で笑顔を、私生活では何もなく、時間は有効に勉強に使ってる。
無駄じゃないと思いたい、無駄にはしない。
そんな決まりきったような日々にちょっとだけ風変わりな出来事が起こりました。
ここ数年、いつも時間通りに来社してくる人。
受付カウンターで交わした言葉がいつもより多く・・・。
そんな先輩に倣えの誘いが始まりでした。
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
【完結】辺境の白百合と帝国の黒鷲
もわゆぬ
恋愛
美しく可憐な白百合は、
強く凛々しい帝国の黒鷲に恋をする。
黒鷲を強く望んだ白百合は、運良く黒鷲と夫婦となる。
白百合(男)と黒鷲(女)の男女逆転?の恋模様。
これは、そんな二人が本当の夫婦になる迄のお話し。
※小説家になろう、ノベルアップ+様にも投稿しています。
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
ヒロインと呼ばれても〜自称悪役令嬢に王子をお勧めされましたが、私の好みは貴女の従者様です
春日千夜
恋愛
私シャルラは母と二人暮らしの平民の女の子。そんな私は、とあるご令嬢の従者だという青年イールトに出会い、恋をした。
でも実は私、貴族の娘だったらしい!
初めて会う父たちにいっぱいいっぱいなのに、イールトさんの主人だという令嬢がやって来て……。
「ここは乙女ゲームの世界なの。あなたがヒロインで、わたくしは悪役令嬢なのよ。お願いだから、王子を選んで!」と言ってきた。
私が王子様と結婚⁉︎ 冗談じゃない! 私が好きなのはあなたの従者様です!
告白もせずに彼を諦めるなんてしたくない。乙女ゲームとかいう意味の分からないものに振り回されるのはお断りです。
え? あなたも本当は王子が好きなの? それに王子もあなたの事が好き⁉︎
そういうことなら、私は私の幸せを掴んでみせるから、あなたも諦めないで!
***元気と明るさが取り柄の主人公が、悪役令嬢と王子の仲を取り持ち、自分の恋も叶えるお話
*小説家になろう様にも投稿しています。
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
【完結】私が見る、空の色〜いじめられてた私が龍の娘って本当ですか?〜
近藤アリス
恋愛
家庭にも学校にも居場所がない女子高生の花梨は、ある日夢で男の子に出会う。
その日から毎晩夢で男の子と会うが、時間のペースが違うようで1ヶ月で立派な青年に?
ある日、龍の娘として治癒の力と共に、成長した青年がいる世界へ行くことに!
「ヴィラ(青年)に会いたいけど、会いに行ったら龍の娘としての責任が!なんなら言葉もわからない!」
混乱しながらも花梨が龍の娘とした覚悟を決めて、進んでいくお話。
※こちらの作品は2007年自サイトにて連載、完結した小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる