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第6章241話:来花視点
しおりを挟む<来花視点>
来花の自邸。
モダンハウスの二階、自室にて。
来花はパソコンを開き、ネットで大阪大会の試合を観戦していた。
ついに決着。
なんと、ルミの勝利で終わったのだ。
「ルミさん、本当に勝っちゃったのね……」
チサトンとルミの激闘。
お互いを極限まで高めあい、全てを出し尽くすかのようなぶつかり合いを制したのは、ルミであった。
その戦いは、観戦している者の心すら熱くするもので……
来花も、しばし、時間を忘れて見入ってしまったほどだ。
「同接数もおかしなことになっているじゃない」
現在、大阪大会・公式の生配信の同時接続数は、異常な数値を記録している。
なんと2000万人を突破しているのだ。
常軌を逸した盛り上がりであり、大阪大会において、過去最大であることは間違いなかった。
東京大会すらも越えているかもしれない。
もともと今年の大阪大会は、チサトン参戦の影響で、例年より高めの同接数で始まったが……
初日にルミがメイを破ってから、驚異的な伸びを見せ続け、決勝でさらにバズりまくり……
大会3日間をかけて、ついに同接2000万の大台に乗ったというわけだ。
「あたしも頑張らなきゃダメね」
自分が、ルミやチサトンのレベルに到達できるかはわからない。
でも、一歩ずつだ。
一歩ずつ、確実に、彼女たちの跡を追いかけていく。
それが来花の信念であり、配信道なのだから。
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